医者
「ゲゲゲさん。ゲゲゲの鬼太郎さん。」

鬼太郎
「(入ってくる)こんにちは。」

医者
「こんにちは。

 今日はどうされました?」

鬼太郎
「あ、私じゃないんです。

 父の調子がよくなくて・・・。」

医者
「お父さんの。」

鬼太郎
「おーい、父さん。」

目玉のおやじ
「(鬼太郎の頭から出てくる)ゲホッゲホッ!

 おい、鬼太郎!ワシは病院は嫌いじゃ!

 ゲホッゲホッ!」

鬼太郎
「ほら、父さん、そんな無理して・・・」

目玉のおやじ
「無理などしとらん!」

鬼太郎
「昨日から咳が出るようになって、薬を飲んでも治らなくて・・・」

医者
「ゲゲゲさん。」

鬼太郎
「あ、鬼太郎でいいです。」

医者
「鬼太郎さん。」

鬼太郎
「はい。」

医者
「一ついいですか?」

鬼太郎
「はい。」

医者
「あの・・・。」

鬼太郎
「はい。」

医者
「ここ・・・眼科なんですけど。」

鬼太郎
「・・・。」

医者
「・・・。」

鬼太郎
「・・・はい。」

医者
「はい。えーと、風邪は内科でお願いします。」

鬼太郎
「いやでも、目玉のおやじなんで。」

医者
「うん。まぁ、確かにウチは目の専門ですが・・・」

鬼太郎
「外にも『目に関することはお任せください』って看板が。」

医者
「確かに書きましたけど・・・」

鬼太郎
「目です。」

目玉のおやじ
「目です。」

医者
「目ですけど・・・」

鬼太郎
「最初は内科に行ったのですが、

 先生から紹介状を書いていただきまして・・・」

医者
「紹介状?」

鬼太郎
「これです。(紙を渡す)」

医者
「(紙を読む)『手に負えません』。」

鬼太郎
「よろしくお願いします。」

医者
「診れるかなぁ・・・」

目玉のおやじ
「ゲホッゲホッ!」

医者
「とりあえず、目全体が赤いですね。」

鬼太郎
「はい。熱っぽいかなと。」

医者
「熱による赤さなのか、充血による赤さなのかわかりませんが・・・。」

目玉のおやじ
「ゲホッゲホッ! 」

医者
「熱は測られました?」

鬼太郎
「測ってないです。」

医者
「測ってみましょうか。」

鬼太郎
「お願いします。」

医者
「では、そちらにお立ちください。」

鬼太郎
「はい。(部屋の隅に立つ)」

医者
「(反対側の部屋の隅に立つ)では、こちらをみていただいて。」

目玉のおやじ
「(鬼太郎の頭から顔を出して)はい。」

医者
「(視力検査表を指し棒で指し)これは?」

目玉のおやじ
「右。」

医者
「(視力検査表を指し棒で指し)これは?」

目玉のおやじ
「上。」

医者
「これは?」

目玉のおやじ
「下。」

医者
「これは?」

目玉のおやじ
「わからん。」

医者
「では、これは?」

目玉のおやじ
「わからん。」

医者
「37度8分ですね。(席に戻る)」

鬼太郎
「目玉の熱ってこうやって測るんですね。(席に戻る)」

目玉のおやじ
「ゲホッゲホッ!」

医者
「咳も出る感じですか?」

鬼太郎
「そうですね。

 いつもの甲高い声もでませんし。」

医者
「どうりでイケボだと思った・・・。」

鬼太郎
「父さんのイケボ、正直慣れないです。」

医者
「喉を見てみましょう。」

鬼太郎
「お願いします。」

医者
「瞳孔開いてください。」

目玉のおやじ
「はい。」

医者
「(瞳孔を覗き込む)あー・・・なるほど。

 『あー』と声出してみてください。」

目玉のおやじ
「あー。」

鬼太郎
「イケボだなぁ。」

医者
「ちょっと腫れてますね。」

鬼太郎
「瞳孔が?」

医者
「お薬出しておきます。

 毎食後に服用してください。」

鬼太郎
「飲み薬ですか?」

医者
「目薬です。」

鬼太郎
「事前に何か食べる必要あるんですか?」

目玉のおやじ
「ゲホッゲホッ!」

医者
「結構、咳出ますね。

 マスクつけた方がいいですよ。」

鬼太郎
「今、持ってないです。」

医者
「こちらで出しましょう。」

鬼太郎
「ありがとうございます。」

医者
「(棚を探して)あー・・・、マスクないですねぇ。

 これ、マスクじゃなくて、眼帯ですけど・・・」

鬼太郎
「大丈夫だと思います。

 さ、つけるよ、父さん。」

目玉のおやじ
「(眼帯をつけられて)き、鬼太郎!前が見えん!」

鬼太郎
「まぁ、眼帯だからね。」

医者
「あと、服を着た方がいいですよ。

 風邪をひきやすくなるので。」

鬼太郎
「それは僕も言っているんですけど・・・」

目玉のおやじ
「『服を着ない』という意味でもワシは裸眼じゃ!」

鬼太郎
「・・・しょうもないこと言ってると、突くよ。」

目玉のおやじ
「突くでない!」

医者
「では、受付で処方箋受け取ってください。」

鬼太郎
「ありがとうございました。(部屋を出て行く)」

医者
「えーと、次の方は・・・

 (カルテを見て)次の方、どうぞ。」

目玉のおやじ2
(やってくる)

医者
「あれ、さっき診察しましたよね?」

目玉のおやじ2
「ん・・・?

 あ、もしかして、弟がきたかもしれん。」

医者
「弟?」

目玉のおやじ2
「ワシら双子なんじゃ。」

医者
「そうなんですね。」

目玉のおやじ2
「ワシは左目。弟は右目。」

医者
「左目玉のおやじ!!」

 

 

 

 

【コント・セルフ・ライナーノーツ】

僕のコントでよくある『○○が医者に行ったら』のコントです。

もしかしたら既出のアイディアかもしれませんが、せっかく思いついたので作ってみました。

 

【上演メモ】

人数:4人

鬼太郎

目玉のおやじ

医者

目玉のおやじ2

 

所要時間:3分~4分
所要時間:★★★☆☆
備考:目玉のおやじは人形を使って声だけアテレコという形になると思います。オチのシーンをどうするかですね。

もう一人、鬼太郎っぽい人の頭に乗せるか・・・

 

【過去コントを5本チョイスしました。こちらもどうぞ。】

【コント】三者面談
【コント】止まらない服部さん
【コント】バクたちの昼下がり
【コント】関ヶ原の戦い
【コント】教習所

 

 

 

【お題募集中】

お題コントのお題を募集しています。

採用の際には、ささやかながら、当ブログから採用者様のブログへのリンクを張らせていただきます。

・内容によっては、ご期待に沿えないこともございます。

・お題をいただいてから、公開までに数か月かかることがあります。

・公開までにアメブロを退会された場合、公開を見送る場合があります。

 

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(もふもふって名前ですが、僕です。

コントのこともつぶやきますが、コント以外のこともゆるくつぶやいています。)
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