【映画リレー・映画チャレンジ】⑦
「ずぶぬれて犬ころ」本田孝義監督
最後はやっぱりこれにしたくて。
地元岡山を舞台にした映画。
東京で活動を続けていたら多分出会わなかった作品。
12年所属したJAEを離れたのが2012年。地球ゴージャスの「海盗セブン」が最後の仕事でした。
東京で何が出来るか試行錯誤していた際に、教えてもらった坊っちゃん劇場の事。
学生時代から好きでビデオで見たり、生で見ていた横内謙介さんが作・演出をされるという事に大変興味を惹かれオーディションに参加。有難い事に合格しミュージカル「げんない」に出演する事になりました
愛媛県東温市で過ごした10ヶ月。東温市を隅々まで探検して気付いた事。その場所の事を知れば知るほど好きになれるという事。そして、住んでいる人は意外とそこまで地元の事に詳しくなかったりする事。身近過ぎて、当たり前になりすぎて、良さに気付かなかったりする事。
そこで改めて気付いたんです。自分は岡山の事、何も知らないなあと
色々思うところがあり、坊っちゃん劇場以降、岡山に拠点を移しました。
そこでまずやったのは岡山の事を知る事。
岡山には面白い偉人が沢山いました。
孤児院を作って沢山の孤児を救った石井十次。
ライト兄弟より先に空を翔んだと言われている鳥人幸吉。
桃太郎と温羅の話もその時初めてちゃんと知ったし。
自分は本当に岡山に興味なかったんだなと反省しました。
その時に読んでいたんです。住宅顕信さんの詩集や伝記も。「ずぶぬれて犬ころ」という句はとても印象に残っていました。
それから数年。住宅顕信さんの映画が撮られる。出演者オーディションがあると話を聞き、これは是非にと受けに行きました。
結果は松本信夫さん役で出演させていただく事に
アクション無しで、1役者として映画に参加出来るという事が初めてで、とても嬉しくて。
完成した作品を見て、僕はこういう映画に出演したくて、生きた証を刻みたくて、役者やっていたんだと感じたんです。
岡山に帰って来て、幸せな出会いが本当に沢山あって。
その中の大きな一つがこの映画「ずぶぬれて犬ころ」です。
9月にはDVD発売との事です。
レンタルショップにも並ぶと思いますし、末永く愛してもらえたら嬉しいです
自分の出演作でアレですが、凄く好きな作品なので書かせていただきました。
https://filmarks.com/movies/74918
【映画リレー・映画チャレンジ】終
そんな訳で時間がかかってしまいましたが、7作品書かせていただきました。
自分にとっての映画って何だろうと改めて考えられた幸せな時間でした。
お声がけいただいた福永監督。ありがとうございました
進役で参加させていただいた「ユメミルサクラ」も引き続きよろしくお願いいたします
「ユメミルサクラ」のホームページ(本編、メイキング見れます。)
↓
https://yumemiru-sakura.jimdosite.com/
一つ前の記事で岡山に帰って来て、沢山の幸せな出会いがあったという話を書きましたが
ジョン・ウー監督の「マンハント」
名倉監督の「BD~明智探偵事務所」
主演させていただいた広瀬監督の「xcoiaチコヤ」
NHKの「八つ墓村」
山崎監督「歩むなら」などなど役者として記憶にも記録にも残る作品に沢山参加させていただきました。
これからも自分がやりたいと思える仕事を少しずつ積み上げて行けたらと思います。
引き続きよろしくお願いいたします。
コロナ自粛もボチボチ解除されつつありますし、こういうバトン企画も終わりかなというところですが、映画の話をどうしても聞きたい方がいらっしゃったので無理言って、リレーとは関係なくお願いをいたしました
前の記事に書いたミュージカル「げんない」で共演させていただいま森一馬さん。我らがアニキです。
愛媛では面白い映画や本の話を沢山聞かせていただいたり、一緒に映画見に行ったりと大変良くしていただきました。
リレーという形では僕からのバトンはここでおしまいですが、森さんがどんな映画を紹介して下さるか楽しみに待ちたいと思います。
僕の映画思い出話にお付き合い下さった皆様。ありがとうございました