30407974 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2019年01月21日
XML
カテゴリ:夢有無有
「霊魂論」エチカ詳解88
 スピノザは、世界内自然に見い出される多様な個物の在り方を紐解くためには、物質間に働く力をただ単純に外的で受動的な運動のやり取りだけではなく、諸物体が神の属性を一定の仕方で表現する様態として、より直接的な仕方で神から決定されているということも考えなければならないと説きます。此処にドイツ観念論の大成者であり絶対的観念の立場に立つ「弁証法」の覇者とも云うべきヘーゲルが語るように、存在し作用する個物は、他の物からの水平的・外的な決定と神自身から垂直的・内的な決定という二重の決定に服していることを鑑みれば、スピノザが個物の作出原因について言及するときの解釈の助けに、此れを先ず念頭に置いて「エチカ」を読み込むときにば、スピノザの思考の根幹と論述技法の解釈の一助とはなり得る筈です。スピノザがいう神の属性とは個物の源泉である「因」其のものを指し示す標識の役割を担います。「エチカ」の定理36ではその本性からある結果が生じないようなものは「一として」存在しない。其の証明「存在するすべての物は神の本性あるいは本質を一定の仕方で表現する。言いかえれば存在するすべての物は、万物の原因である神の能力を一定の仕方で表現する。従って世界内に存在する総てのものから、ある結果が生起しなければならない。個物が神の力を一定の仕方で表現するとは、無限の様態を産出する神の作出原因を、其れ等其々に分有しているということである。此の思考表現は世界内のありと汎ゆるものは神と共有の可能性があることを示します。神の作出原因としての力をある限度でもって分有しているということなのです。



哲学・思想ランキング





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2019年01月21日 06時25分27秒
コメント(0) | コメントを書く


PR

プロフィール

cap-hiro

cap-hiro

サイド自由欄

カテゴリ

キーワードサーチ

▼キーワード検索

バックナンバー

楽天カード

フリーページ


© Rakuten Group, Inc.