【アメリカ4月新築住宅販売戸数】
 米商務省が26日に4月の新築住宅販売戸数(企業が新築住宅を販売した戸数)を発表。

 4月の新築住宅販売戸数(季節調整値)は前月比+0.6%の年率換算62万3000戸。前月は61万9000戸。

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 詳細は米国勢調査局で確認できます。

 4月の新築住宅販売戸数は前月比+0.6%の年率換算62万3000戸と3か月ぶりに増加しました。新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動停止などがあった中で底堅い動きとなった模様で、市場予想(49万8000戸)を上回っています。

 販売戸数を地域別にみると「西部」(▲6.3%、▲0.9万戸)が減少したのに対し「南部」(+2.4%、+0.9万戸)や「中西部」(+2.4%、+0.2万戸)や「北東部」(+8.7%、+0.2万戸)も小幅ですが増加しています。

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 在庫戸数は前月比▲0.8%の33万3000戸と7か月ぶりに減少しました。在庫戸数が減少したのに対し販売戸数が増加したため販売戸数に対する在庫割合を示す供給月数は前月から▲0.1ヶ月の6.3ヶ月となり、適正水準とされる6か月を2か月連続で上回っています。

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 販売価格は中央値が前年同月比▲8.6%の30万9900ドルと4か月ぶりに前年同月を下回りました。一方、平均値も前年同月比▲5.4%の36万4500ドルと4か月ぶりに前年同月を下回りました。

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 今後ですが4月が新型コロナウイルスの感染拡大の影響により大幅減が予想されていたにもかかわらずほぼ3月と同じ水準となったことや販売価格が鈍化したものの前年の裏の影響もあることから需要は底堅い模様で5月もほぼ同水準で推移しそうに見えます。
 ただ新築住宅販売戸数という経済指標自体が修正幅が大きいことや失業者の急増や信用基準が厳格になりやすいことを考えると今の水準は高すぎるように見え、もう一段低い水準に下振れるのではと…。

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