お前なしで、ひとりいつまでも生きて
いったい何が幸せだというのだ
奴/隷×高位悪魔。
かわいさんのアラビアンファンタジーです。
最初性奴/隷で金髪碧眼美形ということ、
ルカっていう可愛らしい名前から
受けだと勝手に思い込んでいて、
ストーリーが進んでいくと攻めだったのでビックリしたw
最初に表紙とか見てるんだけどさ〜。
勝手に脳内でそう思ってしまった。
きっと今まで読んできたこの手の作品が
美形の性奴/隷ってだけで受けが多かったせいだろうか。
そういう意味では良い感じで裏切ってくれたので
これまでとは違うって思えますよね!
かわい 有美子著「月の旋律、暁の風」
月の旋律、暁の風 (リンクスロマンス)
940円 Amazon
奴/隷として異文化の国へと売られてしまった、美しい金髪に整った顔立ちのルカは逃げ出して路地に迷い込んだところを、ある老人に匿われることに。翌日には老人の姿はなかったが、かわりにいたのは艶やかな黒髪と銀色に煌めく瞳を持つ信じられないほどに美しい男・シャハルだった。行くところをなくしたルカは、彼の手伝いをして過ごしていたが、徐々にシャハルの存在に癒され、心惹かれていく。実はシャハルはかつてある理由から老人に姿を変えられ地下に閉じ込められてしまった魔神で、そこから解き放たれるにはルカの願いを三つ叶えなければならなかった。しかし心優しいルカにはシャハルと共に過ごしたいという願いしか存在せず…。 |
奴/隷として売られそうになっていたところを
逃げ出してきたルカ。
追手から隠れた先にいたのは一人の老人。
その彼に匿ってくださいとお願いし助かったのだが、
翌日その場所にいたのは老人ではなく黒髪の美しい男性で‥。
シャハルと名乗るその青年に頼まれ、
ルカは彼の手伝いで買い物をして過ごすようになる。
実はシャハルは1000年もの間、地下に閉じこめられていた魔神で高位悪魔だった。
ただそこから出るためにはルカの願いを3つ叶えねばならないのだが、
欲の無いルカはなかなか自分の願いというのがなくて・・・
面白いストーリー展開だったんだけど、
わかりにくいところもあったりしたかな。
ずっと閉じこめられていたシャハルは
何も知らないルカを利用して出ようとするのだけれど、
二人はどんどん惹かれ合っていくんだよね。
何よりシャハルは美しいし。
そしてルカがとっても純朴でいい人なのよ。
さすがの高位悪魔であるシャハルも
彼の純粋さにすっかりやられてしまったw
まー、お陰でなかなか三つの願いが揃わず
ヒヤヒヤするシャハルの気持ちもちょっとわかるw
よく喋る鳥のディークと
置物と思われていた黒豹のアイオス。
そして今はもう亡くなってしまった海を統べたリヴァイアタン。
3人の僕・・・。
これであれを思い出す人もきっと多いw
私もそうでした!
と思っていたら、あとがきでかわい先生が自ら書かれておりましたね。
やっぱり「バ○ル二世」がモデルだと!!
シャハルにとっても懐いていたリヴァイアタンの
懐きっぷりを見てみたかったーーー!
H度
ストーリー度