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カテゴリ:SF小説
奇跡の4B バッハメモ あれから、何とか自分を取り戻したバッハは、モーツァルト侍従 長に見送られて王城を後にした。 帰り道の途中バッハは立ち止まると、宙に何かしらの文字を書くよ うに右手の人差し指を動かしている。 バッハは頭の中でメモ用紙を思い浮かべると、それを宙に貼り付け たように自らの視覚をコントロールすると、人差し指を羽ペンに見 立て、彼の帰りを待つ3Bに伝えるべきことをメモしているのだ。 1、この度のツアーでは、4Bはあくまでウェ―ルズ国王のお忍び 旅の随行者という設定になっているので、一切他言無用、目的地に おいても決して目立った行動をとってはならない。 2、出発は明後日、午前4時30分。集合は午前4時00分。 集合場所は「森へ行きましょう橋」を森側に渡り切った広場。 3、当日は国王のスケジュールの都合上、夕暮れまでに帰国するの で決して単独行動を取らないこと。 バッハメモを小さな声で復唱すると、バッハは3Bの待つベートー ヴェンの家へ急いだ。 今日聴きたくなったのは、 Paul Simon-The Boxer:Live From Paris です。 Thank you PaulSimonVEVO for Up this song. いつも応援ポチをありがとうございます。 今日もどうぞよろしくお願い致します。♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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