「松山千春 『egoist:エゴイスト【自己中心主義者】』に思うこと~松山千春 全作品解説110~」S2409

 

松山千春 DATA BESE 総合TOP PAGE NF   

アーティスト別 LIVE DATA BESE 総合TOP PAGE

 

◇更新履歴 

V1.0: 2014.5.29 初稿

V1.1: 2014.5.30 続きを追記。
V1.2: 2015.1.12 1/11放送のラジオ「松山千春 ON THE RADIO(緑効青汁のアサヒ緑健提供)」、FM NACK5(エフエムナックファイブ)でのコメントを追記。

V1.3:2019.07.23 最新エディタにて作成および、所有シングルCD画像、歌詞を追記

V1.5:2019.11.24 所有CDアルバム画像を掲載

V1.6:2020.11.30 記事を掲載
 

■ egoist:エゴイスト【自己中心主義者】編曲者:夏目一朗
2002年5月18日発売の51枚目のシングル。 品番:

 

2002年5月18日発売のオリジナルアルバム『egoist:エゴイスト 自己中心主義者』の一曲目(全10曲)

 

◇松山千春選曲ベストアルバム『松山千春の世界』 DISC-3の15曲目

 

◆CDシングル(12cm)

◆収録アルバム


◆レコーディングミュージシャン(後日、追記)
01. ギター(AG):
02. ドラム:--
03. ギター(EG):--
04. ベース:--
05. キーボード:--
06. パーカッション:--
07. マンドリン:--
08. コーラス:--

 

◆2020.11.30 夢野旅人

2020年11月29日放送の「松山千春のON THE RADIO」。

 

番組の前半、26日、ホテルニューオータニで行われた「鈴木宗男を叱咤激励する会」のを話しました。

そして、番組の最後に「egoist:エゴイスト【自己中心主義者】」がかかりました。

 

◆2015.1.12 夢野旅人

2015.1.11放送のラジオ「松山千春 ON THE RADIO」で本人が話した内容(一部要約)を追記します。

エゴイスト、自己中心主義者とも言いますけど、権利を行使するためには、義務、責任が当然ある。 そしたらもっとエゴイストになってください。 貴方が保障しなくてはこの権利は保障されないんです。 だから貴方はもっとエゴイストになって、もっと自分を研ぎ澄ませてください。

そして、あらゆる無駄を省いてください。 

 

そして人生においては完結であってもらいたい。 

悔いを残すことなく完結なる人生を。

我々、生まれてからいろいろなものを身に着ける。

しかし、心を研ぎ澄ます、生活において研ぎ澄ましていく努力をどれほどしているだろうか。

 

日本という国が平和である、人権を保障するためにどれほど、研ぎ澄まされた国になるのか。

これは、あくまでも我々、国民ひとりひとりが決めること。

 

だから貴方も、自己中心主義者になってください。

生命、財産、平和。

誰かによって与えられるものではない。

あくまでも、貴方が守るものだし、貴方が生み出すもの。

俺は、俺の世界で一生懸命、世の中守ります。

貴方も守ります。 


しかしそのためには、自分自身を研ぎ澄まさないといけない。

また自分自身、無駄なものを捨てていかなければならない。

それを考えたときに、 「egoist:エゴイスト【自己中心主義者】」が出来上がった。


エゴといったら、悪いイメージが強いが、

逆にこんな時代だからこそ、貴方、自分自身に問いかけてください。

もっともっと研ぎ澄ますことがあるんじゃないか。

やれることがあるんじゃないか。


貴方が平和を創っているいるんだぞ、あなたが人権を支えているんだぞ。

そんな気持ちです。 


松山千春 「egoist:エゴイスト【自己中心主義者】」。


◆2014.5.29~5.30 夢野旅人

今朝のご挨拶の記 で書きましたが、1990年後半、閉塞感が漂っていた松山千春の新譜(制作)に風穴をあけたアルバムが『La La La』であり、続く『egoist:エゴイスト【自己中心主義者】』と『風光る』の3作は新たな松山千春の世界を築き上げたと思うのです。

 

2000年に横山和之プロデューサーが退き、夏目一朗がプロデュースを手掛けた第二作目のアルバムが、『egoist:エゴイスト【自己中心主義者】』。

シングルカットされたこのタイトル曲を聴いたら、ザ・ビートルズの「let it be」が浮かんだ。

曲が似ているということではなく、ビートルズに少なからず影響を受けた人のアレンジだと思った。

曖昧で申し訳ないが、彼、夏目一朗が音楽人を志すきっかけになったのが、ザ・ビートルズの「let it be」だったと思う。 友人がピアノか、オルガンを弾いてくれたのが始まりだったと、昔、ホームページで読んだ記憶がある。


12年前。

自分が、このアルバムを初めて聴いたのは自宅でもポータブルプレイヤーでもない。

友人が、「ここの穴子の天ぷらは日本一旨い」と紹介してくれた居酒屋のステレオシステムで聴いた。 店内に流れた「egoist」を聴いて前述のように、そう思った。


ライブでの初披露は同年3月26日。
ホテルセンチュリーヒルズでのディナーショーでの弾き語り。

そのときは、さして印象に残るほどの曲とは思えなかったが、完成度の高い曲に仕上がったと思った。

 

好き嫌いは別にして、松山千春がフォークシンガーとして、今、こんな歌を歌っていますと、端的に伝えやすい名刺代わりとなりうる歌だと思った。
とはいえ、 「egoist:エゴイスト【自己中心主義者】」。

仲間内で評価が分かれる。

友人のひとりは、「歌詞が何を云わんとしているかわからない」という。

たしかに、聞き手の人生感をも刺激し感動を与えるという曲ではない。


2006年春のデビュー30周年記念コンサートツアー「再生」。

本編のラストは「輝く時代」でスタートした。

聴いていて吸い込まれそうな千春のヴォーカル。

歌いこむごとに魅力が増していったが、ツアー後半、名古屋の二日目から 「egoist:エゴイスト【自己中心主義者】」と入れ替わった。

 

最後のフレーズを歌い終わって、「これがフォークソングです」と告げて演奏は後奏に入る。

「松山千春のフォークソング」。

それを伝えたくて、 「egoist:エゴイスト【自己中心主義者】」に替えたとそう思った。

 

分かる、分かるのだけど、聴き手としては、本編のラストは「輝く時代」が聴きたかった。

本編ラストや大ラスとして考えると、「egoist:エゴイスト【自己中心主義者】」は、聴き手の満足度として弱い。

演るのなら一曲前なら納得できる。

あのときも、今もそう思うのです。

 

2008年8月29日「たかじんプロデュース“Koi-con”」。

狭心症で倒れてから復帰第一弾のライブ。

大阪に向かう新幹線の車中で、何番目に出て、何歌うかなとあれこれ話してた。

「千春のことだから、ゲストでオープニング、ま、「長い夜」「大空と大地の中で」、新曲の「思ひ」は歌うとして、あとなんだ」とあれこれ考えて、 「egoist:エゴイスト【自己中心主義者】」だろうといった。

 

ま、これがどんぴしゃで、弟子に「師匠(その日はあしながおじさんと言われたが)、よく当てましたね」と言われた。 

 

まだまだ、甘いなと・・・思った。

(競馬でいえば鉄板に近いでしょう、師匠。明後日のダービーはなんだろう・・・。)

 

「松山千春がフォークシンガーとして、今、こんな歌を歌っていますと、端的に伝えやすい名刺代わりとなりうる歌」としてみれば、ジョイントのコンサートでの演奏確率は高い。

 

2006年3月23日の「マイホームタウンコンサート」で歌われていたし、その後の2009年9月20日の「第12回 サマーピクニックフォーエバーinつま恋」でも歌われた。

 

「egoist:エゴイスト【自己中心主義者】」。

好き嫌いは別にして、松山千春のフォークソングを語るうえで必要な一曲だと思います。

 

◆歌詞
明日が涙を流すなら 私は明日を求めない 
希望という名の電車なら 片道キップで出ているよ 
忘れちゃいけない人がいる 忘れてあげたい人がいる 
貴方が貴方であるように 私は私でいたいだけ 

そして今を生きる だから今を生きる

悲しみが頬を伝うなら 私は涙を拭わない 
例えば誰かを憎んでも 私は心を憎まない 
希望と夢の狭間から 平和が手招きしているよ 
愛で救われる世界なら 世界は私を救えない 

そして今を生きる だから今を生きる 

生命をかけても守りたい 誇れるものなど何も無い 
正しいものならここにある 私は私をこばめない 
生直者さえバカを見る 無器用者なら地獄見る 
死んでいくことが運命なら 私は運命に背を向ける 

そして今を生きる だから今を生きる 

明日が涙を流すなら 私は明日を求めない 
暗闇が続くこの世なら 私はこの世を認めない

 

N現在、以下の検索ランキングにエントリーしています。
よかったら、アクセスして頂けると嬉しいです。

一日一回、ライキングポイントが加算されます。
よろしくお願いいたします。
  
  にほんブログ村     
    

アーティスト・グループ(音楽) ブログランキングへ
---------------------
YUMENO BLOG ~愛のうた:愛した季節の薫り  From the 1960s to 2020s Music Diary notebook~ 夢野旅人