「携帯電話の位置情報を基にしたデータ分析に
よりますと28日夜の人出は前週の同時間帯と
比べ減少していて、渋谷センター街で13.6%、
歌舞伎町で4.6%、原宿駅で6.2%減っている
ことがわかりました。この他、銀座や池袋でも
人出が減っています。一方、大阪梅田駅では
26.6%、札幌すすきのでは20.7%人出が減少
しました。」
「携帯電話の位置情報の解析によりますと28日
午後10時の都内の人出は先週28日と比べて
渋谷センター街でマイナス13.6%、歌舞伎町で
マイナス4.6%と繁華街で減少が見られた一方
表参道駅で27.8%、お台場で24.5%増えるなど
イルミネーション等の夜景が人気のスポットは
増加したところもありました。」
どちらも東京都からの時短要請を受けての初日
11月28日夜の人出に関する某TV局のニュース。
片や『全体的に減少傾向』という基調での放送、
片や『場所によってバラツキが有り』という放送。
いやぁ、面白いねぇ!
両者共正しい情報を伝えてるにもかかわらず
情報の取捨選択や切り取り方、伝達側の思惑
等々に依って視聴者の側に全く真逆な情報と
して伝わってしまうのだから面白いし怖いねぇ。
切り取られた断面や側面だけで安易に物事の
本質や全体像を勝手に決め付けてしまう事の
危うさであるとか危険性であるとかそういう類。
僕等はついつい一つの情報だけに飛び付いて
安直・愚直に一喜一憂したり目くじらを立てたり
声を挙げたりSNSに情報発信してしまいがちな
せっかちな生き物なんだけど、もっと、ちゃんと
落ち着いて複数の情報を集めて冷静になって
比較して出来るだけ正しい判断をしてから行動
するようにしないと、自分では気付かないうちに
自分自身も誤った情報の伝達の加担者にすら
なってしまいかねないんだって事を、もう一度、
自分自身にしっかり言い聞かす様、この吾輩も
大いに思い知らされた二つのニュースで御座候。