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学校にかぎらず、職場でもいじめがあります。

いじめに苦しむ人の中には、神仏の力で何とかして欲しいといってくる人もいますが、ハッキリ言ってそれはムリです。

いじめの実態は、その場所、その人によってさまざまですから、それらを一緒に語ることは出来ません。

また、こうすればいじめはなくなるという単純なものでもないのです。

ただ一つ言えるのは、与えられた環境でどう生きるかということだけなのです。

いじめのない世間をつくることではなく、その環境でどう生きるかが大事なのです。だから、その環境に適応する強い精神力をもつしかないのです。

実際にいじめられているのであれば、いじめられる人という役割を受け入れて、堂々としているしかありません。

いじめられたくない、どうして自分だけがこんなひどい目に遭うんだ、この職場の人達はおかしい、などと思うのは勝手ですが、そうやって周囲の環境に文句をいっても、現実は何も変わらないものです。

惨状を上司に報告したり、公共機関に相談することで状況が改善されるなら、そうすればいいと思います。暴行などの被害を受けているのであれば、法的手段に訴えることも必要です。

でも、そのレベルに達していないなら、その環境、立場を受け入れ、堂々と生きる心の強さを身につけるほかありません。

その心の強さを身につけ、何をされても堂々と振舞っていれば、自然にいじめはなくなっていくものです。

いじめる側についても少し述べれば、学校、職場でいじめをするというのは、能力が足りない証拠なのです。

本当に、能力のある人は、いじめなどはしないものです。

どんな人がいじめをするかといえば、仕事が出来ない人や勉強が出来ない人、あるいはちょっとくらい仕事や勉強が出来るからといって、調子に乗っている人です。

結局は、社会に対して不適合者なのです。

もっとも出る杭は打たれるという、ことわざがあるように、新入社員の中に、こいつは少し出来そうだ、というタイプがいじめられることがよくあります。

能力のない連中が能力の高い人をつぶそうとするわけです。バカげた話ですが、そういう風潮はなくならないものです。

世の中からいじめはなくなりませんが、せめて自分だけは慈しみの心を持って相手と接する、そんな人になって欲しいと、私は思います。