今の社会って……なんて大きな枠組みのことを語るのもおそれおおいのですが、善悪や正論が幅を利かせすぎていると思うんです。もちろん、善悪や正論が絶対に重視されなければいけない場はあります。
でも、人間の心って善悪や、正しいことと正しくないことの間にあるものなんじゃないかと思うんです。
その間で揺れて、間違って、でも生きていくにはどこかで立ち直らなきゃいけない。
自分の間違いや失敗を、忘れたりなかったことにしたりするのではなく、覚えていながら、もう繰り返さないと心に誓ったり、償えるものなら償おうとしたり、そういうことを考えるのが、誠実さというものではないでしょうか。
( 「あとがき 正しさで測れないグレーゾーンにあるのが「愚痴」 201p)
雨宮まみ
まじめに生きるって損ですか?
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