玉川上水の原点?で鳥探し(羽村堰周辺+α) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

羽村(はむら)市ってご存知でしょうか?

青梅市よりひとつ手前(東京側)にある小さな市で、

位置的には青梅と立川の間に位置しています。

この日は青梅線で途中下車し、多摩川の上流域にある羽村堰へ。

都心の水がめとして有名な玉川上水の水源(取水口)に該当する

意外にも重要な役割を担うスポットです。

 

堰の周辺は広々とした浅い河川が広がっており

その周りはヨシ原が大半を占めています。野鳥にとっては過ごしやすそうな環境です。

 

 

 

 

 

 

この堰が竣工したのは何と1600年代。江戸時代に作られたものです。

(もちろん何度も修理されていますが)

ここで玉川上水が水道源となったことが、江戸の発展に繋がったのだとか。

堰のすぐ近くには、玉川上水の開削工事に携わった

庄右衛門・清右衛門兄弟の像(左写真)が鎮座しています。

右は、当時の河川工事で用いられていた牛枠という工具を再現したものです。

 

色々、歴史を感じさせられます。

 

 

 

 

 

歴史を感じさせられる史跡だからか、

上記の牛枠などがポケストップまたはジムに指定されています。

そのため、この周辺はちょっとした狩り場に……。

 

 

 

 

 

河川敷も広く、見てのとおり歩くことができます。

(ただし下を歩いて対岸に渡ることはできません。橋を使いましょう)

 

 

 

 

 

おっと、イカルチドリ(コチドリじゃないと思う)がいました。

コチドリはもっと目の周りの黄色が明瞭らしいのですが

正直かなり識別に困ります。色の濃淡なんて個体差もありますし……。

タヒバリとビンズイなんかの方がまだ見分けやすいかも。

 

 

 

 

 

カシラダカ(左)、ホオジロ(中央)、シメ(右上)が3羽一緒に入っている

あまり狙って撮れるものじゃない(狙う人がいるかは不明)珍しい1枚。

なんか河川敷でウロウロしていましたが、特にケンカする様子はありませんでした。

 

ちなみにカシラダカとホオジロも誤認しやすい鳥ではありますが

腹部の色が異なるため、イカルチドリよりは識別しやすいはずです。

 

 

 

 

 

堰に止まるイソヒヨドリのメス。海からは遠く離れていますが

こういう上流域に現れるのは珍しいことじゃないですね。

 

 

 

 

 

川沿いの民家の庭先に現れたジョウビタキのオス

 

 

 

 

 

 

駅側とは対岸、堰よりやや上流に羽村市の郷土博物館があります。

市の歴史・文化を学べるほか、屋外には古民家(右)の展示も。

 

 

 

 

 

古民家の中には、昔ながらの農具が展示されています。

下にある不発弾みたいな茶色い奴(爆)は、多分魚を捕るためのものですね。

(中に入ると「かえし」で外に出られなくなるアレ?)

 

 

 

 

 

 

ちなみに、左が羽村の駅前右が青梅の駅前です。

どっちが栄えているか?と問われると、やはり青梅のほうがビルも高く

飲食店なども多めで栄えているように見えますが

一方で潰れた長●屋がそのまま駅前に残っていたりというツッコミ所も……。

とは言え、どちらも決してそんなに過疎っているわけではなく、人も多く行き来しています。

 

 

 

 

 

で、青梅にも足を運んだのですが、今回はあまり収穫はありませんでした。

(去年はヒレンジャクやマヒワなんかを撮影できましたが……)

 

写真は、セグロセキレイのいる風景

どこにいるかわかりますか?(答えは下)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【Answer】

中央右の欄干(?)の上にとまっています。すぐわかるはず。

普段は地面(特に河原)を歩いていることが多い鳥だけに

こういう光景はちょっと珍しいかもしれません。

 

この後、永山丘陵まで足を運びましたが、そちらもスカだったので

日が傾く前にもう一度羽村に戻ってきました。↓

 

 

 

 

 

改めて羽村堰へ。

天気がよくて基本暖かい日だったのですが

さすがに午後3時を回ると肌寒くなってきますね。

 

川沿いを散歩する人の数もまばらになってきました。

そんな中でふと水路に目を向けると……。↓

 

 

 

 

 

ヨシガモの集団が現れました。♂♀合わせて全部で5羽。

光条件がちょうどよかったこともあり、遠距離ながら結構鮮明に撮れました。

(若干光が強すぎた気がしないでもないですが)

やはりこのカモは、見かけたら必ず押さえておきたいところ。

 

 

 

 

 

本当は、この界隈に首都圏ではちょっと珍しいカモが飛来するらしいのですが

残念ながらこの日は姿を確認できませんでした。春になる前に再挑戦したいところ。

ちなみに河川敷を歩いている際、イタチのような小さな哺乳類(と思われる何か)が

私の接近に驚き、開けた草地から慌ててヨシ原に飛び込む姿を目撃。

くっそ、あと3秒早く存在に気づいていれば……(汗)

※一応、イタチは既に本ブログで新顔登録しています。

 

 

 

 

 

【羽村市おまけ情報  その1】

堰より徒歩7分ほどの川沿いに、大きな田んぼが広がっています。

今はご覧のとおり更地同然ですが、4月上旬頃になるとここにチューリップが一斉に咲き、

「チューリップまつり」が大々的に開催されて市外からもたくさんの客が集まります。

ほぼ一面お花畑になるので必見!

4月上旬くらいならまだ冬鳥もそこそこ残っているので、一緒に撮れるかも?

(ちなみにチューリップが開花した際の情報を、うちの雑誌でも掲載しております)

 

 

 

 

 

 

【羽村市おまけ情報  その2】

上のチューリップ畑のすぐ隣(上の写真でいうなら奥の山の麓)に

踊子草公園という小さな公園があります。

その名の通りオドリコソウ(右写真:撮影は2018年4月の北の丸公園)が群生していますが

チューリップよりも若干最盛期が遅れる(こちらは4月中旬以降が見頃)ので

同時にこちらも見られるかどうかはちょっと怪しいかも? でも不可能ではないはずです。

 

ちなみに昨年は風や気温上昇の影響でチューリップの開花期が前倒しになり

「チューリップまつり」開催中に半分以上が散ってしまうというトラブルがありました。

まあ、気候ばかりはどうしようもないので、ただ「見る」だけの人間としては

あまり文句は言わず、ある程度は妥協しながら楽しむべきでしょう。

とりあえず、今年は開花期がずれないことを祈るばかりです。

でもオドリコソウは少し前倒しになってくれると嬉しいです。

 

 

 

 

【今日のカワセミ君】

青梅市内で撮影。

何を隠そう、くちばしに被った1本の枝を除けば

歴代のカワセミの写真の中では一番鮮明に撮れた1枚だったりします。

それだけに、この直径5mmにも満たない細い枝1本が恨めしい……(呪)

 

 

 

【1/19 羽村堰周辺&青梅市で撮影した生きもの】

アオサギ、アオジ、イカルチドリ、イソシギ、イソヒヨドリ♀、エナガ、オオバン、カイツブリ、カシラダカ、カルガモ、カワウ、カワセミ、カワラヒワ、キジバト、キセキレイ、キンクロハジロ、コガモ、コゲラ、シジュウカラ、シメ、ジョウビタキ、セグロセキレイ、ダイサギ、ツグミ、トビ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ホオジロ、ムクドリ、メジロ、モズ、ヨシガモ

 

 

 

【1/19 羽村堰周辺で捕獲したポケモン】

アチャモ・・・1

キノココ・・・3

ケムッソ・・・8

ジグザグマ・・・4

スバメ・・・9

タネボー・・・2

タマザラシ・・・1

ドンメル・・・2

ナックラー・・・2

ナマケロ・・・1

ホエルコ・・・1

ポチエナ・・・1

ポワルン・・・6

ミズゴロウ・・・4

ヤジロン・・・3

ラクライ・・・2

※起動時間・・・1時間20分

 

≪総括≫

フェア期間中につき、第三世代のポケモンが多発。

上記のとおり元々ポケストップは少なくなく、そこそこ狩りに適しているのですが

都心部との格差を感じることもほとんどなく、ナックラーやナマケロなどの

レア度の高いポケモンも出現しました。ただ、水門あたりを離れると

途端にポケストップが減少するため、歩き回って狩るにはやや不向きです。