星ワタルです。


私は毎度毎度、稽古のたびに台詞が棒読みだと言われます。


自分でも棒読みだと思うこともあれば、そうでないときもあったりしますが、指摘されて振り返るたび、「そもそも棒読みってどういうこと?」と思い調べてみました。


すると、やはり演劇をやる人間には共通の課題なのですね。棒読みに悩む方の情報やら克服法などがインターネットで調べるだけでも色々と出てきました。


その中で、なるほどな、と思ったのが、棒読みと言ってもふた通りあるということ。一つが台詞の抑揚がない棒読み、もう一つが台詞を発している時の感情が変化しない棒読みです。


前者の方は、声量やトーン、あるいはリズムが一定のまま変化しない、単調な台詞の読み方のことで、後者の方は、そもそも自分の感情が一定で起伏がないということ。台詞に感情がのっていないということですね。


自分の場合、そのどちらもあるなと思い、第1ステップとして、一つ目の声の抑揚とリズムをまず意識するようにしました。これを意識するだけでも、だいぶ聞こえ方は変わってきます。


しかし、より大きな問題が二つ目です。感情がのってない演技を直す。これはどうしたらよいのでしょう?


最近、感じるのですが、棒読みとか不自然な演技って、やはり演じている時に自分でも不自然さ、違和感が必ずあるものです。


確かにそれに対する感度は、演劇の経験により高い低いはあるでしょうし、初心者はまず感度は高くないはずです。


そして、やはり、そういう時は自分の感情を上手く引き出せてないのですね。


私は、演技とは、役になりきるもの、と勝手に解釈してました。でも、これは少し違うということが分かり出してきました。


例えばですが、極端な例で言えば、役になりきらなければ演技が出来ないなら、私はヤクザや詐欺師、ニューハーフは演じられないはずです。なぜなら自分はヤクザでも詐欺師でも、ニューハーフでもないからです。でないと、殺人犯の役は殺人犯しか演じられないことになりますね。


そこまでいかなくても、主人公が大切な人を亡くして本当に辛く悲しい経験をしたとして、それを演じるためには、同じ経験をしなければ主人公の気持ちが理解できないということですし、それを演じられないことになります。


だがら、演じるとは、役の感情に自分の疑似体験の感情を如何に持っていくかであって、演じている時の喜怒哀楽は、引き出された自分の本当の感情そのものでなければならないわけですね。


だから、喜んだり悲しんだりするマネやフリは、そもそも演技ではないわけですね。悲しい演技は嘘泣きではなく、本当の泣きなわけです。


小学生の頃、嘘泣きが上手い子供とかっていませんでしたか?他の人がやると、明らかに嘘泣きがバレるのに、上手い人がやると、「嘘泣き止めろよ!」とか言っても、そのうち「あれ?本当に泣いてるの?」と心配になってきてこちらが謝ったりしてしまう。


これこそ演技が上手いということだし、そういう人は、ただ泣き真似をしているわけでなく、本当に悲しい気持ちになってるはずだと思うのです。


だから伝わる。


そして、自分の内側から出てきた感情にまかせて台詞を話すと、その演技は棒読みにはならないはずなわけです。


なぜなら、自分が普段話している時は、棒読みにはなってないはずなのですから。


だから、最近思うのは、脚本を最初にしっかりと黙読すべきだと言うこと。小説を読むように熟読してみる。


稽古というと、先走って最初から台詞を一生懸命練習してしまいがちですが、最初はしっかり物語を読んで、役や登場人物を理解することから始めるべきなんだ、と思います。


先に台詞の稽古から入ると、実は本来の役の気持ちが全くわからずに、自分が勝手に解釈した演技にしかなりません。


それって役を演じているのでなく、役のマネをした自分を演じているだけになってしまう。


だがら、当然、台詞も棒読みです。

感情が湧いてこないし、引き出せてないわけですから。


それが、棒読みとか不自然な演技の時に感じる、不自然さ、違和感につながるのだろうと思うのです。


演技がただのマネでリアルではないのですから。


ようやく今頃になって、こんな初歩的なことを学んだのかと怒られそうですが笑、気づいた時から始めるしかありません。


棒読み矯正の道を、星、アユムです、てネ。





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