どうしても日本に送らないと
いけないものがあった。
期限が決まっているものだ。
噂では聞いていた。
日本に郵便物届かないよ。
何はともあれ、試してみようと
今日、朝から郵便局に行ってみた。
朝10時過ぎだというのに
ローザンヌの街はシーンと
静まり返っている。
歩いている人はいるが、
まばら。
人との距離も
今まで以上に開いている。
マスクの人もチラホラ。
まるで荒野の廃墟地帯。
郵便局も人がいない。
お婆ちゃんがウロウロ戸惑っている。
誘導ラインを逆走...
売られているはずの
文具やハガキ類のたぐいは
全て撤去されてしまっていた。
テーブルや棚には手を触れないように
黄色いテープが巻かれ
異様な光景。
いつもは混む郵便局も人がいないので
空いた窓口に直行。
「これを日本に送りたいのですが...」
と伝えると。
先ずは郵便物の
支払い方法が変わったことを
教えてくれた。
彼女によると
ここ窓口で直接お金を払うよりも
郵便局のネットサイトで
手続きをする方が
３スイスフランは安い
ということらしい。
３スイスフランって400円ほど。
これも業務の縮小だ。
「ならばそうします。」
あれ、ってことは日本に遅れるの?
そして、
局員さん
「ちょっと待って、
何処に送りたいの?」
「日本ですが..」
「あっつ、今無理よ。
手紙も小包も送れない。
送れるのはいつになることか...」
やっぱりダメらしい。
窓口業務の郵便局員さんと
お客さんとの間には
コロナウイルス以前から
ガラスの防御壁が存在する。
受け渡しはその度に
30ｃｍほどの隙間が開閉される。
しかし今日のガラスの開閉には
スピードがあり
できるだけ客側の空気を
吸いたくない雰囲気が
見て取れる...
と思うのは私だけだろうか...
まぁ、日本に送れないなら
仕方がない。
スイス在住の皆様、
お気をつけください。
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