平成から令和へ。時代の変わる4月30日から5月1日にかけて、私は趣味の合唱の合宿に出かけていました。5月1日のメーデーは、ドイツの祝日です。
うちにはテレビがありません。情報源は主にインターネットです。この2日間は合宿に出かけていたため、ほぼ情報はシャットアウトでした。
合唱団のメンバーはほぼ全員がドイツ人、もしくはドイツ語圏の人たちです。いろいろな人から天皇の譲位について話しかけられました。「あなたにとっても大切な日なのか?」とか、「そのために国民は10日間休日をとらなければいけないらしい」とか(おいおい…)。
5月1日から合唱に参加したメンバーの一人は、家でNHKが見られるので、英語でニュースを見たそうです。
「(今までの)天皇は素晴らしい人格者という感じがした」
「新しい天皇も人々に愛されているんでしょう?」
など、とても好意的な感想を伝えてくれました。
「天皇陛下の生前の譲位は今までになかったことだ」と話したら
「200年ぶりのことらしい」とドイツ人に訂正されました。
高齢で生前に譲位ということで、ローマ法王の話題も出ました。
この機会に、天皇は国民の幸せを祈ることがお役目であって、個人の立場はないこと、伝統的なしきたりや式典、日課があって激務であることをちょっと宣伝しておきました。
全体として、天皇譲位は多くの人の関心あるニュースであり、しかも好意的に伝わっているようでした。
このような印象は、日本という国に対する基本的な好感に直接つながることでしょう。本当にありがたいことです。
今まで健康上の問題を克服して平和な時代を築いて下さった明仁上皇に、心から感謝し、今後のご健康を祈りたいと思います。
同時に、徳仁天皇が担う令和時代の繁栄を切に願います。