ヒノアラシと共に人を呼んだもの(江の島) ※11月20日 1ヶ所修正 | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

 

11月中旬に入って天候もだいぶ落ち着き、

ようやく稚児が淵に降りられるようになったので、再び江の島に行ってまいりました。

この日はヒノアラシのコミュニティ・デイということで、

本来人の多い江の島は避けるべきだったのでしょうが、

また舞岡というのも芸がないので、検証もかねてこの「聖地」を選びました。

 

それでもいきなりポケGOを起動せず、

最初はいつも通りハヤブサに挨拶しに行こうと思ったのですが……

天気はいいのに波が荒い(というより潮位が高い)。

おかげでハヤブサスポットに向かう途中の道が一部水没してしまっていたため

一瞬ですがフェンスの立っている堤防(?)によじ登って移動しました。

 

 

 

 

 

とまあ苦労して行った分のご褒美なのか、ハヤブサはすぐに姿を見せてくれました。

しかも2羽いますね。どっちがオス・メスかはわかりませんでしたが……。

 

 

 

 

 

非常に高いところにいたため、最大限に拡大してもこれが限界でした。

でも、私のカメラの割には割とくっきり撮れた方かも?

相変わらずこちらを見下ろしていましたが、狩りはしませんでした。

(この日は色んな意味でポッポが飛んでいなかったので)

 

もう少し待ってもよかったのかもしれませんが

あいにくとハヤブサ以外にもチェックしておくべき件は色々あったため

20分程度で撤収し、島の入口まで引き返しました。

 

 

 

 

 

 

ここでポケGOを起動。

コミュニティ対象のヒノアラシが頻出しましたが、そこは江の島、

どんな日であっても登場するポケモンのバリエーションが非常に豊富です。

しかし、多くのポケGO関連SNSでも言われているとおり

この日は私もついにネットワークエラーに晒され、

途中までまともな狩りができませんでした。 やっぱ舞岡とかの方がよかったか……。

 

エラーの連続でポケGO関連掲示板が荒れに荒れ

大炎上で“火の嵐”……などとさんざっぱら皮肉られていましたが

運営が気を利かせて大量発生時間を2時間延長してくれたので

最終的にはそれなりの成果は得られました。

もっと、結構私なりに工夫はしましたけどね。詳しくは後述。

 

 

 

 

 

この前の自販機の女の子より好み

にしても何でしょうか?このぶっ飛んだタイトルは……。

 

 

 

 

 

さてさて、復活した稚児が淵へ。

潮位が高いために水溜りの面積が広く、歩きにくかったですが

それでも相当人が来ていました。やっぱ江の島はこうでなくては。

 

 

 

 

 

 

タイドプールの中を泳いでいたイソギンポ(左)とカエルウオ(右)。

これにアゴハゼナベカが加わり、いつも見かける面々が勢ぞろいで迎えてくれました。

岩の隙間に隠れやすいためか、ドジョウみたいに細長い魚が多いですね。

 

 

 

 

 

かなり深いところにいたので鮮明には撮れませんでしたが

どうやらショウジンガニのようです。恐らく、ここのタイドプールでは一番大きいカニ。

貝を食べていますね。こういう捕食シーンを見たのは初めてです。

 ▼

≪訂正≫

読者様からの指摘により、ベニツケガニという新顔であることがわかりました。

甲の形やハサミについた鋭いトゲなど、特徴も一致していますので

恐らくは間違いないかと思います。ACたんぽぽさん、ありがとうございました。

 

遭遇率・・・1

インパクト・・・4

美しさ・・・3

俊敏性・・・2

 

ちなみにショウジンガニと比べるとまずいらしく、食用としては流通しません。

もっとも、ショウジンガニもほとんど市場には出回らないのですが……。

 

 

 

 

 

 

で、上記のイソギンポなどと同じくらいの確率で

この小さな魚をよく見かけるのですが、長らくちゃんと撮る機会がありませんでした。

(やたら動きがすばしっこく、イソギンポなどのように静止してくれないため)

今回、水面近くでゆっくり泳いでくれたおかげで、そこそこちゃんと撮れました。

正体はシマスズメダイという魚の幼魚で、よく耳にするスズメダイの仲間です。

 

遭遇率・・・4 (撮りにくいだけで数は多い)

インパクト・・・2

美しさ・・・3

俊敏性・・・5

 

 

大きさはせいぜい全長4~5cmくらいかな?

縦に平べったいため、上から撮るしかない私の場合は結構苦労しました……。

あくまで子供であり、大きくなるとこういう潮溜まりから外海に出て行くようです。

つーか、そうでないとこのタイドプール簡単に埋まっちゃいますからね(汗)。

 

 

 

 

 

ちなみに稚児が淵には入れたのですが、

稚児が淵と本土を繋いでいる遊覧船「べんてん丸」はこの日も運休

理由は、船着場と稚児が淵を繋ぐ橋が決壊していたからのようです。

(上写真の赤い円内が壊された部分です)

やっぱり先日の台風の影響でしょうかね。

高潮の前には、石造りの橋とてかくも脆いものなのか……。

 

 

 

 

 

 

お昼は稚児が淵から戻る途中の富士見亭で。

と言ってもハヤブサ・稚児が淵・ヒノアラシなど

この日は色々優先すべきことが多かったため、昼食をとれたのは15時過ぎでした。

ちなみにいつも入るのは魚見亭です。あちらの方がやや階段の上にあります。

眺望についてはどちらもあまり変わらず(烏帽子岩が見えます)、メニューも似ていて

どちらでも江の島丼やシラス丼が食べられるので、ぜひ空いている方をどうぞw

 

にしても結局また江の島丼に戻ってしまいましたね……(汗)

 

 

 

 

 

食事を終えて階段を上り、ぶらりと島を一周して帰ろうかと思いましたが

その矢先、途中の茶屋の前に人だかりができていました。

何事かと隙間から覗いてみると……。↓

 

 

 

 

 

え?

 

 

 

 

 

なんと、これはタヌキ

決して広いとはいえず人だらけの江の島に、

まさか生息しているとは思いませんでした。

 

まあ、確かに明治神宮などの都会の森にもいるので

人が多かろうと、それだけで寄り付かないということはないだろうと思いますが

過去何十回と江の島を訪問してきて、出合ったのはこれが初めて。

それだけに驚かされました。(本来は夜行性というのもありますが)

 

 

 

 

 

茶屋に来ていたのは全部で3匹。どうやら猫の餌を漁りにきていたようです(汗)

道行く皆さん、野生のタヌキなんて見たことがないという方も多かったようで

しきりに写真を撮られていました。

やや距離はあったものの、逃げないのでスマホでも余裕だった模様。

 

後で調べたのですが、この茶屋にタヌキが来るのは結構有名らしく

「江の島 タヌキ」で検索をかけたら簡単にここの写真がヒットしました。

上記のとおり基本は夜行性なので、会えるかどうかは運次第ですが

茶屋の前を通りかかったら一応チェックしておきましょう。

 

ハヤブサが被害に合わないかやや気になりましたが

営巣する断崖絶壁にタヌキが降りられるとは到底思えないので

まあ大丈夫なのでしょう、きっと。

 

 

 

 

 

冬間近ということか、トドノネオオワタムシ(雪虫)が複数飛んでいました。

粉雪同様、非常に熱に弱いため、素手で捕まえるときは注意が必要です。

掴むのではなく、飛ぶ方向に手を差しだすだけでくっついてくれるので

コツをつかめばこうして撮るのも容易です。 まあ、あんまやる人はいないでしょうが……。

 

 

 

 

 

日が短くなり、16時40分時点でもう随分暗くなっていました。

写真だとまだまだ明るいように見えますが、

この時間帯だともうまともに生きものの写真は撮れません。

 

ここから先のバードウォッチングシーズンは、

より時間配分を考慮する必要があります。

とりわけ気になるのは、昨年のこの時期はなかったコミュニティ・デイ。

鳥探しとポケGOをどこまで両立できるか? 色々考えねばなりませんねw

 

 

 

 

 

最後にコミュニティ・デイの結果報告ですが、通信障害に晒されたものの

2時半以降はほぼコンスタントにプレイでき(たまにエラーはありましたが)

写真を撮りながらでも90匹以上の捕獲に成功しました。色違いは3体。

元々廃人級のやりこみをしているわけでもないので、基本満足です。

 

 

【おまけ】 コミュニティ・デイに関する教訓(私見)

1.ネットワークエラーが起きたら即再起動

待機していて復活することもありますが、基本一度電源を落として

起動し直した方が繋がりやすいように感じます。変に待たずにさっさと再起動しましょう。

待ちぼうけは一番時間の無駄です(爆)

 

2.極力人の少ないところでプレイする

まあ、基本ですね。人が集中していなくてもポケストップはありますので、問題はないはず。

江の島の場合ならヨットハーバーやサムエルコッキング苑前などがおススメです。

 

3.狩れる時は躊躇せず、狩れるだけ狩る

時間を置くとまたエラーが起きる可能性もあります。同じ場所で出続けている場合は、

下手に動かず、出ている間はただ只管対象ポケモン(今回ならヒノアラシ)を狩り続けましょう。

場合によっては食事すら後回しにするくらいの覚悟も必要です(爆)。

 

4.余程のレア種や有用種でない限り、他は無視する

コミュニティ・デイは時間との勝負ですので、他のポケモンは無視が基本です。

もちろんヨーギラスだのラプラスだのが出たらそちらを優先すべきでしょうが

それ以下の中途半端な種については、江の島は基本珍しいポケモンが出やすい立地ですので

コミュニティ対象だけをターゲッティングした方が最終的な成績はよくなります。

(ただし舞岡などの基本的にレア種の出にくい場所の場合は、その限りではありません)

 

 

 

 

【11/10 江の島で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、イソヒヨドリ、ウミネコ、トビ、ハクセキレイ、ハヤブサ、モズ

昆虫類・・・イチモンジセセリ、キンケハラナガツチバチ、トドノネオオワタムシ、ホシホウジャク、ヤマトシジミ

その他・・・アゴハゼ、イソガニ、イソギンポ、カエルウオ、シマスズメダイ、タカラガイの仲間、ナベカ、ベニツケガニ、ホンドタヌキ、ホンヤドカリ、ヨロイイソギンチャク

 

 

【11/10 江の島で捕獲したポケモン】

アサナン・・・1   アチャモ・・・3

アノプス・・・1   イシツブテ・・・3

ウリムー・・・1   オムナイト・・・1

ガーディ・・・2   カブト・・・3

キバニア・・・1   クヌギダマ・・・1

コイキング・・・1   コイル・・・3

ココドラ・・・1   サイホーン・・・2

シェルダー・・・2   ストライク・・・1

デルビル・・・1   ナックラー・・・2

パウワウ・・・2   ヒノアラシ・・・91

ホエルコ・・・4   ポッチャマ・・・1

マクノシタ・・・1   マンキー・・・2

ミズゴロウ・・・2   ミミロル・・・1

ワンリキー・・・2