昨日12月7日(金)、例年12月に仏教情報センターから出向している

駿台トラベル&ホテル専門学校   に出講した。


場所は巣鴨の本部校舎。受講者は11名(男性6名、女性5名)。平均年齢は22歳。卒業後は葬祭・供養業界に就職する方々。


講義内容については、自身の活動内容の他、死後観や宗教儀礼の基礎知識などについて話した。毎年受講する人は違うが、私自身は今年で9年(9回)目。

時間は4時50分から6時20分の1時限。10分の休憩をはさんで6時30分から7時40分まで登壇して話した。授業の最後20分をレポート作成の時間で退席して待っていた。


講義を終えてのレポート。学んだこと、参考になったところ、疑問、意見など。

受講生全員の11枚あった。

R・Rさんのレポート。原文のまま。

「本日は誠にありがとうございました。真言宗の話がとても分かりやすく、面白かったので、是非10年目も次に入る人たちにお話して頂きたいと思いました。

 真言宗のお葬式は戒名を授かる儀式で、引導という曼荼羅の中へ導かれる儀式がある。曼荼羅とは、仏の集合図のことを言い、その中へ導かれるのが真言宗の葬式。

儀式の特徴で、洒水というのがある。洒水とは加持された法水(聖水)を灌いで亡者の心身を浄めることで、加持とは、自分が仏様のかわりになって、仏の力を加えることを言います。

 戒名とは、仏の戒めの名前。浄土真宗は戒律がないから法名だが、真言宗は戒名。白木の位牌の上に「阿」の梵字が書かれている。これは、大日如来を表している。「阿」の部分が「新帰元」と書いてあるものもある。無始無終とは始まりがなく、終わりもないこと。

 無分別智とは、動物と人間を分けない。もちろん人間同士も分けないということ。」


紙数の関係でここで終わっているが、正確に伝えることの大変さが毎回レポートを見ると感じる。そんなこと言ってないけど、という事もあるが、受け止めてくれたという思いもある。他の受講者のレポートも順次紹介していきたい。