「仲良し」と見られていた同級生を、
中2男子が自宅で刺し殺した事件は、
ショッキングでした。

でも・・・実は、
刺した男子Aくんは、仲良しグループ内でイジメられていたらしい・・・ということが分かってきました。

そして、
こういった仲良しグループ内でのイジメ(=同質イジメ)こそ、

なかなか大人が介入できず、

しかも、陰湿化して、

イジメられていた子が

自殺するか、

今回のように、相手を刺してしまうか、

そのような大事件になるまで、

放置されてしまいがち。



実は、同じ構図のイジメが、

ウチの子が高学年の時にも蔓延していました。


その時の心の傷と戦ううちに不登校になってしまった、一人の中学生女子。

今、彼女は、人生に希望を持つこともできず、

毎日、「死にたい」と呟きながら、

それでも、なんとか生きてはいます。


なぜ、そこまで深い傷を負うほどのイジメが

放置されたのかというと、


いや、放置はされてないんですよ。

学校の先生たちも対応したんですよ。

ただ、その対応の方法が間違っていた。


「お友だちなんだもん、いやがることはしないようにしようね」

「はい、もう、しません」

でも、隠れてイジメが続きます。


イジメられた子が、再度先生に訴えても、

イジメっ子はそれに先んじて、

悪口を言いふらしたりして、

自分も酷い目に遭わされていたと先生の前で大声で主張する。


そして、結局、

先生から言い渡されたのは、

喧嘩両成敗。


これでもう、

イジメられていた方の女の子は、

先生に助けを求めても無駄なんだと絶望し、

ただただ、イジメられるだけの毎日を過ごすのです。

卒業までの毎日・・・。


子ども同士の問題に、

親が出て行っては拗れたり、

先生に迷惑がかかる。

(先生は、対応してくれてるのだから。と)


そんな風に考えて、

一歩退いたところから、

先生に実情を訴え続けた親も、

結局、

娘が中学に入り、当時の話をやっと、娘が話せるようになって聴いた時に

愕然としました。


区立小の先生方が、なぜ、そんな風な対応しかできないのか、

子どもの話をちゃんと聞かず、

声の大きい子、

主張の上手な子の訴えを聞いただけで喧嘩両成敗に持ち込んで、

解決したことにしてしまうのか。


本気で、イジメを無くそうとしている先生が、

やっていけないシステム。


本気で、イジメに対応しようとしたら、

時間が全然足りない、ブラックな勤務実態。


そして、

イジメが放置されたからといって、

自殺などのニュースバリューのあるような大事件でも起きない限り、

学校も先生も、何の責任も問われないし、

評価にも影響しないシステム。


そういった状況の中で、

毎日過ごすしかない子どもたちが、

未来に希望を持つとしたら、

親はどんなサポートをすればいいというのでしょうか??????


仲良しグループ内でのイジメが、
ついに、刺殺事件に発展してしまったという記事は、こちら。

宝石ブルー《埼玉中2殺傷事件》仲良しグループに潜む “闇いじめ” の実態
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190717-00015648-jprime-soci


「加害生徒と本郷さんは、ともに卓球部で同じクラス。周囲からは仲がいいと思われていました」

だから、学校や教育委員会も
「2人は仲よし、トラブルはなかった」と会見で発表
してしていたが、

刺したAくんが「本郷君に“20回つねられた”“教科書を隠された”などと担任に相談していた」ことを、(たぶん事情聴取ででしょうね・・・)話したことが分かると、

一転、二日後の会見では、「本郷君からのイジメ」について学校側に相談があったことを認めた。

実は本郷君は他の生徒ともトラブルがあって、その聞き取り調査の中での、イジメの相談だったと。



その時に担任がどのような対応をしたかというと、

Aくんに対して、本郷くんが「もうやらないと約束してくれた」ということで、解決した、と見なしてしまった。


でも、このようなケースでは、
結局、イジメが終わらないことは、
沢山のイジメ事例が語っている。



Aくんは、担任のこの対応によって、
「学校に相談しても、助けてはくれない」と絶望しただろうし、

恐らくは、本郷くんは、
「おまえ、チクっただろ!」と怒り、
余計にイジメをエスカレート
させたことは想像に難くない。


なぜならば、これは、あまりにも、ありがちなパターンだから。




外側から見ると、
仲良しグループのように群れている子どもたちの間でのイジメは、

周囲からイジメの実態が見えにくいために、発覚しづらい。

その上、

先生たちも、子どもたちの友情を尊重したり、
また、その解決力に期待するあまり、

強い態度で応じることがないために、

結局、事態が解決するどころか、

喧嘩両成敗という、最もダメな解決方法をとってしまいがち。


イジメられてる子は、
その「みかけだけの仲良しグループ」から抜けることもできず、

誰にも助けを求められず、どんどん追い詰められていく。



記事には、
イジメっ子を刺殺したAくんの例だけでなく、

2度手首を切った翔子さん(17・仮名)の例(中1の頃からイジメられていた)、

そして、自殺してしまった里美さん(享年14・仮名)の例が報告されている。



どちらも、悪口や嘘を言いふらすことで追い詰めていくイジメで、高学年から中高生の女子の間では、ほんとによく起こるイジメだ。



人間関係を巧みに利用しているので、
先生や親も、一緒に騙されてしまう、そんなイジメ。


こういったイジメの実態を掴むためには、

大規模で丁寧な調査が必要で、

たぶん、今の公立小中には、無理。

そんなマンパワー、どこにもない。


しかも、

先生たちは、たとえば東京都の場合は、

数年毎に必ず人事異動で別の学校に勤務地が変わるので、

一人の児童生徒の問題に対して、

責任を取るという意識を発揮することも難しく、

流れ作業で対応することが日常化してるんだろな。

校長も数年で異動していくし。

いったい誰が、

子ども一人一人の心の健康に責任を持つというんだろう。





この記事の最後に記されている事実が、また、象徴的。

 Aくんと本郷さんが通っていた中学では、'17年、'18年と2年連続で自殺があった。生徒指導が適切に行われていれば、と悔やまれる。』



イジメの対応ができず、

相手を殺すか自分が死ぬかというところまで追い詰められ、

命を絶つ生徒が毎年いる学校って、

どんだけ地獄?!


自殺未遂や、自殺したいくらい追い詰められてぎりぎりの瀬戸際で生きている子どもは、この何倍どころか十数倍はいるだろう。

区立小で、イジメられている子、イジメている子、その親たち、ずーっと見てきた、私の実感。




今日もお読みくださり、ありがとうございました。

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