皆様こんにちは。
毎度おなじみ美軌模型店です。
いすみ300製作記、
とっとと進めたいところですが
もうひとつ寄り道させてくださいな(^^)
実はこの車両、
屋根カーブに少々特徴がありまして
はい、私は職業病的でもあるのですが
カッコイイ写真を撮るよりも
現地に行くと、こういう形の資料写真の方に
気を取られてしまいまして
気付くと形式写真的な全体像が
ゼロだったりするんですよね(笑)
本来はライトユニットの
出っ張り具合を見るための写真なのですが
ちょうど良く写ってましたね。
くだんの屋根カーブ。
側板から屋根に向かうラインが
雨樋付近で曲面を描かず
一旦カクッと折れてから屋根に向かうんです。
これはその後の350形、キハ20には
見られないものですので
機能上の理由というよりは、
デザインなのかもしれませんね。
さて、問題になるのは
比較的折れ線のくっきりした部分を
いかにしてNゲージサイズで折るか？
書けなくなったボールペンで
裏から強く線を引く方法だと
どうにも精度もトンガリ方も足りない気がしまして
うまい具合にケガキ工具が作れないものか、
また余剰のマイナスドライバーを削って
実験する事にしました。
ポイントなのは、折れ線の
内側をケガかないといけない点でしょうか。
外側からナイフでスジを入れれば
もちろん極めて正確な直線が引けますが
折った際のカドが、めくれて取れる形になりますので
あまり喜ばしくないのも確かなんです。
裏面から極力細く紙にスジをつけ、
かつ表面まで抜けてしまわないくらいの
適度な鋭さ、丸さを持ち合わせた刃物･･
無いですよね(笑)
それこそボールペンのボールを
もっともっと細くしたものを再現しようと
針先を丸めてみましたが
力も入らず、細すぎると引っ掛かってしまい
あまりうまくいく気がしませんでした。
やっぱり、ナマクラ刃のナイフ形状が
引っ掛からずに刃が進むようでした。
ディスクで削って、
平らな砥石で丸めて調整して
(これが、切れないように研ぐのが
不慣れでおかしな気分でした。笑)
手で触って、刃先の丸みを感じたら
少しずつ試しに線を引いてみました。
なかなか、思ったようには細くなりません。
切れないように刃を作るのも大変です。
切れるように作る時は、
なかなか切れるようにならないのに(笑)
刃先が甘いと、彫ったスジも太くなり
スジを内側にして曲げると
直線性もカドも甘々です。
刃の反対側の太い方で広めに削いでから
その中心に再度細くスジを入れると
表面側のカドが出やすいようですね。
これも練習が必要そうです。
下の写真は急に紙が小さくなってますけど
意味はありません、
手当たり次第に、そのへんに転がっていた
窓抜きの切れ端でテストしてますので(笑)
何事も練習ですね(^^)
最初よりも、
10回くらいは試した後の方が
やっぱり綺麗に曲げられるようになります。
とりあえず、これを使ってみましょうか。
こんな感じで良しとしてみます。
16番サイズであれば
ごく普通に折り曲げればいいような場面ですが
Nサイズの紙工作は、
相対的に紙の厚さが影響しやすいですから
こういうところが難しいですね。
では、効果のほどは
･･･何日後になることやら(笑)
なるべく急いで、車体を組みたいと思います。
ではまた次回(^^ゞ
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