私が高校2年生のある日。
同じクラスの友人Yちゃんが
「この漫画すごい面白いよ。作者が清水の人で清水のことが結構出てくるよ」
と貸してくれたのが
『ちびまる子ちゃん 第一巻』
でした。
さっそく午後の日本史の授業中に机の下でページを開いて読み始めました。
日本史の先生は、生徒が何をしていようと気にせずに一人でしゃべりまくって授業が終わるタイプだったし、その時の席も後ろの方で目立たなかったのです。
そしたら・・・
まず、最初の数ページ、夏休み前の終業式のシーンから笑いがこみ上げてきました。
他の子が夏休みまでに計画的に物を持ち帰るのに、まるちゃんは計画性がないので終業式にたくさんの物を持って帰ることになるというシーン。
疲れ果てた顔でヘロヘロ歩くまるちゃん、持っているのは枯れそうな朝顔の鉢、大きなバッグ等、大量の長期休み前に持って帰るべき荷物です。もうそれだけで小学生の頃の自分を見ているみたいで笑えたのですが、極め付けが、ランドセルからはみ出している猿のような人形(おそらく図工の時間に作ったもの)でした。
そのくたびれた猿に「チャッピー」って書かれた名札がぶら下がっていたのです。
チャ、チャッピーって
私はなぜかこの「チャッピー」という名札がツボにはまってしまったのです!
なぜにチャッピー
笑いを止めようとすればするほど頭に「チャッピー」という語呂が浮かんできて、また絵を見たら、もう声を出して笑ってしまいそうです。
ダメだ…この漫画は家で読もう。
私は数ページでこの漫画を学校で読むのを断念しました。
これが私とちびまる子ちゃんの出会いでした。
「ちびまる子ちゃん、超おもしろい!面白いだけじゃなくて、時々ホロっとしたり感動したり、さくらももこってすごい!!」
それからすぐにそれまで発刊されていた巻までを購入し、その後は発売されるたびに単行本を購入していきました。エッセイも買いました。
駄菓子屋におでんがあることも、運動会をやるかやらないかを当日の朝に花火で知らせることも、防災ズキンを必ず椅子の下にひいていることも、清水あるあるなのだと知ったのもこの漫画からです。
清水っ子なら誰しもニヤニヤしてしまうエピソードが満載の漫画でした。
ちびまる子ちゃんがアニメで放送されるようになると、一気に国民的な番組になってしまい、正直寂しかったのは事実です。
本当に初期から読んでいた者としては、もう少し身近なところにいて欲しかったなぁ・・・という気持ちもありました。
でも、いつしか清水駅の改札を出て、階段を降りていると飛び込んでくるまるちゃんの絵を見ると
「ああ、故郷に帰ってきたなぁ」
という気持ちになるようになりました。
これは昨年帰省した時に撮ったもの。私の実家はこちらの「江尻口」を降りるのです
「どこ出身?」
と聞かれて、以前は「清水次郎長の清水」と言っていたのが、「ちびまる子ちゃんの清水」と言うようになっていました。
その方が皆さん「ああー」とわかってくれるからです。
いつしかまるちゃんは、次郎長さんも抜く存在になっていたのですね。
あまりにも早すぎる死に本当にびっくりしています。
でも、さくらさんは大好きな西城秀樹さんと再会されて喜んでいると思います。
私のふるさとの偉大な人、さくらももこ先生のご冥福をお祈り申し上げます。
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