8月に入り、勉強モードになってきた受験生もいると思います。
「さぁ、ここから沢山勉強して志望校へ合格するぞ!」
と、意気込んだ時にやりがちなこと。
それは、参考書(問題集)を沢山購入してしまうことです。
参考書選びは見極めが難しく、あれもこれもとなってしまうのも分かります。
基礎編、標準編、発展編といろいろ買ってしまう。
問題数の多い分厚い本に最初から手を出してしまい、結局終わらず・・・なんてことも。
意気込んでいる時のモチベーションが高い状態だからこその落とし穴ですね。
今の自分に強化するべきところはどこなのか。
まずは基礎だ!
と感じたら、そこからです。
分厚い教材に手を出す、あれもこれも手を出す、
よりも前にまずは薄い教材から完璧にすることです。
一周解いただけで教材を解き切ったと思ってはいけません。
たとえ一周しても、理解出来ていない問題がある場合は、
理解するまでやり込まなければなりません。
解いて、間違っていたから答えを写し、なんとなく理解した程度で先に進めてしまう子は本当に多いです。
この参考書(問題集)なら、どの問題が出てもちゃんと解けるよ、とならないと、その参考書を解いたとは言い切れません。
理解してないまま、解けたふりをして、あれこれ参考書に手を出していないでしょうか。
中学生の場合は、書店で参考書を買い漁る・・・なんて子は少ないと思いますが、
こうした夏の期間は注意して頂きたいことがあります。
塾に通われている生徒さんは、夏期講習が始まっていると思います。
夏期講習では、たいてい夏期専用のテキストを使用し、勉強をしています。
夏期テキストと普段の授業で使用しているテキストがありますので、
それに加えて市販の参考書も・・・となると時間が足りません。
なので、参考書を買わない分、夏期テキストをしっかり解き切れば良いのですが・・・。
大半の子は、夏期テキストですら中途半端に解いて終わりです。
夏期テキストは、厚さは薄く、良問揃いです。
非常に良いテキストが多いですが、完璧になるまで解いた、と言える子は非常に少ないです。
良くて一周解いて終わり、最悪の場合はテキストの半分も解いていない。
非常に良いものを買うだけ買う、そんなもったいないことはないと思います。
一周で終わらせず、しっかり理解するまでやり込みましょう。
ただ解くことがノルマの夏期テキストではありません。
出来ないのであれば、夏期テキストはそもそも必要ないのです。
普段使用しているテキストがあるはずです。
そちらを完璧にしましょう。
復習、予習のどちらにしても普段使用しているテキストは対応できます。
中途半端になるくらいなら初めから手を出さず、1つの教材を完璧にしましょう。
何冊にも手を出すより、やり込んだ一冊がある方が良いと考えています。
(文責:飯島)