こんにちは。大阪府池田市の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
本日は、うつ病の体験記の本をご紹介します。
意外とうつ病の体験記って読んだことないですね。そもそも、うつ病になったら文章なんて書けないですからね。
著者は将棋のプロ棋士です。文章を書くことも仕事をしていたようですので、そんな状態でも書けたんでしょうね。
自身の心の様子をわかりやすく説明しています。
うつ病というのは、他人から見ると訳が分からないものです。
私も過去にうつ病に苦しんだことがあります。
ですので、ここに書かれている内容がすごくわかります。
この本にも書かれていますが、周りの人はどう扱っていいのかわからないのです。
私もそうでした。私の場合、気を使われるのは一番しんどかったです。それでいて気を使われないのも…というわがままな状態がうつ病でもあります。
うつ病の定義は狭義では、脳の神経伝達物質であるドーパミンやセロトニンが不足している状態のことです。
しかし、私のケースもこの著者のケースもドーパミンやセロトニン不足ではないような気がします。
ドーパミンやセロトニン不足で抗うつ薬を飲んでいる人に聞くと「薬を飲んでさえいれば普通」とおっしゃる人が多いです。
ドーパミンやセロトニン不足なら抗うつ薬が効くはずです。もちろん根本療法ではありませんが。
結論から言うと、私の場合はカンジダ菌と肝臓の疲弊(カンジダ菌による肝臓の疲弊)だったと思います。著者はアルコールも飲んでいたしタバコも吸っていたようですからもしかしたら、私と同じかもしれませんね。
この本に、いくつかのカギになる言葉が書かれています。
『その日私は、一仕事終えて通いつけのボクシングジムに行き、帰りに家族でインド料理を食べて幸せなひと時を過ごしたのだ。ビールを2,3杯飲んで、帰りがけにはこれからカラオケでも行こうかといったぐらいであって、つまりは私は元気で、楽しく、なにより生活に余裕があった。』
うつ病は精神心理的な問題ではないことが多いです。なぜうつ病になったのかは、自分自身も周りの人もわかりません。著者のケースの場合もそうですよね。この元気な状態の日から突然翌日に症状が現れたのだそうですから。
この日の出来事により、溢れかけていた問題が溢れてしまった可能性はありますね。
『駅に行く。そこで私は電車に乗るのが無性に怖くなった。(途中省略)正確に言うと、電車に乗るのが怖いのではなく、ホームに立つのが怖かったのだ。(途中省略)いや、飛び込むというより、自然に吸い込まれるというのが正しいかもしれない。』
私にもこういう経験はあります。何となく吸い込まれてしまうような感覚が怖くて、今でも電車のホームで列にはほとんど並びません。
『猛烈な不安感でおかしくなる。不安といっても特に心当たりがあるわけではない。』
漠然とした不安ほど恐ろしいものはないですよね。うつ病はほとんどが心理的問題なく、不安という感情だけがやってくるのです。
『うつで決断力がまったくない状態なのである。』
私もそうでした。決断ができないだけではなく、何をやってもミスだらけ。これは肝経や胆経の問題かもしれませんね。
『一日中頭が重く体全体がだるい。しかも思考力が極限まで落ちている。自分で休場する期間を決めるというのは、どだい無理なのである。前にも書いたが決断できなくなる(それも極端に)こと自体がうつの症状なのだ。』
思考力が無くなり決断をすることができなくなります。無理やり決断をすると、ろくなことはありません。
セロトニン不足によるものなら、SSRIなどの抗うつ剤を飲めばよくなりますが、私や著者の場合は、抗うつ薬を摂取しても良くなりません。
『十秒以上活字を見ていると疲労感を覚えてしまうのである。(途中省略)ネットもほぼ同じで、ニュースなどは駄目だった。』
本を読むのが大好きな私でも、うつ症状がひどいときは活字もテレビも全くダメでした。
それだけではなく、ソファーから立ち上がるという決断すらできなくなりソファーで寝てソファーで食べてという生活をしていた時期もありましたね。
『うつの不眠の辛さは凄まじいものがある。健康な時ならば本を読んだり、うとうとしたりしてやり過ごせるだろう。だがうつの時は、まず軽く眠るということができない。頭の中に靄がかかっているくせに、悪いことだけ考えられるのだ。』
寝れないのに何もすることができないというのは、とてもつらかったですね。
頭の中で答えが出ない悩みがぐるぐる回っていて、苦しかったのを覚えています。
『うつ病になってはじめて、私は病気ではなく将棋と向き合ったのである。』
私や著者にようなうつ病は、「心身ともに休養が必要な病気」だと思います。肝臓を休める必要があるからです。
肝臓にとっては早寝早起き、そしてストレスの少ない規則正しい生活を送ることが一番です。
もちろん、肝臓に負担をかける嗜好品や過剰な精製糖質を控えるのも重要です。
『うつ病は脳の病気である。』
うつ病は脳の病気なのであり、精神的なアドバイスや根性論は全く役に立ちません。
これは、周りの人には理解できない一番のポイントですね。
『うつ病が最悪の時期の人間は、他人に感謝できない。』
うつ病の状態というのは、自己中心的で他人に感謝できなくなります。きっと周りに人には大変なご迷惑をおかけしていたと思います。
自分以外のことを考えられる状態になれば、うつ病は治っていると言えます。
兄である精神科医の言葉
著者の兄は精神科医だそうです。
著者の兄の言葉で、考えさせられる言葉がたくさんありますのでご紹介します。
『人間というのは自分の理性でわからない物事に直面すると、自然と遠ざかるようになっているんだ。うつ病というのはまさにそれだ。何が苦しいのか、まわりはまったくわからない。いくら病気についての知識が普及したところで、どこまでいっても当事者以外には理解できない病気なんだよ。』
たしかにそうですね。周りの人が分からないのは仕方ないんです。
そういう意味でも、この本はうつ病のことを理解するのに必ず役に立ちます。
『偏見はなくならないよ。だけど、そのことを知っていながら世の中に対し立ち向かう医者もいる。尊敬するよ。でもたいがいの医者は目の前の患者を救うのに忙しすぎて、そこまでできないんだ。歯がゆいよ。だいたいいまだに心の病気といわれている。うつ病は完全に脳の病気なのに。』
そうなんです、うつ病は心の病気と思われているのですが、ほとんどのケースは違います。脳の問題です。
しかし先ほども言ったように、根本は肝臓の疲弊であることが多いです。
『うつ病は必ず治る病気なんだ。必ず治る。人間は不思議なことに誰でもうつ病になるけど、不思議なことにそれを治す自然治癒力を誰でも持っている。だから自殺だけはいけない。』
肝臓の疲弊が原因なら、肝臓を休ませれば治ります。
肝臓の負担を減らすには、怒りやイライラするようなことを減らし、決断しないといけないことも減らす。そして嗜好品(アルコール・カフェイン・タバコ・精製砂糖)などを減らす。
当院では、肝臓機能を上げるハーブなどをご紹介できますが、わからない場合は日常生活を変えて治すしかありません。
一番重要なのは休養です。
『究極的にいえば、精神科医というのは患者様を自殺させないためだけにいるんだ。』
『うつ病はつらい病気だが死ななければ必ず治るんだ。』
死なないためには周囲の人の協力も必要です。
※当院でおこなうフィシオエナジェティック検査は医学的な検査ではありません。どうすれば解決するのかはわかりますが、診断は基本的には行いません。あくまで診断については医療機関でお願い致します。
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