皆さん こんにちは！ 不妊相談ひとすじ２０年 宮崎市の漢方相談薬局・漢方の麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー 薬剤師の金丸です。
今日はご紹介をいただいて、福岡市で開催されている「第4回 こうのとりフォーラム」に来ています。
福岡の著名な５名のドクターをお呼びしての講演会です。
福岡県、福岡市、福岡県助産師会が後援されて２００名以上の方がご参加されていました。
午前中は、蔵本ウイメンズクリニック院長の蔵本武志先生の基調講演でした。
演題は、「妊娠・出産のための基礎知識から高度生殖医療の現状まで」
お話の中で、私がメモできたことをいくつかご紹介させていただきたいと思います。
（講演中の撮影、録音はNGでしたので、講演の記録が抜けていたりしましたらご了承くださいませ。）
◎不妊でお悩みの方は、何組に１組でしょうか？
２０１５年で、１８．２％といわれています。何と５．５組に１組のご夫婦がお悩みなのです。
◎不妊の検査を受ける時期は、結婚後どのくらいが良いのか？
・女性が３５歳未満で１年以内
・女性が３５歳以上だと結婚後６ヵ月以内
◎不妊の検査について
１、精液検査 禁欲は２日以内
２、排卵の評価 基礎体温、超音波検査、LH（尿中）
３、卵管通過性の評価
４、卵巣予備機能の評価 AMH AFC FSH
◎卵子は、排卵するまでに原始卵胞から６ヵ月かかる。
胞状卵胞の時は２～５ミリの卵が２０個くらいある
◎卵子の残存数を予測するＡＭＨ検査
AMHの減少・・・１．０以下になると卵巣予備能が低下。
下がる要因・・・喫煙、卵巣の手術、長期間のピルの服用
◎精子について
長く貯めると質が落ちる 前進する精子が４０％以上 正常形態４％以上
精子は精巣内で、１日に約一億個生産される
普通、精子は３日間、良い精子は５日くらい生きている
◎女性の不妊の原因について
障害の種類・・・排卵障害、卵子のピックアップ障害、受精障害、卵管閉塞、着床障害
排卵の２日前が一番妊娠する 透明のおりものが出るとき
卵巣膨大部で５０から２００個の精子が卵子を取り巻く
年齢とともに卵質が低下
IVFをしている人の一番多い人は、日本で４０歳。
◎ＡＲＴ成功のポイント
１、質の良い複数の成熟卵子を獲得する 卵巣予備能を低下させないためには禁煙が大事
２、質の良い胚（受精卵）を得る
３、確実で丁寧な胚移植
卵子数が少ないほど アンタゴニスト→ロング→アンタゴニスト→ショートで
顕微授精では、卵膜の弱い方は従来の注射針型ではなく、ピエゾーを使う。
胚移植数は、多胎になるので１個だが、３５歳以上は２回移植してもダメだった場合２個まではOK.
◎ＡＲＴの副作用 １．卵巣過剰刺激症候群 ２．多胎妊娠 ３．子宮外妊娠（異所性妊娠）・・・予防法は胚盤胞を戻す
胚の凍結 ガラス化法が良い
２０１６年は、１８人に１人が体外受精で生まれている。
採卵３回まで期待できる。５回まで妊娠率がアップする
◎仕事をしながらの不妊治療
ストレスの原因 ①職場に伝える ②時間のやりくり ③ストレス発散 ④夫の理解と協力 ⑤家事の分担協力 ⑥家事代行 ⑦職場の優遇制度
退職を含む何らかの勤務形態変更をした → 不妊退職した人４１％
不妊治療が３年以上の人に退職率が優位に高かった ５７．７％ →不妊治療期間を３年以内を目標にしてみては
◎着床しない理由について
１．胚因子（胚発育の欠如・・・生活習慣の改善で変わる、その他卵巣刺激法や胚培養の変更改善）
２．子宮因子（子宮の受容能力の低下・・・ポリープ、筋腫、水腫、奇形、癒着。子宮内膜が薄い。慢性子宮内膜炎。子宮内の最近環境の状態が不良→善玉菌を含む・増やす薬の投与。子宮内膜着床時期のズレ）
３．母体因子（母体の受容能力の低下）
活性酸素の過度の増加は健康な細胞迄参加してしまうので老化、病気、不妊の引き金になる。青い色の濃いものをとると良い。ファイトケミカルといってカロテノイドを多く含んでいる。
著書のご紹介・・・「妊心」
◎妊活のポイント・・・規則正しい生活、バランスのとれた食事、運動の習慣
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