「松山千春 『帰りたい』に思うこと~松山千春 全作品解説129 V1.3」S2618NF

 

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◇更新履歴

V1.0:2014.9.19 初稿
V1.1:2015.5.15 文章を修正、加筆

V1.2:2018.8.08 是正

V1.3:2019.9.16 最新エディタにて記事を作成し旧記事と差し替えおよび所有のCD画像、新規記事、歌詞を掲載

 

■ 「帰りたい」 編曲者:安田裕美
1978年10月21日発売のアルバム 『歩き続ける時』のLP A面1曲目(CD 1曲目/全10曲)

 

◆所有収録CD・アルバム

◆所有収録アナログ・アルバム

◆オリジナル

レコーディングミュージシャン (楽曲個別ではなくアルバム『歩き続ける時』のクレジット)
01. ドラム:岡本あつお(岡本郭男)、正木五郎、平野肇

02. ギター(AG):清須邦義、安田裕美、松山千春
03. ギター(EG):安川ひろし、椎名和夫
04. ベース:本田達也、田中章弘、平野融
05. キーボード:倉田信雄、中西康明

06. パーカッション:中島御、木村邦治

 

◆2019.9.15 夢野旅人

今年2019年、令和初となるツアーでこの「帰りたい」が初めてフルバンド演奏で歌われた。

19公演中2回のイレギュラー演奏(東京二日目、仙台公演)ではあったが、本編後半の「足寄より」と入れ替わって歌われた。

アレンジはライブアレンジで、オリジナルの哀愁感は薄れていて、どちらかというと「卒業」のリテイクのような希望に心躍るようなポップ感があった。

「こんな夜は」も2015年かな、「街」は2017年にフルバンド演奏されて嬉しかった。

「帰りたい」も、オリジナルアレンジで聴きたかったけれど、バンド演奏で聴けたことはとても良かったです。

キャニオン時代で一度も、ツアーでフルバンド、フルコーラス演奏で聴いたことのない曲。

「君はそばに」と「あの日のままで」、「かわいい女はかわいいままで」「貴方だけ」、「ためらい」、「この道寄り道廻り道」、「帰ろう」、「寒い夜」、「失くした心」そして「白い花」か・・・。

 

◆2014.9.19(2015.5.15一部修正) 夢野旅人

~夢を見て 飛び出した 故郷は遠い
やるせない せつなさは ぬぐえない涙~

~帰りたい 今すぐにでも 荷物をまとめて
上野発はつかり5号 見送れば夕焼け~

と、歌う松山千春の「帰りたい」。

 

千春と同郷の中島みゆきの歌に「ホームにて」という曲がある。

~ふるさとへ 向かう最終に 乗れる人は 急ぎなさいと
やさしい やさしい声の 駅長が 街なかに 叫ぶ
振り向けば 空色の汽車は いま ドアが閉まりかけて
灯りともる 窓の中では 帰りびとが笑う
走りだせば 間に合うだろう かざり荷物を ふり捨てて
街に 街に挨拶を 振り向けば ドアは閉まる~


と、どちらも故郷を思いながらも帰れない情景を歌にしている。

北海道出身の友人と、このふたつの唄について話した。

シンガーとしての表現力は松山千春。

コンポーザーとしての能力、作家としての表現力は中島みゆき。

どちらも非凡な才能。

そんなこと友人の声が今でもきこえてくる。
 

2002年11月30日。

運行が終了したJR特急列車はつかり(初雁)。

その初雁が歌詞に出てくる「帰りたい」。
コンサートツアーで一度もレギュラー演奏されていない。

またバンド演奏で歌われたことがない。


自分が初めてライブで聴いたのが1991年秋。

アンコールでイレギュラーで弾き語りで歌われた。

今年(2014年)春の東京のアンコールで久しぶりに聴いた。

この年出来上がった桜のギターでの弾き語り。
その日は、お姉さん・他界した絵里子さんの話にふれていた。

千春にとって、この曲は、東京の新聞社で働いていたお父さん・明氏や、特に高校を卒業して集団就職で東京で働いていたお姉さん・絵里子さんへの想いがある。


過去に、この曲にこう話している。
東京で働いていた絵里子さんは、盆と正月は帰郷したという。

つかの間の休みが終わり東京に戻る際、彼女は決まって泣きじゃくったという。

そんなに辛いのであれば、帰らなければいい。


そう思っていたが千春自身も、全国ツアーを行うようになり、帰りたくても帰れない現実と心情を知る。そのとき、初めて姉の涙の意味が分かったという。

そんな話を思い出しながら、千春の歌声をきいていた。


~急いで捜す 公衆電話 百円玉の黄色いやつ~

「ふるさと」 にも、時代とともに姿を消した黄色い公衆電話が歌詞に出てくる。

けど、普遍的な故郷、人間愛を歌っているせいだろうか。

さほど古臭さは感じない。

 

この「帰りたい」もそうです。

それはきっと、故郷や家族といった普遍的なテーマを歌い上げているからなのだろうと。

この曲も、コンサートの前半のキャニオン枠でフルバンドで歌ってくれたらと思う一曲です。

 

◆歌詞 

夕焼けに あかく染まる 故郷の手紙 
握りしめ 駆け出せば 涙があふれてた 
帰りたい 今すぐにでも  荷物をまとめて 
大きな声で叫んだ  故郷へ届けと 

夢を見て 飛び出した 故郷は遠い 
やるせない せつなさは ぬぐえない涙 
帰りたい 今すぐにでも 荷物をまとめて 
大きな声で叫んだ 故郷へ届けと 

帰りたい 今すぐにでも 荷物をまとめて 
上野発はつかり5号 見送れば夕焼け

 

◆松山千春全作品に思うこと~全作品解説1977-1980 インデックス1

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