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会話の知的機能「心の風景」

2018-08-17 | 認知心理学

会話の知的機能「心の風景」

 会話そのものが、言葉という知的道具を使うのであるから、きわめて知的なのだが、さらに、会話の中身が、知的活動を支援したり、活発にさせたりする機能を果たしている。これが会話の知的機能である。

 その一つが会話からの情報収集である。
 形式的かつ体系的な情報は本や雑誌などから得られるが、「生きた情報」は、会話からしか得られない。ここで、「生きた情報」とは、信頼性は高くはないが、即時性(5W1H)があり、その人の評価があるような情報である。女性が得意とする会話のかなりの部分は、これである。

 会話の知的機能の2つ目は、自分の考えを話したり、聞いてもらうことで、そのおもしろさや新規性をチェックしてもらったり、それによってさらに新しい着想を得る、いわば、知的触発機能である。
 問題意識があれば、人からのほんの一言、あるいはうなずきでも知的に触発される。それを会話の中でやろうというわけである。
 学会などでの仲間との会話がこの典型である。

 3つは、会話によって、知識を相手に移転する機能である。
 知識を共有できる人が自分の回りにどれだけいるかは、自分の思考を高度化するためにも必須である。与えるものが大きければ、得られるものも大きい。これは、会話相手次第のところだある。


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