ますます佳境に入る世界情勢 トルコ篇ほか | ヤモリのつぶやき

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日々のニュース解説等をつぶやきます......

 先日、株価がえらく調子が良かった。
 台風における災禍が半世紀ぶりの大きな規模となっている中での話だ。
 アメリカと支那の貿易摩擦問題に一定の目処が付きそうな話に反応したからだ。
 しかし、一方では相変わらず支那への攻撃の手は次々と繰り出されている。
 つまり、貿易摩擦で一定の目処というのは目くらましに過ぎない。
 このあたりはまた別途お伝えしよう。
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米国株市場は小幅安、米中通商協議巡る不透明感で 10/15(火)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191015-00000007-reut-bus_all
日経平均が年初来高値更新、18年12月4日以来の高水準に=東京株式市場 10/16(水)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191016-00000022-reut-bus_all

 そして英国とEUのブレクジット問題についても、目処が付きそうなつかなさそうな微妙な流れだ。
 もう2週間程度の時間しかない為、こちらも予断を許さない。
 こちらは混迷を極めているため、逐一、追いかけてもあまり意味を成さない。
 いろいろ調べ議会答弁も見てみたが、まるで日本の国会のようにグダグダしていた。
 諸々決まってから教えて下さいと言いたくなる。
 こうなると政治的決断を待つだけになるから、結果しか重要ではない。
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よく分かるブレクジット こうして英国は袋小路に舞い込んだ
https://graphics.reuters.com/BRITAIN-EU-LJA/0100B2FD1ND/index.html
How Brexit might break Britain
https://www.nbcnews.com/news/world/how-brexit-might-break-britain-disunited-kingdom-n1062526
EUと英、離脱協議加速で合意 月末合意はなお不透明 10/12(土)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191012-00000015-reut-eurp
英議会で新会期、最優先事項にEU離脱 女王が施政方針演説 2019年10月14日
https://www.afpbb.com/articles/-/3249462?cx_part=topstory
英EU、離脱巡り土壇場の協議 合意近づくとの見方も 2019年10月16日
https://jp.reuters.com/article/britain-eu-idJPKBN1WU2OD

 そしてトルコのシリア北部侵攻問題は、ものすごく歪曲した流れになっている。
 メディアの話を総合すると、トランプのせいでろくでもないことになったクルド人可哀想という話だ。
 実態は、テロ組織になっているクルド人武装勢力がテロ行為を繰り返して影響力拡大を狙っており、シリア北部に自治エリアを構築して、そこを本拠地にトルコなど周辺に嫌がらせをしてきたのだ。
 これをトルコが掃討しつつ、シリアや後ろ盾の露と落とし所を模索している流れで、トランプ大統領はオバマ政権下で不用意に突っ込んだ手を引っ込めただけだ。
 話がおかしくなっているのは、ろくに解っていない論者が「侵攻=悪」という図式を崩さないことや、米国においては何でもトランプガー状態になっていることなどが上げられよう。

 アメリカが手を引っ込めたのは、露との間でなにかのバーターをしたのだろう。
 もともとシリアは露の影響力の強いところで、民主化運動の果てに一部の反政府勢力にアメリカが関与し、トルコなど周辺国もアメリカとは異なる勢力に関与するなどして混乱した。
 トルコは地続きのお隣でのことだからシャレにならないのだ。
 こうして大量の難民が押し寄せ、それをかなりの人数引き受けてEUへの緩衝地帯の役割を示すとともに、そのコスト負担をEUにも求めた。
 しかし、EUは財政難からコスト負担の約束を半分しか守っていない状態だ。

 巷で大きな誤解があるのが、クルド人と言うとかつて迫害されたみなさんというイメージをメディアも強く押しているから、弱い者いじめをしているような状況だと思わされていることだ。
 先日詳しく説明をした通り、ひと口にクルド人と言っても、シリア・イラク・イラン・トルコあたりの広範囲にかなりの人数として在住している民族で、それぞれの国家の中でのクルド人と必ずしも連携しているわけではない。
 そして人数が周辺国家を凌ぐほどの総数が実在する関係で、考え方も多岐に及ぶ。
 今回、トルコが掃討しているのは、シリア北部を実効支配している左翼系武装勢力だ。
 変な喩えをすれば、その昔、日本赤軍が世界中でテロやゲリラ事件を起こしたのと似たようなものだ。(古すぎるたとえかもしれない)
 あれをもって日本人全体を表すわけではなく、ただのテロ集団でしかないはずだ。
 今回、トルコが掃討しているのはそういった連中だ。

 アメリカがかつて、ISの掃討にその力を借りたのはおそらく、毒をもって毒を制すということと蛇の道は蛇ということで利用したと推察される。
 不要になれば処分してしまえという乱暴な考えだ。
 なんでそうなるかというと、そもそもシリアあたりは露の影響力の色濃い所であり、民主化運動の風が吹き荒れた際に、当時のオバマ政権で露をダシにさまざまな悪さをしていたからだ。
 この動きはそのまま、オバマゲート(ロシアゲート)問題や、露亡命将校暗殺事件などと絡んでいると推察される。
 つまり、シリアに手を突っ込んだのは、露を揺さぶるためだったんだろうというのが筆者の見立てだ。

 この話はかなりひどくて、当時のアメリカの政権や権力者が露をだまくらかしてひともうけしていた件だ。
 これをごまかすのに暗殺事件を露が仕掛けたという捏造をし、さらにさまざまな問題をトランプ大統領に押し付けたという話で、以前お伝えした。
 現在もバイデン親子のウクライナの件などで継続中の話でもある。
 弾劾の話もすっかりニュースで聞かなくなってしまったが、掘れば掘るほど、オバマ政権時代の変な話が出てしまうという悲しい状態だ。

 その後、IS掃討で露とは関係がなく、地元に詳しく利用可能で、掃討が済んだ際に切り離し可能な勢力として、PKKという左翼系武装組織のクルド人勢力を使ったと見られるわけだ。
 この際、トルコはこの勢力を使うことは長年に渡り反対してきた。
 これはクルド人国家を再度樹立しようという動きに繋がり、周辺国でテロ行為を繰り広げる活動になっていて、普通に暮らすクルド人には迷惑千万の動きだったのだ。
 この問題はそのまま、あのエリアの安寧を脅かす話につながるわけだ。
 それ故、トランプ大統領は一連のことを理解した上で、わずかな駐留部隊を撤退させたわけだ。
 この人数が、20名とも50名とも言われていて実態が今ひとつ正確に伝わってこないものの、いずれの人数でも小部隊でしかない。
 IS関連はグリーンベレーが担当していたはずなので、プロジェクトチームでも回していたんだろう。
 そして、この辺のアメリカの動きは与党交代も挟んだ政権交代があったことでかなりの混乱を見せる。
 完全な状態で情報を網羅しているような情報ソースも見かけたことはない。
 
 この関係で、今回、トルコへの経済制裁と駐留見直しという話になっているものの、割としょぼい話にしかなっていない。
 一方でEUはかなり過敏な反応になっていて対象的だ。
 過激化すると、また難民問題が起こるから必死、ということだろう。
 したがって、この件のオチについては妙なこじれ方をしない限りは、メディアで騒ぐほどの問題にはならないだろう。
 妙なこじれ方とは、シリア軍とトルコ軍が直接ドンパチやり合うとか、経済オンチで名高いトルコの大統領が暴走して難民を送り込んで、逆ギレEUの攻撃で経済破綻するとかだ。
  
 むしろこういった話に絡んで他の問題が出てくる方がリスクが高い。
 特にシリアと絡む、イランやイスラエルと言ったところの動きで、また色々変わっていくからだ。
 そのイスラエルだが、昨今、情報のアップデートが少ない。
 9月末にネタニヤフ陣営が選挙で微妙な情勢で、ほぼ五分五分状態の勢力図になり、大統領の指令で40日以内にネタニヤフ首相が組閣をする、という所でイスラエルの新年を迎えてしまったからだ。
 そのあたりで嵐の前の静けさのように情報が少ない状態だったのに、正月休み明けの先週末から一気に動き始めて今の状態だ。
 あいにくにも直接的にはアジア情勢には絡んできていない。
 いずれにしても、今週から来週にかけて、諸々、激しく動いていくと思われる。
 
 明解に言えることは、この手の話に正義はない、ということに尽きる。
 さまざまな思惑が絡んで、タンタンと世界史を織りなしていくだけだ。(解りにくいボケでスマン)

 思惑を下心に錯綜する情報に騙されることなく、冷静に見つめていこう。

 

 最後に。
 トルコネタのソースがろくでもないものばっかりだったので、却って混乱を呼ぶかなと思って差し控えた。
 下記に少しだけ引っ張っておく。
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内藤氏のツイッター
https://twitter.com/masanorinaito
トルコの侵攻を黙認する見返りに、米国、ロシア、シリア政府が認めさせようとしていること 2019年10月15日(火)18時55分 青山弘之(東京外国語大学教授)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/10/post-13186_1.php
米紙「トルコの反YPGと反クルドを混同してはいけない」 2019年10月09日付
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=47762
イスラエル首相「民族浄化狙い」とトルコ軍強く非難 2019年10月11日
https://www.nikkansports.com/general/news/201910110000001.html
トルコ側部隊「民間人19人処刑」=シリアで子供、女性政治家ら-人権監視団 10/13(日)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191013-00000041-jij-m_est

 ↑事実かどうかが判明しない

 

難民再流入を警戒=トルコ軍事作戦-欧州 2019年10月14日
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019101300328&g=int
"Terör örgütünü NATO’ya aldınız da benim mi haberim yok"
http://www.hurriyet.com.tr/gundem/teror-orgutunu-natoya-aldiniz-da-benim-mi-haberim-yok-41349941
トルコ、シリア北部への攻撃継続 停戦要求圧力高まる 2019年10月16日
https://jp.reuters.com/article/turkey-syria-us-idJPKBN1WU2FW
トランプ大統領、対トルコ制裁を発表 議会や軍からの批判受け 2019.10.15
https://www.cnn.co.jp/usa/35143943.html
Trump's Syria Withdrawal Is a Strategic Disaster for Netanyahu Oct 13, 2019
https://www.haaretz.com/us-news/.premium-trump-s-syria-withdrawal-is-a-strategic-disaster-for-netanyahu-1.7966719

 ↑アホな批判の実例


EU主要国と米国がトルコ制裁を実施!
でも、トルコリラ/円が暴落しないワケは? 2019年10月16日

https://zai.diamond.jp/articles/-/327498
ロシアがシリアで影響力拡大、米軍撤退の空白埋める-国境付近で監視 10/16(水)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191016-69087390-bloom_st-bus_all
シリア進攻のエルドアン大統領、停戦を拒否 米政府の要請に応じず
https://www.bbc.com/japanese/50065023
ペンス米副大統領 トルコを訪問し、エルドアン大統領と17日に会談 2019/10/16
https://s.minkabu.jp/news/2501504
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トルコ大統領、米政府高官との面会拒否 シリア情勢協議で訪問予定 2019年10月16日
https://www.afpbb.com/articles/-/3249878?cx_part=top_topstory&cx_position=1
【10月16日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は16日、同国によるシリアでの軍事行動について協議するため、首都アンカラを訪れる予定の米国のマイク・ペンス(Mike Pence)副大統領とマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)国務長官について、面会するつもりはないと発言した。
 エルドアン大統領は、ペンス氏とポンペオ氏に言及し「両氏は同じ立場の者と会う。私はトランプ氏が来た時に話す」と述べた。(c)AFP

----------------↓やっぱ会うわ、状態
Erdogan Walks Back Pence Snub, Trump Says Kurds 'No Angels' 2019年10月16日
https://www.haaretz.com/middle-east-news/syria/syria-turkey-live-updates-kurds-manbij-trump-assad-sanctions-1.7973896

エルドアン大統領、平和の泉作戦が終了する条件を発表
https://www.trt.net.tr/japanese/toruko/2019/10/16/erudoanda-tong-ling-ping-he-noquan-zuo-zhan-gazhong-liao-surutiao-jian-wofa-biao-1289330
レジェプ・ターイプ・エルドアン大統領は、シリアにいるテロリスト全員が武器を放棄してトルコが特定した安全地帯の外に出た場合にトルコ軍が進めている平和の泉作戦は終了すると発言した。
16.10.2019 ~ 16.10.2019
エルドアン大統領は、党首である公正発展党(AKP)のトルコ大国民議会内の院内会派会議で演説した。

8年間続いているシリア問題は北アフリカや中東を新たにデザインするあがきの産物であると述べたエルドアン大統領は、

「テロ組織DEASH(ISIL)を支援し、金銭的に指図している諸国が現在テロ組織DEASHの敵としてわれわれの目の前に現れている。問題がテロ組織DEASHではなく、分離主義テロ組織PKKはなおさらそうではなく、ただ我々の地域に対する計画を実現することであるのは非常に明白である」と述べた。

トルコは欧州やアメリカで描かれたシナリオで自分に割り当てられた役割になすがままになるか、または闘うかであると明かしたエルドアン大統領は、

「トルコが過去になすがままになるという選択肢は全くなかった。われわれは国民と共に闘争の旗を高く掲げた。独立、さもなければ死と言いながら。国家を樹立した国民にとってもいずれにせよほかのことは似合わなかったであろう」と話した。

演説で平和の泉作戦に反対するアラブ連盟を標的にしたエルドアン大統領は、シリア国外に出たシリア人600万人のうち400万人がトルコに来たことを振り返り、

「ほぼ全員がアラブ人であるこれら移民がわれわれにやって来た。アラブ連盟よ、一体皆さんはどれだけシリア人を受け入れたのか。皆さんはシリアをアラブ連盟から除外したのだ」と話した。

トルコは歴史上のどの時代でも民間人を虐殺したことはなく、平和の泉作戦でも虐殺したとする報道は中傷であると述べたエルドアン大統領は、
「われわれの信仰も文化も道徳もこれを許さない」と述べた。


演説で欧米諸国にも呼び掛け、
「皆さんが決してこのような状況に陥ることを望まないが、いつか皆さんもわれわれと同じ問題に直面するということを知っておいてもらいたい。その時われわれのことをもっとよく理解できるであろうが、その時にはもう手遅れだということを確信しておいてもらいたい。さて、その時テロリストを支援している者たちに皆さんは何と言うであろうか、どのように対処するであろうか。さて、皆さんはテロリストを今日のように擁護できるだろうか。テロリストが苦痛を味わわせ始めた時には再びこの尊い国民が皆さんと共にあるであろう」と述べたエルドアン大統領は、「この(テロ)対策でトルコに反対するのではなく共にありなさい、少なくとも干渉しないでもらいたい」と発言を続けた。

エルドアン大統領は最後に、シリアにいるテロリスト全員が今晩武器を放棄してトルコが宣言した安全地帯の外に出た場合に平和の泉作戦も終了すると明かした。

エルドアン大統領は、マンビジに関する記者たちの質問に答える際にも、

「われわれの問題は、この領土を所有者に引き渡すことである。われわれはこれを望んでいる。さもなければ、『われわれにここをくれ』といった悩みはない。われわれには唯一悩みがあり、それはこうである。ロシアであろうとアサド政権であろうと、分離主義テロ組織PKKのシリアにおける派生組織PYDやYPGをここから撤退させなければならないということである」と述べた。

エルドアン大統領は、アサド政権がシリア民主軍(テロ組織YPGが隠れ蓑として使用している名前)と何らかの合意を交わしたという可能性すら考えたくないと発言した。

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 エルドアン大統領本人の寄稿文
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【寄稿】世界はトルコを支援せよ=エルドアン大統領
シリア内戦に伴う人道的危機の痛みをトルコほど強く感じてきた国はない By Recep Tayyip Erdoğan 2019 年 10 月 15 日

https://jp.wsj.com/articles/SB10048301983862384494604585611813093421690
――筆者のレジェプ・タイップ・エルドアン氏はトルコの大統領
***
 2011年にシリア内戦が始まって以来、それに伴う人道的危機の痛みをトルコほど強く感じてきた国は他にない。われわれが受け入れたシリア難民は360万人に上り、他のどの国よりも多い。そして彼らに教育、医療サービス、住宅を提供するため400億ドル(約4兆3350億円)を支出した。国際社会からの支援が極めて限られるなかで多くの戦争被害者の受け入れ負担を甘受してきた背景には、トルコのもてなしの文化がある。

 しかし、ある時点でトルコは限界に達した。私の政権は再三にわたり、国際的な資金支援がなければ西側諸国への難民大量流入を阻止することはできないと警告してきた。しかし、責任回避に懸命な他国の政府は、単に現実を伝えているだけのこうした警告を脅しのように扱い、耳を貸そうとしなかった。

 われわれは国際社会が行動を起こすことはないと判断し、シリア北部に関する計画を立案した。私は先月の国連総会で、この計画を世界の指導者らに示した。この計画に従ってトルコは先週、人道的危機を終結させるとともに、われわれの地域への異常な難民流入の根本的原因となっている暴力と不安定な状況に対処するため、平和の泉作戦を開始した。難民危機に対する代替策がない中、国際社会はわれわれの計画に参加するか、さもなければ難民受け入れを開始するべきだ。

 平和の泉作戦の一環として、トルコ軍はシリア国軍(Syrian National Army)とともに、シリア北東部の全てのテロリスト分子を排除する。これらの民兵はざっと30万人のクルド人を含むシリア難民の帰還を妨げている。われわれの任務はこれと同時にPKKとして知られるテロ組織のクルド労働者党、そのシリアの関連組織やイスラム国(IS)と戦うことだ。トルコはどの民族団体および宗教団体とも争っていない。われわれの見方からすると、テロリスト集団に属していないシリア・アラブ共和国の全市民は平等だ。とりわけ、われわれはPKKをシリアのクルド人と同一視することに異議を唱える。

 同様に、トルコは多くの無実の人を殺害してきたISをイスラムと同一視することに異議を唱える。われわれはシリア北東部から1人もIS戦闘員が出ていかないことを確実にする。われわれには外国人のテロリスト戦闘員の配偶者や子どもの社会復帰に関して、その出身国や国際組織と協力する用意がある。

 トルコに今、ISと戦うことの美徳について説教をする国々は、2014~15年に外国人のテロリスト戦闘員が流入するのを止められなかった国々でもある。あえて名指しはしないが、ある特定の欧州の国の政府は恐らく、国民の1人が2014年にいかにして預け入れ荷物の中に実弾を詰め、イスタンブール行きの航空機に乗ることができたかを説明してくれるだろう。同様に、フランスはトルコへの武器販売を阻止したが、フランスはなぜ、差し迫ったテロ攻撃についてわれわれが早期に再三出していた警告を無視したのか。

 シリア北部でのトルコの軍事作戦を侵略と表現したアラブ連盟の加盟国は、幾つかの質問に答える必要がある。彼らはトルコがシリア難民を元々住んでいた土地に戻そうとする努力に強い不満を示しているが、彼らは何人の戦争被害者を受け入れたのか。シリアでの人道的危機を終結させるためにどれだけ貢献したのか。内戦を終わらせるためにどの政治的構想を支持したのか。アラブ連盟の声明はアラブ人たちの本当の意見や気持ちを反映しておらず、同連盟に正当性はない。

 国際社会は、シリア危機が地域全体を不安定で激しい混乱状態に引き込む事態となるのを食い止める機会を逸した。多くの諸国は不安定な移民の動きやテロ攻撃の増加などシリア紛争に伴う悪影響に対処しなくてはならなかった。平和の泉作戦はシリアでの代理戦争を終結させ、地域の平和と安定を回復させるのをトルコが支援する2度目のチャンスを意味している。欧州連合(EU)、そして世界は、トルコがやろうとしていることを支援すべきである。

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 この事態で全く機能してない国連。
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16日に安保理トルコ会合へ 非公開、シリア侵攻を協議 2019/10/16
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51020290W9A011C1000000/
【ニューヨーク=共同】国連安全保障理事会は、トルコのシリア侵攻について話し合う非公開会合を16日に開く方向で調整に入った。安保理メンバーの英仏独など欧州連合(EU)5カ国が要請した。安保理外交筋が15日明らかにした。安保理は10日にも同様の会合を開いたが、いずれも米国は要請に加わっていない。

10日の会合では安保理として一致した見解の表明はなく、米国のクラフト国連大使はトルコに対し、民間人の保護を怠り、過激派組織「イスラム国」(IS)が混乱を利用して組織再建を進めることがないよう警告。EU諸国は共同声明で「一方的な軍事行動の停止」を求めた。

安保理メンバー国の間では、前回会合後も一致した見解を表明できないか模索が続いていた。ロシアは、トルコの軍事作戦を問題視するなら「シリア国内に違法に存在する軍」である駐留米軍も同時に取り上げるべきだとの立場を崩さず、暗礁に乗り上げた。

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資金枯渇に喘ぐ国連の経費削減策が色々な意味で最低すぎると判明 今まで十分以上に浪費してきた 2019年10月15日
http://japannews01.blog.jp/archives/50524964.html
 資金難で機能してないわけではあるまい。
 きちんとなすことをなさないから資金難になるのだ。

 そしてこっちが心配、なネタ。
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イスラエルのトルコ敵視プランがメディアに流出
https://www.trt.net.tr/japanese/toruko/2019/10/08/isuraerunotorukodi-shi-purangamedeianiliu-chu-1283494
「占領下にある東クドゥス(クドゥス:一部の国や地域では「エルサレム」と呼ばれている)に暮らすパレスチナ人に対するトルコのプロジェクトを制限する」ことを目的とするイスラエルの狡猾なプランの詳細がメディアに流れた。
08.10.2019 ~ 16.10.2019

------------以下ソース
焦点:先が見えないキューバ石油危機、ロシアとベネズエラが支援 2019年10月12日
https://jp.reuters.com/article/cuba-economy-idJPKBN1WN0FP
イスラエル大統領、ネタニヤフ氏に組閣を要請 2019.09.26
https://www.cnn.co.jp/world/35143136.html
右派与党が圧勝=EU懐疑、東欧で定着-ポーランド総選挙 2019年10月14日
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019101400164&g=int

 少しって言ったのに・・・。
 数時間しか寝られないというのについつい。

 

 さて、台風の災禍で事後処理に奔走するみなさんに、謹んで慰労とお見舞いを申し上げたい。
 もう、本格的に寒くなってくるので、くれぐれもご自愛いただきたい。


 了

ガンバレ!日本!!
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