毎日積み重ねる『自分づくりの授業』
本日のテーマ

人を怨むことは損をする(1)

~過去・現在・未来の考え方~】

 

 

人生を歩む道は様々な道があるものです。

その道のりはけっして平坦な道ばかりではなく、そこには何かが待ち構えているのです。

 

 不運な出来事…

 トラブル…

 壁にぶつかる…

 

時には平坦な道が

 上り坂、下り坂になったり…

 悪路になったり…

 行き止まりになったり…

 崖になったり…

 

平坦な道が急変すると、驚くことや気が動転したり、焦ったりして、悩み苦しむことがあるものです。

これが人生なのかもしれません。

しかし、どんな状況に置かれようと前に進みながら生きて行かなければならないのが人間の定めなのかもしれません。

 

だからこそわたしはこだわってきました。

「生きられる時間を大切にしたい」と……。

 

人生に悩み続けながら気づいて行くのですが、自分次第で人生で損をすることがあります。

それは過去の出来事をいつまでも執着を持ちこだわることです。

過ぎてしまい、すでにどうしようもないことなのに、それをいつまでも心に抱き続けてしまうのです。

 

このことは、まるで錘(おもり)をつけて引きずりながら生きるようなものです。

 

 

とてももったいないことですが、意外とそうしてしまっている人がいるのです。

 

例えば、こんなことがあります。

 人を怨む…

 憎む…

ことです。

 

人を怨む、憎むようなことは誰もが経験することでしょう。

人からされた行為が憎くてたまらない。

それが怨みとなって行きます。

 

 騙される…

 被害に遭う…

 悔しい思いをさせられた…

 

生きていれば誰もが経験することです。

わたしも同様です。

 絶対許せない…

 仕返しをしたい…

 怨みつづけてやる…

そんな思いに駆られました。

 

しかし、これが人生にとってもの凄く損をすることになるのです。

では、このことについて実験してみましょう。

 

「あなたが怨む人と、その人にやられたことを思い出してみてください!」

……しばらく思い出して下さい。

 

(考える時間)

 

今、どんな気持ちですか?

 

きっと、

 腹が立った…

 悔しい思いが甦った…

 憎しみが湧いてきた…

そんな思いに駆られていませんか。

 

これが損をしているのです!

今の時間の心が乱されてしまいました!

 

それでは冷静に考えてみましょう。

 

 そんな思いになってどうなるのでしょう?…

 何か解決できるのでしょうか?…

 

いいえ、できないでしょう。

できていればとっくに解決しているはずです。

どうすることもできないことに心が乱され、そうして人生の大切な時間を過去の出来事に奪われてしまっているのです。

 

わたしはこのことに気づきました。

生きるということは今を生きるということで、過去を生きることはできません。

過去はすでにないもので、参考にしかならない今はない存在なのです。

 

大切なことは過去をどう考えるかです。

人生では、このことをしっかり自覚しないと大きな損をすることになるでしょう。

 

 

――つづく