自慢じゃないが、吾輩は顔がデカい。
何しろ、並大抵じゃない位にデカイ。
グレイタイプの宇宙人並みにデカイ。
それこそアドバルーン並みにデカイ。
3~4頭身程だったご幼少の砌から
既に56cmの帽子がきつくて被れず
難儀した位頭も顔もデカかったのだ。
時代の最先端、憧れの小顔ならぬ
最後尾で頭を引き摺る大顔なのだ。
今迄デカい顔で得をした試しがない。
普通サイズのマスクは用を成さない。
そんなデカい頭の中には、脳以外の
役に立たないものばかり詰まってる。
不要不急のガラクタばかり入ってる。
まるで「片付けられない人」の家の中
宛らに残念な物ばかりが散乱してる。
そんな吾輩も、随分大人になった。
大層立派な、5頭身の大人になった。
そして相変わらず今でも顔がデカい。