気づけばなんだかんだ、もう2月
てれっとしてる間にすっかり年を越えてるやん・・・。
ま、毎度のことだけど…。
1月上旬から休職中の身である私。
そんな私は慢性のぐーたら病を患う。
↑それが原因で休職ってわけじゃないですよ
Q このような症状を持つ者に、一番の特効薬とは…
A 「すべきこと」を与えること。⇒つまり、仕事
そうでもなきゃ症状は悪化する一方なんでね
ま、実際のところは有休ウェ~イ!だけども。
でも1週間も経つと、一日の過ごし方が分からず戸惑う。
はっ…
これは腐った心を入れ替えて良妻となるチャンスか・・・・
世の中の主婦を見習い、せっせと家事に精をだしてっ・・・
あっちこっちをピッカピカに磨いて…
洗濯、窓拭き、そして大嫌いなアイロンがけもして・・・・
となるわけがない。
冷静に考えよう。
ここで私が普通の主婦のようにアイロンだの掃除だのに精を出したらどうなる
我が家のドイツ人(夫)にとってそれが当たり前になってしまうでしょう
褒められもしないのに、アイロンがけするような女にはなりませんよ、私は
アイロン掛け=極度の疲労を伴う大仕事
と思い込んでいる我が夫
毎度毎度ヒーヒー言いながらアイロン掛けして見せた甲斐あって、今ではたまーにアイロン掛けたら「偉い」「すごい!いい奥さん」とお褒めの言葉が。
こんな待遇を自ら手放すとでも・・・
私はそこまでアホではない。
共働きだろうが、専業主婦だろうが関係ない。
今後もアイロン掛けをする妻に対し大いなる尊敬の念を持ってもらわないと。
てことで、相変わらず大した家事をするでもない私。
といっても暇すぎて暇すぎて・・・。
こうなったら、好きな家事だけすればいいじゃん
好きな家事とは料理。
私にとって手抜きしない唯一の家事だ。
今は時間もたっぷりある。
そうだ
ドイツ人の大好きなRinderrouladen(リンダールラーデン)を作ろう
↑仕事もしないグータラ妻と思わせないためにもいいアイデア
これはドイツの代表的な肉料理の一つ。
寒い時期の今にぴったりの煮込み料理。
肉巻きの煮込みとでも言えばいいかしら?
だけどこれ、作るのなんと6年ぶり・・・。
というのも…。
実は私には忘れられないトラウマがある。
ドイツに来て間もない頃のこと。
チロル家(義実家)の味を覚えようとRinderrouladenの作り方を教えてもらい、いざ挑戦!
早速材料の買い出しへ。
問題は肉屋で起きた・・・。
欲しかったのは肉巻き用の薄切り牛肉。
でもどの肉をどのくらい買えばいいのかサッパリ…
そこで、肉屋のおばさんに聞いたところ・・・。
「たった2人前でも少し大目に作ったほうがおいしいよ。」
とアドバイスを受け・・・。
「んじゃ適当にお願いしまーす」
と安易に任せたのが悪かった・・・
お会計でびっくり。
肉だけで30ユーロ
渡された肉はどっしりと重たい…。
焦った私は即座にミセスチロル(義母)の元へ。
ミセス宅で中身を空けて絶句・・・。
分厚いステーキのような肉が8枚も・・・
しばらく考えた末、その肉を3枚におろし、たたいて薄くすることに。そもそも3枚におろせる厚さの肉ってなんだよ・・・。
突然Rinderrouladen工場と化したチロル家。
いきなり作業に駆り出されたおばあちゃんも唖然。
というか、怒っていた。タチの悪い肉屋に…。
8枚のステーキ×3=24個の肉巻き
24個もの肉巻きをどうしろと・・・
以来、Rinderrouladen恐怖症となった私は再度挑戦するわけもなく…。
だけど、6年経った今、ようやくトラウマを克服する時が来た・・・。
さすがに24個も作ればレシピは嫌でも忘れないもの・・・
材料は実にシンプル。
牛薄切り肉
豚の脂身
きゅうりのピクルス
玉ねぎ
マスタード
サワークリーム
塩・コショウ
肉はどデカイけども、薄いものを6枚準備(1kg)
作り方は簡単~
①お肉の両面にしっかり塩コショウで下味付け。
②表面にたっぷりとマスタードを塗る。
③細切したピクルス、たまねぎ、豚の脂身を乗せる。
④お肉巻き巻き。
⑤フライパンでしっかり焼き目をつける。
⑥鍋に肉を移して水を投入⇒1時間ほど煮込む。
↑せっかちな私は圧力鍋でガンガン煮る
⑦煮込んだ後はサワークリームを投入して味見して作業完了。
↑下味をしっかりつけたので塩コショウは追加せずとも完成!
最後にRotkohl(甘く煮た紫キャベツ)とKlöße(ジャガイモ団子)を添えてできあがり。
まさかこんなもの↑が我が家の食卓に並ぶとは思っても見なかったドイツ人。
あのトラウマはどうしたのとびっくりしていた。
トラウマ、克服できたかな・・・。
煮込む時間は多少かかるけど、実に簡単な料理なので楽をしたい主婦にお勧め
味噌汁、ご飯、主菜に副菜…とコマゴマチマチマ作る和食よりもよっぽどお手軽
どんなに適当、雑でも失敗しないし←ココ重要
そうそう、洗いものも皿一枚で済むしね←ココめっちゃ重要!
日本食は椀だの小鉢だのやっかいすぎて…
ん・・・
私ってやっぱりどんな家事だろうが手抜き第一…
無意識でもすぐ手を抜こうとしてしまう。
ま、文句言う人間は我が家には存在しないので