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尊敬心「尊敬できる人をたくさん持つ人は幸せ」周りを元気にするキーワード解説その17

2018-12-11 | ポジティブ心理学
尊敬心「尊敬できる人をたくさん持つ人は幸せ」

●尊敬できる人ってどんな人?
 どんな人が尊敬に値するのでしょうか。
 まずは、自分にないものをもっている人ですね。
 たとえば、ノーベル賞をもらった方々は、私は無条件に尊敬です。なぜなら、自分にはそんな能力はないからです。いわば、絶対的に尊敬する人です。
 次は、自分でもそうなりたいと思う人ですね。
 たとえば、私の場合は、先輩教授です。なぜなら、自分にも努力をすれば、そうなれそうだからです。いわば、相対的に尊敬する人です。
 いずれの人も、ポジティブな特性をしっかりと、場合によっては、過大に持っていると認識することになります。本当にそうなのかどうかは問題ではありません。そういう人だというあなたの思い込みでも良いのです。(時折、あなたの尊敬する人が、まったく逆の評価を受けていることを見聞きするようなこともありますが、人の評価、そんなものです。)
 そして、その人の片言隻句(へんごんせっく)が心に響きます。そして、時には、その人を思い浮かべるだけで、気持ち、元気になれます。がんばろうとなります。幸福感に浸れます。

● 誰を尊敬すればよいのか
 昔の日本なら、社会の雰囲気として、尊敬すべき人がある程度決まっていました。
家庭では親、学校では教師、会社では上司、社会では天皇、という具合でした。ほとんど、誰も疑うことなく、それが当然のごとく、尊敬する人が決まっていました。だいたいが絶対的な尊敬になります。
 これの良いところは、社会全体の幸福感の基盤ができたことだと思います。
 しかし、時代が変わりました。尊敬する人のレパートリーも激変しました。親も教師も、上司も天皇も総崩れです。
現在では、それぞれの人が、尊敬する人を見つけるようになってきました。そして、相対的な尊敬をみつける傾向になってきました。
それだけ、社会全体の幸福感も一様にはいかなくなりましたが、これが民主主義というものです。
では、誰を尊敬すればいいのということになりますが、答えは、簡単。「あなたが自分でみつけるのです」ということになります。
たぶん、ここでどんな尊敬できる人を見つけることができるかが、あなたの大事な力量の一つだと思います、そして、それが、幸福感を高め、あなたの人生を陰に陽に決めることにもなると思います。

● 自分で尊敬する人を見つけるコツ
① 謙虚になる
 自分には、尊敬するような人はいない、自分こそ尊敬されてしかるべき、と思っているかのような方々があなたの周りにいませんか。時には、傲慢な人と見られる人です。
  権威主義的な人
  自己チューの人
  自尊心が高すぎる人
 だいたいが、いわゆる「偉いさん」です。
 余談ですが、こういう人でも、どこかに不安があるのでしょうか。歴史上の人物を仮想的に尊敬することが多いようです。
 一方ではまったく逆に、自分をいつも謙遜、はなはだしくは卑下するような人もいます。日本の文化のなかでは、それほどネガティブな人とは見なされませんが、それでも、こればかりでは、貧しい対人環境になってしまいます。
 自分評価をある程度、客観的にできること、周りとの関係で自分の立ち位置をきちんとつかめること、煎じ詰めると謙虚になることが、本当に尊敬できる人の発見のためには、まずは必要です。

② 尊敬できるポジティブなところを見つける
 一人の人を丸ごと尊敬できれば、それに越したことはありません。
 感情的な一体感がともなうような場合には、そのような尊敬もありです。
 しかし、生身の人間、それも自分の身近にいる人だと。どうしても、なんらかの欠点、気に入らないことも目についてしまいます。
 となると、あの人のあそこを尊敬という形、いわば、知的な尊敬のほうが無難です。そして、そのほうが自分を高めるための具体的な目標もはっきりします。
さらに、丸ごと尊敬なら申し分ないとは言いましたが、これにはちょっぴり危ないところもあります。尊敬には、どうしても上下関係の色合いが忍び込みます。丸ごと尊敬の人も前では頭があがりません。批判心なんてとんでもない、ということになります。でもそんな尊敬する人でも、欠点はあります。そして、人間ですから変わります。それが悪いほうへの変節だったりすると、一蓮托生のリスクを冒すことになります。
やはり、きちんとした人物認識の上にたっての知的な尊敬が無難です。

③ 尊敬される人になる
 尊敬できる人を見つけたら、自らがそうなるように努力することで、今度は、自分が尊敬される人になれれば言うことなしですね。
これも、2人の間での相互尊敬ということが一つあります。夫婦関係や仲間関係などで見られるものですね。
もう一つは、順繰り尊敬です。父親を尊敬、そして父親のようになって、今度は自分が子どもから尊敬してもらうというものです。永続性のある組織などでは、必須ですね。
 

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