お義母さん | ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

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娘に迷惑をかけまいと、老老・認認介護で限界まで二人暮らしを頑張った両親。でも、遂に限界突破。仕方なく実家に戻ってきて始めた在宅介護。一人っ子のため否応なくやらざる負えない。
平成27年4月じーじは旅立ちました。令和2年1月末、ばーば特養入所しました。

三連休に、主人の実家に行って来ました。
(ばーばはショート)

特養にいるお義母さんの面会のために。

お義母さんは、11年前大腿骨骨折で入院してから特養に入所しています。

入院以前から、認知症の症状が出ていたそうです。

現在は、要介護5。

久しぶりの面会です。

前回は、ベッドで寝たまま、訪れた私たちにほとんど反応しなかったお義母さん。

今回も、同じような反応だと、3時間も高速を走ってきた旦那がかわいそうだなぁと考えていました。

午後1時半くらいに面会に訪れたのですが、今回は自室ではなくフロアにいました。


車椅子に乗せてもらっていました。

手足が拘縮しているので、たくさんクッションが敷いてありました。

くちびるには水ぶくれのようなものができていて、喋りにくそうでしたが、か細い声でたくさんお話ししてくれました。

お義兄さんは、
「俺がこうしてちょくちょく来てても、息子だとわかってない。」
って言ってました。

でも、次男であるうちの旦那を見て、
「遠いとこ、よぉ〜来てくれたなぁ。」
って言ってくれたんです。

うちの旦那が幼い頃、家の前でずっとボールを蹴ってたことや、お義父さんの十三回忌が終わったことや、すごくいろいろお話ししてくれました。

前よりも身体の調子がいいこと、施設の人たちが良くしてくれること、しっかり理解していました。

拘縮してしまった痩せた手足を、私と旦那でさすりながら、たくさんお話ししました。

そして、
「そろそろ帰るね。」
と言ったら、お義母さんの目に涙が。

もうそこからは、私も旦那も大泣き。

「また来てや。お母ちゃんも気張るさかい。」
「気ぃつけて帰るんやで。」

元気だった頃のお義母さんのままです。

すごく、すごくいい面会でした。

自分では、身体一つ動かすことが出来なくても、食事も排泄も全介助でも、要介護5の認知症でも、生きているんだと思いました。

感情もあるんだ。

何もわかっていないようでも、しっかりわかっているんだ。

絶対に、自分の息子を忘れることなんてないんだ。

大泣きしている私たちを、冷めた目で見ていたお義兄さん。

わかります。

普段、いつも介護しているお義兄さんにしてみたら、たまたま身体の調子が良く、覚醒している時に面会に来て、盛り上がっている私たち。

ずっと田舎暮らしで、ずっと親と同居で、そのせいで夫婦関係も悪くなり、施設に入所させても、主介護者として面倒を見続けているお義兄さん。

たまに面会に行くだけの次男夫婦で、何の役にも立たない私たちで、ごめんなさい。

でも、うちの旦那にとっては、素晴らしいひと時でした。

お義母さんにとっては、いくつになってもかわいい次男との面会が、「母である」意識を呼び覚ますきっかけになったのかもしれません。

そして我が家に帰ると、ばーばの主介護者としての日々が戻ります。

主介護者でなければ、たまに面会に来るだけなら、優しくできるのになぁ。










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