毎日積み重ねる『自分づくりの授業』
本日のテーマ
【日々もうけもの】
人生では、思いもよらぬ不運に遭遇することがあります。
病気…
事故…
災害…
事件…
人によっては命の危機にさらされることもあるでしょう。
しかし、そう心配ばかりしてはいられません。
本日は、「日々もうけもの」というお話です……。
わたしは、自著「幸せをつかめる人つかめない人」で、この命の危機にさらされた時の体験について述べました。
自動車事故に遭い、“もうダメだ”と思った瞬間の事です。
その事故は、乗っていた車が大破するほどすさまじかったので、誰もが死亡事故と思ったようです。
奇跡的に死を免れることはできましたが、その後、3ヵ月の入院、そして3年間のリハビリをすることになりました。
この事をキッカケに、人生を考えるようになり、多くの学びを得ました。
人の恩情…
命の大切さ…
健康の大切さ…
生きることの意識…
当時の苦しみが、後に大きな学び、気づきになって行きました……。
わたしは自分の体験をこのように書きました。
その体験後、尊敬する二宮尊徳の本を読んだのですが、このことがとても印象に残りました。
「人は生まれると必ず死ぬべきものである。死ぬべきものだということを前に思い定めてかかれば、生きていることだけ日々もうけものだ。これがわが道の悟りである。生まれたからには、死のあることを忘るべきではない。夜が明けたら暮れるということを忘れてはいけない」
わたしは交通事故の影響なのですが、死を意識しながら生きることの大切さを感じています。
人間は、いつかは必ず死を迎えることになります。
「もしわたしが、あの事故で死んでいたら…」と考えると、後悔してもしきれないほど、やり残していることがあります。
だから、生きている時間を大切にしたいと思ったのです。
今は、以前の苦しみや辛さがあったからこそ、穏やかなで普通の時がありがたく思えます。
命の危機にさらされたから、そのように考えられるのかもしれません。
だから“生きていられる毎日がもうけもの”なのです。
本日は、「日々の考え方」というお話です。