モラ・スティロ (Mora Stylos)のオリジナル万年筆・オールドウィン (Oldwin)。ぽてっとした風合いで、どこか懐かしげ

Oldwin Classic
Oldwin Classic

フランス生まれの万年筆、『オールドウィン』(Oldwin)のクラシックモデル。

おもちゃのようなポップさ、漂うビンテージ感、ペンのつくりは しっかり。対立するような要素が絡み合う此の万年筆。最初の印象はパッとしませんでしたが、段々と愛着がわき、今では大好きな一本です。

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『MoraStylos』(モラ・スティロ)が TIPS2018に参加していて…

フランス・パリに 老舗ペンブティックを構える「モラ・スティロ」 (Mora Stylos)が 2018年の東京インターナショナルペンショー(TIPS2018)に出店しており、珍しいペンがたくさん並んでいました。

その中でも 特に目を引いたのが、「モラ・スティロ」 オリジナルの万年筆『オールドウィン』でした。

『OLDWIN』(オールドウィン)って??

1930年1月に 現オーナーの父で 宝石商だったボリス・モラ(Boris Mora)氏が創業したブランド『オールドウィン』(OLDWIN)。ボールペンの台頭によって1960年代初めには操業を停止してしまっていたが、2000年に 息子のアンドレ・モラ(André Mora)によって復活を遂げた。

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ポップさとエレガントさを兼ね揃えた『オールドウィン』の万年筆

1930年代にシェーファー社が発売、一世を風靡したバランスペンに因んだ葉巻型のクラシック。

現行品では あまり見かけないデカさ(155㎜)、リングがなく、先端と後端が独特のカーブを描いて窄まった「とんがり帽子」のような形状、そして、素材には アクリル樹脂の一種・ドイツのプレキシグラス(Plexiglas)が使われたテラコッタとイエローのツートーン

ずっと眺めていると、この風貌とくすんだ色合いから「くるみ割り人形」「木の玩具」が思い起こされ、モダンさとレトロ感が合わさった佇まいが愛おしく見えてきました。

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18Kの巨大なペン先に シンプルな刻印。

フランスでは、伝統的に「万年筆の金ペン」といえば「18金」というお国柄なので、18Kの巨大なペン先(No.7)を装備。ブランド名「Oldwin」が筆記体で、「PARIS」の文字がゴシック体で 刻印が入っています。

正直、購入時は なかなかのじゃじゃ馬でしたが、何度か手を入れて調えてもらってからは、高いと見込んでいたポテンシャルを発揮、キモチ良く書けるようになっています。

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☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!

今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、

どこか素朴で、懐かしさを感じる万年筆オールドウィンのクラシックモデル

です。

Sobre et élégant, 作り手のこだわりを節々に感じられる作品。

そういえば、「東京インターナショナルペンショー2018」で、この万年筆の詳細を聞いてみたのですが、なんと完成したばかりの名無しで、その後も、現段階ではサイトに載ることもなく…。此の2色(テラコッタとイエロー)の軸に どんな名を付けようとしていたのか気になりますね。

今年の「東京インターナショナルペンショー2019」にも、『MORA STYLOS』(モラ・スティロ)は出展されるようなので、どんな出物があるか非常に楽しみです。そしてそして、フランス・パリにあるお店にも訪れてみたいものです。

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