アボリジニの人たちと共存する上で生じる問題点 | 日本は世界を平和にします

日本は世界を平和にします

オーストラリアに移住してから日本がとんでもなくいい国だと言うことに気が付きました。
世界を平和にするのは日本ですよ、間違いない。
でもそのためにはまず日本が元気にならなくっちゃね。
ダーウィンから応援しています。

$2プロジェクトのレポートをフェイスブックでしつつ、私なりの考察も書いています。今回書いた文章には多くの反響があり、この問題に多くの人が関心を持っているのをひしひしと感じます。アボリジニの血を引く人たちがシェアしてくれたので、たぶん私のやっていることの方向性は間違っていないのだろうと安心。和訳してみましたのでアボリジニの人々の抱える問題について興味のある方は是非ご一読を。

 
【$2プロジェクト進捗状況】
アボリジニの人々とアクセサリー作りをしていてわかったこと、そして自分なりの考察をまとめます。
 
私たちにとって”家”とは塀や窓、扉に囲まれた10メートルや20メートル四方の空間を思い浮かべますが、アボリジニの人々にとっては10キロやもしくは100キロ四方が家らしいのです。つまり町全体が彼らの家なのです。
 
彼らは一つの公園から別の公園へと移動していてなかなか忙しそうなのです。さながら私たちが空腹になるとキッチンに行き、リビングへ戻り、おしゃべりをしたり、個室で作業をしたりするのと同じです。しかしアボリジニの人々はお腹が減るとビーチへ調理に行き、宿舎へ行って眠り、そして友人たちと会う為に公園にやってきます。この公園は彼らにとって、リビングであり、客間であり、庭であるのです。
.

違いはと言えばその距離です。彼らは多くの人々と共同で暮らしているのです。ここは彼らの巨大なシェアハウスなのです。

なかにはこのような意見は到底受け入れられない、または彼らと空間を共有するのは嫌だ、と言う人もいて、「政府は新しい施設を市街地にでも作って奴らを全部そこに入れてしまえ!」と主張する人もいます。
 
しかし道義的に言ってこれは間違っています。ここはアボリジニの人たちの土地です。そして現実的に言って、それは不可能。町全体を全部舗装し,土も木も無くしてしまわない限り、彼らは帰ってきます。どんなに素晴らしい施設を作ったとしてもシティに帰ってきます。彼らは受け入れられたいのです。
 
という事で、空間を共有することを考えるときに来ているのだと思いますが、それは可能だと思いますよ。アボリジニの人たちは開けた空間と地面が好き、彼らは舗装されて囲まれた空間は嫌いなのです。彼らには地面を、それ以外の人たちはエアコンの効いた建物を取ればいい、と思います。
 
私が行っている$2プロジェクトは、反社会的な行動(喧嘩や飲酒など)を呼び寄せると心配するかもしれませんが、大丈夫そんなことはありません。アクセサリー作りなどの芸術作品を製造する手作業は、平和的な雰囲気をもたらします、保証します。私は彼らを町から強制的に放り出すのではなく、ソフトパワーを使って今現在ダーウィン市が抱えている問題を解決したいと思っています。実際問題として、彼らを町から蹴り出しても、うまくいかないのは皆さん周知のとおり。
 
もしも私の考えが人種を一般化しすぎていて、不愉快な思いをした人がいたら申し訳ありません。私は自分のできる事とバックグラウンドを使って、問題解決に必要な状況理解に努めているのです。
 
 
と、こんな具合て少しづつ理解が進み、どのように$2プロジェクト進めていったらいいのかが分かりつつあります。今朝も行ってきたのですが、9時ではちょっと早すぎたのか、なかなか参加者が見つからなかったですが、色々問題点も分かってきました(特にお金の事)これはまた別の記事でまとめます。
 
さてさて、という事でこれからマーケットに行って折り紙とアクセサリー作りワークショップのボランティアに行ってきまーす。マーケットは今シーズンは後残り2週、暑くなってきましたが頑張りますよ。
 

それではいつも読んでいただきありがとうございます。

下記クリックしていただけるとありがたい。