わかってもらえた | ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

娘に迷惑をかけまいと、老老・認認介護で限界まで二人暮らしを頑張った両親。でも、遂に限界突破。仕方なく実家に戻ってきて始めた在宅介護。一人っ子のため否応なくやらざる負えない。
平成27年4月じーじは旅立ちました。令和2年1月末、ばーば特養入所しました。

シルバーウィーク、三連休、ばーばはショートでした。

昨日、ショートの施設に迎えに行くと、あまり見かけない職員の方がいらっしゃいました。

連絡ノートに、夜間の尿失禁の対処法に悩んでることを書いたのですが、やはり、ショートでも家と同じ状態だったそうです。

夜間は、起き上がってトイレに行くことも出来ず、ポータブルでの排泄もままならず、ベッドの上でパッドやリハパンを替えるので、シーツが尿汚染してしまう状態。

「夜間は巻きオムツにした方がいいんでしょうか?」
と私が聞くと
「お母様は、これだけしっかりなさっているので、巻きオムツは難しいと思います。」
「おそらく、汚れたらご自分で外してしまわれると思います。」

やっぱりね。

ケアマネさんに相談した時も、同じ答えだった。

私も、そう思う。

『これだけしっかりなさっているので』

これ、決して褒め言葉じゃありません。

ケアがしにくい要介護者だということです。

もっと認知が進んでいたら、手足の自由がきかなくなっていたら、その方がケアはしやすいかもしれません。

パッドが濡れたら気持ち悪い。

自分で勝手に替える。

男の職員さんがトイレ介助をしようとしたら、
「あんたにはやってもらいたない。」
と、手をピシャリ。
「女の人呼んで。」

私が迎えに行った時も
「もう9時過ぎたで、もうすぐ娘が迎えに来るからトイレには行かん。」
「ここで座って待っとる。」
と、言っていたそう。

自分の意思をはっきり伝えることができるうちは、介護者主導のケアはできないので、難しいですね。

その職員さんも、義母様を介護されていたそうで、失禁は無かったものの、10分毎にトイレ介助に呼ばれていたそうです。

私は、それが嫌で、やりたい放題にさせているのですが。

「本当に、どうしたらいいんでしょうね。」
と、溜め息混じりに私が言うと、

「ご本人様には申し訳ないですが、もっとショートを利用してくださいね。」
「ショートなら、シーツの洗濯だって私たちがやりますから。」

その場で、泣きそうになりました。

こんなに優しい言葉をかけてもらったことなんて、今までなかった。

糖尿病が悪化したことで、薬の変更に病院に行った時も
「娘さんが食事の面倒見てるのに、どうしてこんなに値が悪くなるんだろうね。」
って、看護師さんに言われたし。

全部、責任は、私。

全部、悪いのは、私。

娘が同居で世話してるのに、なぜ?って。

責められるばかり。

「来月、海外に行くので一週間お世話になります。」
と言うと、
「どうぞ行ってきてください。どんどんショートに預けて旅行してくださいね。」
「そうでもしないと、娘さんの方が倒れちゃいますよ。」

こんなふうに、介護している側をねぎらってくれ、理解してくれ、一番言って欲しい言葉をかけてくれる職員さんに、初めて出会いました。

めちゃくちゃ嬉しかったです。

実際のばーばを見て、その本質を見抜き、世話が大変しづらい要介護者だと理解してくれ、日々世話をしている私を気遣ってくれました。

出会いって不思議ですね。

そして、よく分かりました。

私がして欲しいことは、理解して欲しいんだってことが。

来月は、安心してタイに行ってこれそうです。




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