【人生が遅咲きでも素晴らしい生き方がある
~自分なりの人生を見つける~】
わたしは人をうらやむことしないようにしています。
そのやり方のポイントは、自分と人を比較しないようにすることです。
それは、人それぞれの生き方があり、異なる使命があるからです。
初年期(20代~)
中年期(40代~)
晩年期(60代~)
若い頃に成功し、人からうらやましがられる人もいますが、若い頃から成功したからといっても人生をトータルで見れば人生が良くなるとは限りません。
若い頃に成功しても後に失墜してしまい苦労をする人もいます。
逆に若い頃や中年期まで苦労をして晩年期で成功する人もいます。
ですから早いうちに成功することが必ずしも良いとは限らないのです……。
一度成功したからといって人生の最後までが良くなるとは限りません。
わたしはいつもこのように考えてきました。
「死ぬ時になって自分の人生の結果を知れる」
だから今だけで判断しないようにしてきました。
2013年に他界されたアンパンマンの作者、やなせたかしさんは遅咲きの人生でした。
30歳を過ぎて漫画家となりましたが、長い間、代表作がなく焦っていました。
40歳を過ぎて将来への不安を持つ自分の手の平の血潮にはげまされ、「手のひらに太陽を」を作詞しました。
50代では絵本や雑誌「詩とメルヘン」の仕事に力を注ぎ、「アンパンマン」を出しますが、大人たちには不評に終わりました。
しかし、その後幼い子どもたちが火をつけることになります。
そして94歳で亡くなるまで情熱を注ぎ、子どもたちに愛と勇気を伝え続けました。
わたしは、やなせさんのような人生に憧れます。
晩年近くから人生が好転して行きます。
その後、落ちることなく自分の使命を全うしたのです。
何よりも素晴らしいのは、多く人々に感動、愛、勇気を与える仕事を成し遂げたことです。
生前のやなせさんはインタビューにこう答えていました。
アンパンマンに最終回はあるのですか?
「最終回はありません」
この言葉はいつまでもアンパンマンの愛と勇気を残したいということだったのかもしれません。
人生をかけ、アンパンマンをつくり上げていたのですね。
人生の最後まで、自分の使命を持ち、それをやり続けることができるなんて素敵なことです。
人の人生には人それぞれのパターンがありますが、大切な事は
「成功をいつの時期にしたか」
ではなく
「自分の夢を追い続ける」
ということだと思います。
そして
「死ぬ時に満足できる人生」
を目指すことです。
だから自分の描いている夢や願いが、今叶っていない人も希望を持っていただきたいのです。
夢や願いに少しでも近づく努力ができていればそれでよいのではないでしょうか。
きっと、やなせさんのようにいつの日か好転する時がやってくるでしょう。
まだまだ人生で花を咲かせていない人はこれからが大切です。
わたしと共に、少しずつ花をさかせる努力をして行きましょう。
ポーランドのことわざ…
「速やかに生長するものは早く枯れ、徐々に生長するものは永存する」