核兵器禁止条約という罠を考える | ヤモリのつぶやき

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日々のニュース解説等をつぶやきます......

 核兵器というのは究極のろくでもない兵器である。
 軍略的見地に立ってみても、被害側の領土を焼き尽くし、放射性物質で汚染してしばらく使えなくなってしまう状況は、極めて好ましくないものだ。
 つまり、敵を殲滅するという目的以外、成立しない武器なのだ。
 お前がやるならこっちもやるぞとばかりにそれぞれで軍備し、牽制し合うだけの武器に成り果てている。

 核兵器の発射ボタンというのは自爆装置に等しい。
 この為、「侵略してきたり攻撃をしてくれば報復をしますよ、そうなれば核攻撃合戦になって世界は終わります」、という脅し文句が成立することになる。
 日本への原爆の被害を目の当たりにすれば、それが現実にあり得るものであることは明白に解る。
 皮肉にもその結果、戦後に構成された世界中の国家の枠組みが安定的になり、局地紛争だけにとどまるようになった。
 
 しかし、お互い自爆にしかならない無意味なものなら無くしてしまえと思うのは、当然の成り行きだ。
 今まで世界唯一の被爆国である日本は、戦後、20回以上も核軍縮について提案をしてきた。
 そういった立場でありながら、なぜ今、核兵器禁止条約を批准しないのか?

 支那のように、どうせ使わないからガラだけ沢山作ろうというのもひとつの方法論だろう。
 フセイン元大統領はライバル国家に舐められたくないという理由(本人生前発言)で、持ってないのに持ってるというブラフを使って、一族が殲滅される憂き目にあった。

 ここでポイントになるのは、そういった武器を妙に欲しがる厨二病のような性格の国家が少なからず存在するという事実だ。
 国家の発言力や世界的ポジショニングが「武力・軍事力」に立脚していると信じて疑わない国家のことだ。
 本来なら牽制による抑止力なのに、それを恫喝の武器に使いたい、影響力や発言力を増大させたいと願うわけだ。
 
 そういった大前提で、下記のニュース。
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吉永さん「核兵器のこと考えて」 共同通信 2018年9月24日
https://jp.reuters.com/article/idJP2018092401002063
 女優の吉永小百合さんと、ノーベル平和賞を昨年受賞した非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)の川崎哲・国際運営委員が24日、東京都千代田区で開かれた核兵器廃絶を求めるイベントで対談した。吉永さんは「私の声は小さいけど、核兵器のことを考えましょうよと切実に思っています」と訴えた。
 イベントは、国連が「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」と定める26日を前に、核兵器廃絶日本NGO連絡会が主催。約550人が集まった。
 吉永さんは「大きな声を政府に届けて、核兵器禁止条約に批准して核兵器のない平和な世界をつくっていくことが大事」と語った。

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 このニュースは、ネットでは非難轟々だった。
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【NHK】吉永小百合さん「日本も核兵器禁止条約に賛同を」 2018年09月25日
http://www.moeruasia.net/archives/49614516.html

 これらは、いつもの罠である。
 この女優さんは老齢世代に凄まじい人気があり、かつ、老齢世代=イニシアチブ世代とかぶる。
 もともとの左翼傾向に加え芸能界は左巻きが多く、うまく乗せて誤った導引のプロパガンダに使われてしまっているのだ。
 なにせ、こういった状態。
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核兵器禁止条約 今こそ日本批准 NGOイベントで声
吉永小百合さん“被爆国として発信を” 2018年9月25日(火) 赤旗

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-09-25/2018092501_01_1.html

 左巻きが猛烈に取り上げている関係で即バレだ。
 このバレバレの活動に何の意味があるのかというと、先日の自民の総裁選にその答えがある。
 小野田議員の報告だ。
 このサイト、PCに比べてスマホではちょっと見にくいので、御本人発言だけ引用しておく。
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【これは酷い…】自民党支持者の中に反アベが存在する理由が判明wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww 2018年09月25日
http://seikeidouga.blog.jp/archives/1072415343.html
以下、発言まとめ(筆者による)
小野田紀美【自民党 参議院議員】@onoda_kimi
 今回の総裁選について、総括というほどじゃないですが感想をいくつか。日頃からそうですが、地域を回っていて自民党支持者の方が「安倍さんはだめだ」とおっしゃった時「どういう所がだめですか?」と伺うと「なんかモリカケとか好き放題だし説明をしない」と仰る方が多いのです。
なので、きちんと説明されている議事録や資料を示すとそれは知らなかったと大体驚かれます。既得権益を守ろうとしている方々の資料も同様にお示ししますが、どれも知らなかった!と驚かれます。そしてきちんとお話をすれば殆どの方は理解して下さいます。
「これ全部テレビとかで見たことないけどなんで報道しないの?」と聞かれますが「それは報道に聞いてください。ネットには全部データも上がってますよ」とお答えします。なんならその場で検索して見て頂きます。
受動的姿勢で目に見えているもの、見させられているものだけが全てではない。同様に、お話をする時は私の意見が100%正しいからこれを信じてとは言いません。ただ「私の意見はこうです。様々な意見や情報を見たうえで、ご自身で判断なさって下さい」と言います。
国会議員になると、地方議会議員の時と比べて圧倒的に有権者に会う細かさや頻度は減ります。でも、もっと支持者の皆様に情報を拡散し説明する工夫をしないと、「疑惑が残りました」しか言わないイメージ戦略にまだまだ浸食されているこの現実に打ち勝つことはできないなと感じるもどかしい選挙でした。
最後に、党員と国会議員の評価の乖離について。党員の方、勿論ご自身で情報を集め判断される方も大勢いらっしゃると思いますが、メディアのイメージフィルターを通してのみ議員を見る方も多い。国会議員は近くで共に働き、仕事ぶり、政治信念、人柄等フィルター無しで評価し判断している現実がある。
支持者の皆様から頂く、具体的な政策へのご批判やご指摘にしっかり耳を傾けることは勿論せねばなりませんし有難いことです。しかし、事実ではないことを元にしたイメージによるご批判には、現場で見ている私たちが誤解を解く努力や工夫をもっとしていかねばと肝に銘じて、頑張って参ります。

------------他の方のツイッター反応はソースにて

 ネット民には信じがたいことかもしれないが、未だに浅はかなメディア戦略が有効な層が実在するという現場の声だ。
 それ故、高齢者層に人気のある女優をプロパガンダに使うというのは、ものすごい効果があるのだ。
 これへの対策が、筆者が再三いう「騙される方を減らそう」というものだ。
 
 では、この実態は何なのか?

 先駆けて、河野外務大臣が参加要請を受けていた。
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核兵器禁止条約 河野外相に参加要請 ICAN事務局長 2018年9月23日
https://mainichi.jp/articles/20180923/k00/00e/030/136000c
ノーベル平和賞を昨年受賞した非政府組織(NGO)核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)のベアトリス・フィン事務局長は22日、カナダ東部モントリオールで河野太郎外相と面会し、日本も核兵器禁止条約に参加するよう働き掛けた。面会後、共同通信の取材に明らかにした。
 外務省関係者によると、河野氏は、同条約に参加しないとの日本政府の従来の立場を伝えた。
 フィン氏は取材に「(米国の「核の傘」を優先する)日本の立場は分かっているが、条約参加こそが自国の安全保障上の利益になるといずれ理解してくれると確信している」と述べ、将来的な参加に期待を示した。(共同)

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 しかし、これが悪名高い。
 この理解に、まずいくつかの資料をみてみよう。
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 核兵器禁止条約
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E5%85%B5%E5%99%A8%E7%A6%81%E6%AD%A2%E6%9D%A1%E7%B4%84
以下、五月雨抜粋
2017年7月7日に122か国・地域の賛成多数により採択された。前年の決議からこの条約の採択の間に北朝鮮は不参加に転換した。
なお、核兵器禁止条約の国連総会への採択を含め、条約の推進には2007年に核戦争防止国際医師会議から独立して結成された核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の貢献が大きいとされ、同団体は2017年10月6日にノーベル平和賞を受賞した。
目的と特徴
この条約の目的は、核兵器の全面廃止と根絶である。ただし、平和目的での原子力の保有は禁じていない。前文において被爆者の苦痛に対する憂慮と共に国際人道法と国際人権法の原則が、核兵器廃絶に関して再確認されている。
この条約の特徴は、核兵器または核爆発装置を所有、保有、管理していた締約国が申告を要する点にある。
採択
2017年7月7日に122か国・地域の賛成多数により採択されたが、全核保有国は不参加[、アメリカの核の傘の下にあるカナダやドイツなどNATO加盟国や日本、オーストラリア、韓国なども不参加となった。反対票を投じた国はオランダの1ヶ国、棄権した国はシンガポールの1ヶ国であった。また、当初は条約に賛成だった北朝鮮も核兵器の開発に成功後、不参加に転じた。

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 この段階でほぼ画餅に近い。
 そして、今までの経緯を丁寧にまとめてくれているサイトがあるので、そちらを引用する。
 かなりわかりやすいので閲覧推奨。
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核兵器禁止条約に日本は何故反対したのか調べた 2017/03/30
https://kangaerujikan.com/entry/kaku

 少し難しい方はこちら。
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核なき世界を望むなら、日本は核兵器禁止条約に参加してはいけない
結果的に核廃絶を遠ざける…? 2017.08.21

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/52629

 いずれにせよ、この問題がこじれている理由は簡単だ。
 実在するものや既得権益を否定せずに徐々に減らしましょうという方向性から、一気にすべてを無くせ!と強引に迫るからだ。
 しかもそれらを管理したり罰則を課す、または新規に所持をする国家への抑制は皆無で、批准したら守るよね?という紳士協定レベルである。
 この仕組はかなり無駄で、理想を言うなら世界が一つの国家になったような状態にならないと無理な話なのだ。

 国家なら警察などがいて、いらんことをする犯罪者を排除するが、国家同士では持ったもの勝ちになる。
 仮に真に受けてしまうと、批准しないで核兵器を持つという選択をした国家からの攻撃にさらされることになり、国家安全保障を脅かす状況に陥るという矛盾を生じてしまうのだ。

 こういったものは少し考えれば解りそうなものなのに、平和や核廃絶という甘い言葉を囁いて現実を無視したお花畑を展開し、日本に批准を迫るというのは馬鹿な話でしかない。
 なぜなら、こういうことだからだ。
 ↓↓↓↓↓↓↓↓
「核根絶」でノーベル平和賞受賞したICAN、ピースボートとの繋がりが発覚wwwwwwww 2017年10月06日
http://www.okutta.net/article/460957836.html
ピースボートと辻元の正体
https://www37.atwiki.jp/masukomi/pages/114.html
辻元清美
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%BB%E5%85%83%E6%B8%85%E7%BE%8E
以下抜粋
早大在学中の1983年、その前年に起きた歴史教科書問題に触発され、

アジア諸国と日本の交流の活性化を目的としたNGO「ピースボート」を設立した。
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【絶対に乗ってはいけない】世界一周の船旅【ピースボートの正体】
http://newtruth.hatenablog.com/entry/2017/11/02/062020

 思いっきり左巻き団体なのだ。
 国連の方から来ました系の団体も全て併せて、だ。
 当然、特亜系工作員がやっているということになる。
 猛烈なお笑い草な話なのだ。
 特亜など攻撃側からすれば、核兵器のない国家を核ミサイルをちらつかせて恫喝するというのは、軍事的アドバンテージが大きい。
 それ故、平和や核廃絶を訴えてだまくらかし、捨てさせようという流れなのだ。


 仕掛けている側も批准してないので、元から核を持ってない国家ばかりが批准している。
 既に持っている国家はどこも捨ててないわけで、無駄の極致のようなお題目なのである。
 そんな無駄な工作で画餅を振りかざしても、核のアドバンテージを得たいという国家があるということだ。
 内容もろくでもないのに、罠でしたという底の浅い話なのだった。
 まぁいつもの左巻き唐草文様といえる。

 核廃絶や平和という甘い言葉に釣られるともれなくサヨクの一員に組み入れられ、やりすぎると公安監視対象となるのでご注意いただきたい。

 了

ガンバレ!日本!!
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