月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

テレワーク中のふたりの場合

2020-09-26 22:31:00 | コロナ禍日記 2020

 

 

7月10日(金曜日)

 

朝8時に起きる。Nの部屋へ行き、ヨガと瞑想。

朝食。芦屋ビゴのフランスパンに、チーズ(キリ)とジャムをつけて食べる。さくらんぼ、すももをつまんだ。

 

家のリビングは約28畳。隣室の仕事部屋に近い位置にでかいテレビがどーんと鎮座している。広い部屋で、ひとり雨の音など聞いて自由に過ごしたり、仕事したり、家族団らんタイムなどは最高だが、仕事リラクゼーションをしている人と戦闘態勢中の人が同居するのは、あまりよろしくない。


(わたしの仕事部屋は、リビングの隣、建具一枚で仕切られた6畳和室。普段はリビングと続きの間として開放している)

 

テレワーク中のパパさんに、勇気を振り絞って、

「仕事中にリビングの真ん中でテレビを終日つけっぱなしにしているのをやめて」「膝の上でパソコンを抱えて、テレビをみるか、仕事をするかどちらかにして」と訴える。

案の定、口論は難航して、いろいろな方向へと飛び火。積み重なってきた案件と提出日が迫ってきていて、わたしもイライラしていた。

 

パパさんは、なぜテレビをかけながら、案件のほかコンペやプロポーザルのプランニング(もしくはデザイン)できて、こうも結果を出し続けられるのだろう……!(才能の問題か?)

 

「うん。テレビをちら見して必要なニュースを入れたり、ネット記事をみたりしながら、仕事のことを考えてる。遠くから近くから、俯瞰してつくっている」のだという。

 

ホントかなーー? ふむ。でも時にカオスのような状態の時にすごい集中力を発揮しているのをみたことがある。単にタイプの違いなのか!

結果。この日は、わたしの切羽つまった話し方に相手がひるみ、原稿をかいている最中にはテレビを消し、家事の間と食事中だけ、テレビをつけてくれていた。

 

・午前9時〜13時40分。

・16時から20時。

・22時から24時50分。

 

きょうは、3種類の原稿を書き分ける。やはり、長年のいつもの仕事場が落ち着く。雨の音も山の霞のかかり方も、葉がさらさらと波のように鳴くことも。特別で、やさしくて。癒されながら仕事をした。テレビを消してくれたことがありがたかった。

 

商業的な原稿と、創作的なものと、行ったりきたりして、よい刺激を与え合いながら、うまくバランスをとれたらこれほどうれしいことはないけれど。

 

昼ごはん。小松菜とツナの炒め物。トマトと青じそのサラダ。お味噌汁。

晩ごはん。万願寺唐辛子とピーマン、豚肉の中華炒め。シュウマイ。沖縄産もずく、おつけもの。お味噌汁。

 

きょうは、好きな本の活字を読むことをできなかった。お風呂にもはいらず、風がゴーー!とうなる音を聴きながら布団に入る。

眠れない。結局、スタンドライトをつけて、30分だけ本をよんで寝る。

AM2時15分に就寝。

 

 

 

 

 

 

 

 



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