J:COM「千葉東葛人図鑑」インタビュアー:北翔海莉、ゲスト:日本画家 後藤 仁、web配信中! | 後藤 仁(GOTO JIN)の日本画・絵本便り

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後藤仁ブログ2~絵師(日本画家・絵本画家、天井画・金唐革紙)後藤仁の日本画・絵本・展覧会便り。東京藝大日本画卒,後藤純男門下。「アジア/日本の美人画」をテーマに描く。東京藝大,東京造形大講師。金唐革紙製作技術保持。日本美術家連盟,絵本学会,日中文化交流協会会員。

ただ今、web配信中です!!  

 

 2019年1月9日(水)は、地元テレビ局の番組収録という事で、朝からスタジオで撮影してきました。上手く しゃべれたか不明ですが、私の画歴や日本画・絵本の事を手短に話しました。日本画作品や、絵本作品『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店こどものとも)も絵本と原画をお持ちしてご紹介しました。 

 私も時々、新聞やテレビの取材・撮影等を受けるのですが、このカメラ・ビデオ撮影には未だになかなか慣れませんね~。かなり地域限定の番組ですが、テレビ放映後に現在web配信中で、どなたでもご覧いただけます。インタビュアーは宝塚歌劇団の星組男役トップスターだった北翔海莉さんです。堂々としたオーラのある、とても美しい方でしたよ~。  

 

J:COM 「千葉 東葛人図鑑」   

 インタビュアー: 北翔海莉

 ゲスト: 日本画家 後藤 仁 

 

 テレビ放送:2月11日(月)~20日(水) 期間中、1日数回放送 

 【放送エリア】J:COMチャンネル(地デジ11ch) 千葉県 松戸市、流山市、野田市 

 ※放送後は、Webサイトや、地域情報アプリ「ど・ろーかる」でも配信。 

 

●J:COM公式サイト「千葉 東葛人図鑑」 

 https://jinzukan.myjcom.jp/tokatsu/ 

 

●J:COM公式サイト「千葉 東葛人図鑑」 ─ 後藤 仁さん 日本画家 

 https://jinzukan.myjcom.jp/tokatsu/post/422

 

 

 

 ところで、何故だか、私がこだわったり、関わったりした後、世間で話題に上る事柄が多々あります。北翔海莉さんも、今回は良い内容とは言えませんが、少し話題になりました。 

 気のせいだとは思いますが、良くも悪くも、私が関わった後に、話題になる事象が多々あります。 

 日本画家である私が「絵本」を描くと、最近、「日本画家が描いた絵本」等と急に世間が言い出し、つい最近では美術館等でも、やけに多く企画されるようになりました。かつては日本画家の巨匠が絵本を片手間に描くか(秋野不矩先生、堀 文子先生、東山魁夷先生、稗田一穂先生 等)、日本画家(アマチュア・独学も含めて)から完全に絵本作家に転向するパターン(赤羽末吉さん、初山 滋さん、朝倉 摂さん 等)のみで、私のように日本画家でありながら、物語絵の表現として本格的に「絵本」を描く著名作家は皆無でした(私はさほど著名ではないですが)。そんな絵本を描かれた日本画家を代表する、堀 文子先生が、つい最近亡くなられましたのは、誠に残念です。 

 時代の偶然の一致かも知れませんが、『ながいかみのむすめチャンファメイ』は2013年の発行ですので、時期的に考えると、私の活動を模倣しているとしか思えないケースも多いのです。福音館書店「こどものとも」では完成に何年(5~6年位)もかかりますが、小さい出版社なら、早ければ半年以内に企画から出版に至りますからね・・・。ただ、模倣・追随される位に私の絵本作画活動が世間にインパクトを与えているとしたら、それは時代をとらえる先見性の賜物でもあり、新しい美術のあり方の先駆者として、良い事なのだととらえておきましょう。 

 混沌とした今の美術業界、今後、ますますジャンルや国を越えた動きが加速する事は必至でしょうし、それについていけない作家は淘汰されていくのでしょうね。 

 

 ついでに余談を。最近、拙作絵本・日本画作品を無許諾でネットに掲載したり、読み聞かせ等で拙作絵本が使われる事案が多いのですが、その度ごとに、自動的に印税がかかるシステムでも、誰か作ってくれないかしら~。こんなに資本主義が進んだ世の中なのに、未だに絵描きは、ただで絵を描いてくれる、動いてくれると考えている人が多過ぎますね。

 時間と労力と予算をかけて、良い絵を描けば描くほど、私は貧乏になっていきます。大学卒業以来、ずっと、人一倍頑張っているはずなのに、ずっと貧乏画家のまま・・・、これは苦し過ぎる・・・、本当にいつまで生きていられるやら・・・・。私は根っからの絵描きなので、商売センスがないので仕方ないのだろうか。世の中、正しくない所にばかり、お金が余っているのに、おかしな話ですね。これでは真に優れた作家・文化が日本では育たないはずだ・・・。頑張っている絵描きにも、経済界のご支援の輪をお願い申し上げます。 

 

  絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁