【勝海舟のような最期を
~この世に未練を残さない生き方~】
人生は理想を持つことが大切だと思っています。
自分の理想のために希望を持ち、それを叶えるために努力が必要です。
しなしながら、人生はそう簡単に理想通りには行かないものですが、それが人生なのかもしれません。
人生は先に何が起こるかわかりません。
最近わたしは、自分の寿命を意識しながらこんなことを考えます。
理想が叶う人生…
理想が叶わなかったときの人生…
たぶん多くの人が自分の寿命は日本の平均寿命くらいまで生きられると思っているのではないでしょうか。
あまり自分の寿命など考えないという人も多いかと思います。
自分が長生きできると思うことは決して悪いことではありません。
どう考えようが自分の勝手ですから……。
しかし、現実が理想とかけ離れていた場合、大きなショックを受けることになるでしょう。
わたしは以前より自分と同世代の人が亡くなることを知る度に、
「他人事ではない」
と、問題意識を持つようにしてきました。
ですから、「理想」と「理想が叶わなかったとき」の両方を考えるようにしてきたのです。
理想は80代、すると、今60歳だから、後の余命20年近くあります。
叶わない場合、いつ死ぬかわかりせん。
人間はついつい流されやすい生きものです。
もし理想の80代まで生きられることしか考えなかったら、安心して、まだまだ大丈夫と、流されることになるかもしれません。
そうならないためにも緊張感も必要でしょう。
わたしは死ぬ時に、尊敬する勝海舟のようにこの世に未練を残さずに人生の幕を下ろしたいと思っています。
未練を残さないことは、たとえ理想の年齢まで生きられなくても、自分の寿命である人生の時間を悔いなく生きたいです。
勝海舟の「最期の言葉」です。
七七歳になった一月の夜、風呂上がりに持ってこさせたブランデーを飲むか飲まないうちに倒れました。その直前に洩らしたとされる海舟らしい痛快な言葉でした。
「これでおしまい」
この言葉で最期を締めくくったことは、わたしが想像するには、
「やるべきことはすべてやった。これでおれの人生が終わる」
そんな想いだったのではないでしょうか。
わたしも勝海舟のように人生の終わりに未練を残さず締め括りたいです。
そのためには覚悟の準備が必要なようです……
わたしの好きな勝海舟の言葉です。
「今日したことの評価を今日求めるな」