モルやモル濃度は大学生でもとても苦手な人が多いです

高校や大学入試の偏差値や 大学での成績とも必ずしも一致しません

それは 数式として理解していても 正しいイメージが頭で持てていないからです

 

食塩水の問題でもそうですが、とんでもない値が出てもおかしいと気がつかない事が多い人はそのタイプです

まず 水溶液(溶液)のイメージをしっかり持ちましょう

モル濃度は濃度を表すときに最もよく使われています。

ある体積にの中にどれだけの物質量が溶けていますか?

という単位となります。よく使うのは 1リットル中のモル数です。

 

    ○○mol/L  (モルパーリットル)とか

    ○○M (モーラ-)の様に書きます。

        2つは同じ意味ですがM(モーラ-)は単位体積がリットルの時に使われます。

 

1mLの中に100万分の1モル含まれる水溶液の場合は

 1×10-6 mol/mL と書くことがでいます。

これは 100分の1を表す単位 μ(マイクロ)を使うと。

1μ mol/mL (マイクロモル パー ミリリットル)となります

濃度という考え方で言えば 1 nmol/L (ナノモル パーリットル)

とか 1nM (ナノモーラ-)も同じ濃度ということになります

 

      では簡単な問題を出してみましょう 先ずはモル計算

 

     Q 原子量56の鉄が112gあると 何モルでしょうか?

 

   

  絵で描くなんて!馬鹿らしい!

  と、思うかもしれないですが、実はこのイメージが出来ていない

  人が結構多くて、計算は出来るけど、実験や製造では生かせない

  そんな人もホントに多いです。

  モルとか濃度の問題はしっかりイメージを作る事が

  すごく大事になります。

 

次の問題です

 

    Q 食塩が 5.0gあるときこれは何モルでしょうか?

 

        ただし食塩は塩化ナトリウムで塩素の原子量は35.5

        ナトリウムの原子量は 23.0として計算して下さい

 

                  有効数字の考え方はとても難しいところです。

 

 では次の問題に行きましょう

      Q  1.0モル/L の食塩水が 200mLあります
          食塩は 何グラム含まれているでしょうか?

           ただし、食塩(塩化ナトリウム)の式量は59 する

 

         200mLの溶液が5つできて、その中には0.2モルの食塩が入って状態になります。

         ポイントは濃度は分けても変わらないという点です。

  

     したがって

          1.0 (モル/L)× 0.200(L)=0.20 (モル)

            (mol/L)                                    (mol)

 

             59 × 0.20 = 11.8 (g)となります

 

            答えは 12g もしくは 11.8gとなります

                  (有効数字からいえば12gが正しいですね)

 

最後に宿題です 5.5gの塩化カルシウムを水で溶かして ちょうど1Lにするときに

気を付けることは何でしょうか?

 

そして できた水溶液のモル濃度はいくらでしょうか?

 

 ①全体何グラム中に ある物質は何グラムありますか?  → 重量パーセント

 ②全体何リットル中に ある物質は何グラムありますか?  → 重量体積パーセント

 ③全体何リットル中に ある物質は何モルありますか?  →モル濃度

 

 

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