毎日積み重ねる『自分づくりの授業』
本日のテーマ
【九死に一生を得た人たちの人生観を学ぶ】
人にはそれぞれの人生観があり、それぞれの生き方があります。
人生観とは、「人生をどのように捉え、考えているか」ということであり、その結果、生き方も違ってくるのです。
このことは自著『幸せをつかめる人つかめない人』で触れていますが、
「自分の未来をどのように考えていますか」
というアンケートを行ったことがあります。
すると、
多分80歳まで生きられる…
きっと80歳まで生きられるだろう…
できれば80歳まで生きたい…
というように、希望とか願いを意味する内容が多く聞かれました。
そして、その言葉の始まりは、
多分…
きっと…
できれば…
という言い方で、「未来はわからない、いつまで生きられるだろうか…」という思いがあることを感じました。
それとは逆にこんな言い方をする人たちもいました。
感謝して生きる…
大切に生きたい…
生きられることがありがたいです…
というように「希望ではなく、生きる姿勢」を言っていました。
じつは、この人たちは、大病、事故、戦争などで、九死に一生を得たという経験をした人達でした。
みなさんが口を揃えていうのは、
残された命…
生かされている…
残りの人生を大切にしたい…
というように、特に印象に残ったのは、「死から生きるを見つめている考え方」を持っていたことでした。
死を目の当たりにすることで、まるで大きな気づきや学びがあったかのような発想です。
人生に対し、
「いつまで生きられるか…」ではなく、「死ぬまでに残された時間…」
という考え方なのです。
この考え方の差は、生き方に関係してくるでしょう。
人間は、いつかは死ぬことを誰でも知っています。
しかし、本当の意味で知っていると言えるのでしょうか?
本当に知っていたら、もっと人生を大切に生きるのかもしれません。
わたしも22歳の時に交通事故で死の淵から生還し、九死に一生を得た経験があります。
だからこのように人生を捉えているのです。
後悔しない人生を歩むために、
「生きる」→「死ぬ」ではなく、「死ぬ」→「生きる」と捉える。
「いつまで生きられるのか…」ではなく「死ぬまでに残された時間をどう使うか…」という死までの時間を逆算する捉え方です。
もしかして、人間はいつか必ず死ぬということを知っているのは、九死に一生を得た人だけかもしれません……。