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「霊魂論」エチカ詳解345(生と死176)
生命とは実のところ、「命(いのち)」としての生物の最も本質的な属性を持つものと定義されることが多いが、此の定義にしても曖昧で「生命」と「生物」の両概念の循環論法に陥(おとしい)られかねません。生命は生物の最も本質的な特性といわれますが、生命は生物、高等生物なかでも知性を獲得する能力を得たものには、肉体つまり物質と区別される非物質的原理を前提とする感じ、英語のlifeは生活・生命の両方を指し、生物の英訳organismとは粗方同義の場合もあり,英語のlifeは日本語でいう生命だけを指すことばではない。それでも我々は生命現象や生命の起源等々の語句を普通に用い、通常生活に於いてはそれで意味は通じるのだからそれでよいともいえるが,個別個々夫々の個体生命の生成生滅の厳密な定義をいかに下すかによって,それぞれの生命観があらわれることに其の概念は基礎から変わることを念頭にして各諸説を読み解く必要性があります。 哲学・思想ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年10月18日 06時23分54秒
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