「多くのピアノの先生がバッハを勉強することを勧めていらっしゃるのは、何故ですか?」
今まさにバッハのインヴェンションをレッスンされている大人の生徒さんからのご質問です。
色々な答えがあると思いますが、私が咄嗟に答えられたのは・・
●ポリフォニー(多声音楽)に慣れること
多くの作曲家がバッハを学び、その影響は曲集や曲中にもでてきます。
バッハをよく学んでいるかいないかで、演奏が変わってくると思います。
●弾きながら多声のひとつずつの声部を追える〝耳〟を育てるため
テーマだけが聴ける耳ではなく、同時に他の声部も聴いて歌って弾けるようになりたいです。(←自分の願望。)
●作曲の技法に触れられるから
インヴェンションは、バッハが自分の息子たちのために作曲した学習用の曲集。
どういう調に飛んだからどう弾くか?などなど
ゼクエンツやカデンツ、宝探しのように見つけます。
特に原典版は白楽譜とも呼ばれスラーなどの記譜がなく、どう弾くかを考えなければならないのです。
だいたいのルールのようなものはあっても、演奏家によって様々です。
きのうのレッスンではそこを生徒さんと悩みました。
(良いアイディアであっても、それが自然に演奏されているように聴こえた方がいいから、何通りか弾いてみて決めていただくことにしました♪)
●インヴェンションで学んだ曲の見方は、ほかの時代の作曲家の作品にも応用できるから
せっかく学んでいるのだから、ほかの曲に繋いで(応用)いきたい!
番外編
私はそう思っていませんが、「忍耐」っていうのもあるのかも?
インヴェンションでピアノ嫌いになることもあるらしい?
生徒さんに上の動画のインヴェンションCDを貸出しさせていただきました。
私のイチ推しでブログでも何回も登場♪
チェロの音(切り方、発音の仕方)が参考になると思います。
動画では下の声部、ヴィオラですね。
BGMとしてお子さまが小さいうちから流していれば、しらずしらずのうちにバッハに親近感が湧くのではないでしょうか。
その場合決してお子さまに正座させて聴かせないように。。
自然に流しておくことがポイントです。
まずはお家の方が楽しんでみてくださいね♪←ここもポイント!