2018年12月04日
627号系統 北千里 ゆき
627号系統 阪急バス 北千里 ゆき
115日目
11:31 勝尾寺
11:47 粟生団地 310円
本堂でこれからご祈願が執り行われる旨の放送が境内に響き、信仰心に篤い人々が続々と朱塗りの柱が鮮やかな本堂へと向かいます。
本堂ではまもなくご祈願が始まります。
本堂の隣りにあるのは大師堂。真言宗の開祖弘法大師こと空海をお祀りする大師堂には四国八十八ヶ所の砂が撒かれており、小さなお堂の中を巡ることによって四国八十八ヶ所の霊場を巡ったのと同じ功徳が得られるといいます。仏の教えへの信仰心が薄いぐうたらなこうすけさんにとっては好都合なお堂であります。なんの苦労もなく1分ほどのお遍路さんをします。
こうすけさんにとって好都合な大師堂。
本堂前ではダルマさんやお守りが売られており、これまた信仰心に篤い人々があれやこれや買い求めています。私もせっかく勝尾寺に来たのだから小さなダルマさんでも買って帰ろうかとも一瞬思いますが、墨を擦って目を入れるのも面倒くさいとぐうたら気質が沸き起こり何も買わずに売り場の前を去ります。
勝尾寺で売られているダルマさんやお守り。
この辺りの標高はおよそ400メートル。本堂前からは北大阪の平野と生駒の峰々の展望が広がります。ヤッホーと叫んでみたい気分になりますが、本堂でのご祈願の邪魔になりますし、だいたい生駒の峰々まで声がとどくはずもありません。
勝尾寺本堂前からの展望。
勝尾寺の堂宇の中で最も高い場所にあるのが二階堂で、本堂の脇から坂道を登ってお参りします。法然上人が配流先の讃岐国から赦されて京へ戻られる途中に、ここ勝尾寺の二階堂に3年10か月の間滞在したと伝わります。そういう縁でここは法然上人二十五霊場の第五番霊場であります。
空を見上げれば大きなトンビが悠々と空を飛んでいます。法然上人も滞在中に空を見上げてトンビが飛ぶのを眺めていたこともあったのでしょうか。本堂と違って人の姿のない二階堂の前は時が止まったかのようで、奇妙な空想にふけるのには最適な場所です。
法然上人二十五霊場 第五番霊場 勝尾寺二階堂。
さて、バス停に戻ろうと境内の園路を山門に向かって歩いていくのですが、勝尾寺の境内は公園のようにきれいに整備されています。前日の114日目に京都府亀岡市の穴太寺を訪ねた(617号系統参照)のですが、同じ西国三十三所といえども、ずいぶん雰囲気を異にします。どちらがいいというわけでもないのですが、素朴な空気の穴太寺に対して、勝尾寺は人工的に整備された華やかさがあります。
公園のような勝尾寺の境内。
こりゃ、境内の造作にはお金がかかっているだろうなと余計な空想が始まります。いくら境内がダルマさんだらけとはいえ、ダルマさんの売り上げだけではお金が足りないだろうなぁ、空想は詮索へと昇華します。
すると木々の間から墓地が見えます。境内の横は大きな霊苑になっているのです。なるほど、きっと霊苑の収入で境内は整備されているのでしょう。大師堂で得られた功徳も消えてなくなってしまいそうな余計な詮索であります。
木々の間に見えた勝尾寺霊苑。
「勝尾寺」のバス停から「粟生団地」まで戻ります。「北千里」ゆきのバスは「北摂霊園」が始発で、早くにお墓参りを終えたお客さんで座席は全て埋まっております。そこへ「勝尾寺」からの乗客が大勢乗り込むため車内は大混雑です。手すりにしっかり掴まってカーブの連続する下り坂を耐え忍びます。
「北摂霊園」始発のバスはすでに満席で「勝尾寺」にやって来ます。
「粟生団地」のバス停でやっと過酷な車内から解放されます。とはいえここで下車したのは私ひとりのみ。その他のお客さんはまだ満員バスの中です。この「北千里」ゆきのバスは「粟生団地」の後は特急バスとして途中「千里中央」だけに停車します。みなさん「千里中央」まで耐えることを選択されたのでしょう。お急ぎなのでしょうか、乗り換えが面倒くさいのでしょうか。まぁ、一般的にここで別の「千里中央」ゆきのバスに乗り換えるなんて選択肢は稀有なことでしょう。
ダルマさんの目を入れるのに墨を擦るのが面倒くさいなどというこうすけさんが、どうして「粟生団地」で面倒くさい乗り換えをするのかといえばそれは事情があるのです。
「勝尾寺」からのバスにそのまま乗り続けた場合、次の「千里中央」までの間に国道171号線を横断することになります。国道171号線のその区間は旅の1日目に既にバスで通っております(6号系統参照)。ということはバスに乗って同じ場所を通らないという旅のルールに抵触してしまうことになります。ですから、「千里中央」までバスに乗り続けることを回避して「粟生団地」で下車したというのは必然であります。
あぁ、面倒くさいルールを自分で決めてしまったものです。とはいえルールを遵守することに関しては篤いわけであります。
「粟生団地」で下車するのは必然。さて次はどうする。
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本堂でこれからご祈願が執り行われる旨の放送が境内に響き、信仰心に篤い人々が続々と朱塗りの柱が鮮やかな本堂へと向かいます。
本堂ではまもなくご祈願が始まります。
本堂の隣りにあるのは大師堂。真言宗の開祖弘法大師こと空海をお祀りする大師堂には四国八十八ヶ所の砂が撒かれており、小さなお堂の中を巡ることによって四国八十八ヶ所の霊場を巡ったのと同じ功徳が得られるといいます。仏の教えへの信仰心が薄いぐうたらなこうすけさんにとっては好都合なお堂であります。なんの苦労もなく1分ほどのお遍路さんをします。
こうすけさんにとって好都合な大師堂。
本堂前ではダルマさんやお守りが売られており、これまた信仰心に篤い人々があれやこれや買い求めています。私もせっかく勝尾寺に来たのだから小さなダルマさんでも買って帰ろうかとも一瞬思いますが、墨を擦って目を入れるのも面倒くさいとぐうたら気質が沸き起こり何も買わずに売り場の前を去ります。
勝尾寺で売られているダルマさんやお守り。
この辺りの標高はおよそ400メートル。本堂前からは北大阪の平野と生駒の峰々の展望が広がります。ヤッホーと叫んでみたい気分になりますが、本堂でのご祈願の邪魔になりますし、だいたい生駒の峰々まで声がとどくはずもありません。
勝尾寺本堂前からの展望。
勝尾寺の堂宇の中で最も高い場所にあるのが二階堂で、本堂の脇から坂道を登ってお参りします。法然上人が配流先の讃岐国から赦されて京へ戻られる途中に、ここ勝尾寺の二階堂に3年10か月の間滞在したと伝わります。そういう縁でここは法然上人二十五霊場の第五番霊場であります。
空を見上げれば大きなトンビが悠々と空を飛んでいます。法然上人も滞在中に空を見上げてトンビが飛ぶのを眺めていたこともあったのでしょうか。本堂と違って人の姿のない二階堂の前は時が止まったかのようで、奇妙な空想にふけるのには最適な場所です。
法然上人二十五霊場 第五番霊場 勝尾寺二階堂。
さて、バス停に戻ろうと境内の園路を山門に向かって歩いていくのですが、勝尾寺の境内は公園のようにきれいに整備されています。前日の114日目に京都府亀岡市の穴太寺を訪ねた(617号系統参照)のですが、同じ西国三十三所といえども、ずいぶん雰囲気を異にします。どちらがいいというわけでもないのですが、素朴な空気の穴太寺に対して、勝尾寺は人工的に整備された華やかさがあります。
公園のような勝尾寺の境内。
こりゃ、境内の造作にはお金がかかっているだろうなと余計な空想が始まります。いくら境内がダルマさんだらけとはいえ、ダルマさんの売り上げだけではお金が足りないだろうなぁ、空想は詮索へと昇華します。
すると木々の間から墓地が見えます。境内の横は大きな霊苑になっているのです。なるほど、きっと霊苑の収入で境内は整備されているのでしょう。大師堂で得られた功徳も消えてなくなってしまいそうな余計な詮索であります。
木々の間に見えた勝尾寺霊苑。
「勝尾寺」のバス停から「粟生団地」まで戻ります。「北千里」ゆきのバスは「北摂霊園」が始発で、早くにお墓参りを終えたお客さんで座席は全て埋まっております。そこへ「勝尾寺」からの乗客が大勢乗り込むため車内は大混雑です。手すりにしっかり掴まってカーブの連続する下り坂を耐え忍びます。
「北摂霊園」始発のバスはすでに満席で「勝尾寺」にやって来ます。
「粟生団地」のバス停でやっと過酷な車内から解放されます。とはいえここで下車したのは私ひとりのみ。その他のお客さんはまだ満員バスの中です。この「北千里」ゆきのバスは「粟生団地」の後は特急バスとして途中「千里中央」だけに停車します。みなさん「千里中央」まで耐えることを選択されたのでしょう。お急ぎなのでしょうか、乗り換えが面倒くさいのでしょうか。まぁ、一般的にここで別の「千里中央」ゆきのバスに乗り換えるなんて選択肢は稀有なことでしょう。
ダルマさんの目を入れるのに墨を擦るのが面倒くさいなどというこうすけさんが、どうして「粟生団地」で面倒くさい乗り換えをするのかといえばそれは事情があるのです。
「勝尾寺」からのバスにそのまま乗り続けた場合、次の「千里中央」までの間に国道171号線を横断することになります。国道171号線のその区間は旅の1日目に既にバスで通っております(6号系統参照)。ということはバスに乗って同じ場所を通らないという旅のルールに抵触してしまうことになります。ですから、「千里中央」までバスに乗り続けることを回避して「粟生団地」で下車したというのは必然であります。
あぁ、面倒くさいルールを自分で決めてしまったものです。とはいえルールを遵守することに関しては篤いわけであります。
「粟生団地」で下車するのは必然。さて次はどうする。
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