大昔、たしか中学1年の頃…
学校の文化祭で
音楽室から聞こえてきた
学年ひとつ上の先輩の弾き語り。
大滝詠一の”君は天然色”
衝撃だったなあ。
テレビをつければアイドルオンパレードという時代に
初めて聞いた大滝詠一。
それをきっかけに親にねだって買ってもらった
名盤「A LONG VACATION」のカセットテープ。
テープが伸び切って擦り切れるほど何度も繰り返し聞いたものです。
その名盤に収録されている曲たちは全部が名曲なのですが
中でも”雨のウェンズデイ”は特別です。
イントロが始まると同時に頭の中にふわーっと情景が広がるんです…これがまた。
当時、多感なchikar少女は
雨のウェンズデイを聞きながら
~私は将来、壊れかけたワーゲンのボンネットに腰かけて
海を眺めるような生活をするんだわ。
それでもって菫色の雨が降り止んだ後には虹が見えてりして…~
なんてことを想像していたのでした。
あー恥ずかしい。
でも真剣に夢みてましたねえ。
自分の人生テーマもその世界観にかなり影響された末に
今の生活があるのかな?とも思います。
恐るべし音楽の力。
現実の生活では、雨に降られたら風邪ひかないようさっさと雨宿りするんですけれど…
でも
こんな素晴らしいダブルレインボウが空に弧を描いた昨日みたいな日は
木曜日だけど
レコードの針がA LONG VACATION6曲目の溝に落ちて
どこからともなく
雨のウェンズデイのイントロが
聞こえてくるのでした。
想像の世界では全てが自由ですもんね。
chikar