現在、不定期に西洋占星術プロ養成講座を開講していますが、
「受講前に読んでおくといい本はありますか?」
というお問い合わせをいただくことが多いため、
私が個人的にオススメする西洋占星術本を
まとめた記事をアップしておくことにしました。
独学でお勉強したいという方のためにも
参考になるような形でリストアップしましたので、
よかったらご参考くださいね。
なお、ここで紹介する本は、
すべて紙の、一般書店で売られている本です。
(大阪・梅田の本屋で
棚に在庫があったものだけを紹介しています)
Contents
1.超初心者向け
「星読みの勉強が初めてなんです!」という方向け。
一部マンガを用いて
分かりやすく解説されているので、
本当にTHE超初心者向け!です。
言葉も日常的でわかりやすく、
とても地に足の着いた占星術本。
お勉強的な感じではなく、
読み物っぽい感覚で読むこともできます。
ちなみに、
私の講座の受講生の方から
「講座を受ける前に
自分で少し勉強しておきたい」と言われたときに
この本をオススメさせてもらっています。
2.初心者向け
占星術の世界では超有名な
ルネ・ヴァン・ダール研究所から出版されている本。
大判で、カラーで、わかりやすく、
基本的な情報がすべて網羅されています。
しかも、
ホロスコープが作成できるCD-ROMがついているし、
相性と簡単な運勢の読み方も書いてあるので、
初心者向け、とはいえとても充実した内容。
ただ、カラーでにぎやかな紙面は
ちょっと子どもっぽくもあるので、
質実剛健な雰囲気が好きな方には
あまり向かないかも。
もうちょっと
ガッチリとした「お勉強感」がほしい方は
次に紹介する本がオススメです。
こちらも言わずと知れた
占星術の大家、鏡リュウジ先生の本です。
上記でオススメした本に比べると
モノクロで「お勉強感」が強い本ですが、
鏡先生の文章はとてもわかりやすい。
かつ、解説が現実的です。
解説は、
いわゆる“占いのアドバイス”的な要素も含まれていて
(あなたは○○なところがあるので××しましょう、という解説)
自分の星の該当箇所を読むときに
「こういうことに気をつければいいんだな」と
思える部分もありそうです。
なお、この本には、
ホロスコープ作成ソフトはついていませんが、
巻末に無料ホロスコープ作成サイト「Astro.com」の使い方を
解説されていますので、
こちらを使ってホロスコープを作成することが可能です。
3.もうちょっと掘り下げたい方向け
西洋占星術だけではなく、
精神世界における大家といってもいい松村潔先生の本。
タイトルでは
“最新”と銘打っていますが、
出版されたのは2003年なんですけどね。笑
(2019年8月に増補改訂決定版が出ましたが、
本文の内容は2003年から変わっていません)
でも、この本はすごくいいです!
私が持っている占星術の本の中で
ダントツで繰り返して読んでいる本がコレで、
あまりに読みすぎてボロッボロになって
背表紙から剥がれ落ちているページもあり…。
何が良いかというと、
通常の占星術の本では、
・12サイン×天体
・メジャーアスペクト
・12ハウス×天体 の解説しかないんですが、
この本では、
・12ハウス×12サイン
・各ハウスと支配星が滞在するハウスの関係性の解説
がついているんです。
上記2点は、
出生図を隅々まで読み込むためには
絶対に欠かせないものなんですよ。
でも、
この2点について書いてくれている本がなかなかない!
(各ハウスと支配星が滞在するハウスの関係性については
神谷充彦先生の「月の正統西洋占星術」に書いてありますが
これは今、置いている本屋さんがなかったー)
なので、
私的にはこの本が神本なのです!!
ちなみに、こっそり宣伝ですが(笑)
私の「西洋占星術プロ養成講座」の応用編では
12ハウス×12サインと
各ハウスと支配星が滞在するハウスの関係性の解釈が
カリキュラムとして組み込んでいます。
ただし、応用編は基礎編を受講して下さった方だけが
受講できる講座となっています。
応用の話をする際には、
基礎的なところの解釈の価値観を合わせておきたいので
クローズドな形で開講しています。
(基礎編であまり一般的ではない
特殊なホロスコープの読み方をお教えするので、
応用編を受講される際には
その辺りも共通認識として持っておいていただきたいため。
※応用編でイチから解説している時間がないのです…)
こちらも上と同じく松村先生の本です。
かなり分厚くて
(しかも箱入りで)
中身も文字がびっしりな本となっています。
その分、
サイン・天体・ハウス・アスペクトの解説が
とても細かくて充実しています。
「こういう風に理解すればいいのか」ということが
解説の中でイメージとして
掴んでいけるのではないかな、と思います。
三重円にまつわる解説も少し載っていますし、
逆行天体や小惑星、
天体の品位などの解説もあります。
(あ、バーテクスの解説も)
この本は上の本に次いで
私がヘビーユースしている本で、
こちらもボロッボロになって
背表紙がはがれたので
セロテープで補強しているというありさま。(笑)
ただし!
松村先生の書かれる文章は
クセが強いので(笑)
ダメな人はダメみたいです。
書いている文章を読んでも
「ちょっと何言ってんのか分かんない」
という感じになるという話を
ちょくちょく耳にします。
(前の最新~の方はクセは控えめです)
でも、
私は好きなんですよねー。
あの難解な感じが
「ああ、松村節だ・・・」と思って
キュンキュンしてしまう。(笑)
そして、
難解さの中から
「きっとここはこういう意味かな」と
頭を悩ませつつ
自分語に翻訳する作業がすごく楽しい・・・。(笑)
松村先生の本を未読の方は、
一度、本屋さんで中身をチェックしてから
購入された方がいいと思います!!
これは海外の翻訳本です。
タロットで有名な伊泉龍一先生が翻訳をされています。
海外の翻訳本感と
ニューエイジ系な雰囲気が強い本ですが、
また日本とは違う解釈があったりしておもしろいので
知識を深めるにはオススメの一冊です。
この本もかなり分厚いので
当然のことながら解説はとても充実していて、
かつ、出生図で逆行している天体の解釈や
ドラゴンヘッド/テールについての解説もあります。
(本書ではノースノード/サウスノードと記述)
初版は2015年ですが、
出版されてからわりとずっと
面陳(本棚に表紙を正面に置かれている状態)で
売られているのを目にしているような気がするので、
継続して需要がある本なのかな、と思います。
以上、
王道な「教科書」的な感じの
おすすめ本を5冊、ご紹介しました。
あなたの占星術本選びの際に
ご参考いただければ幸いです!
ー補足。
どのようなジャンルの本でもそうですが、
本も相性があるんですよね。
人から良いと薦められた本が
必ずしも自分にとって良いとは限らない。
なので、
是非一度、ご自身で内容を確かめてから
ご購入なさってくださいねー。
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