愚かすぎる第二の水際作戦 | ヤモリのつぶやき

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日々のニュース解説等をつぶやきます......

 もう、色々呆れている。
 どうも、基本的な算数ができないエリートが多いようだ。
 %というのは、100の内、いくつであるかの割合だ。
 2%という時、総数が1万なら200、10万なら2000、100万なら2万という具合になる。
 説明するまでもないことだ。
 
 すると感染者の分母が大きいほど、死者数が爆増する計算だ。
 もし1000万人が感染すると、20万人の犠牲者を出す。
 武漢の市民が1100万人ほどいて、春節で出稼ぎ労働者が消え、封鎖の際に作られた8時間の猶予で多くが逃げ出した。
 実数が何名武漢に残られたのか定かではないが、1000万人が残っていれば20万人が亡くなってしまうのだ。
 感染率は84%とも言われるから、何も対策をしないと16.8万人の死者が出る。
 実際、死者数もカウントできないような状態になっているから、被害の実態は解らない。

 一方、支那の他の都市を見ると、地味だが確実に感染者は増えている。
 しかし、武漢と根本的に異なるのは、死者数があまり多くないことだ。
 支那の公表値なので当てにはならないものの、流石に武漢ほどの状態ではないようだ。
 特に、早期終息を形だけでも達成したい支那だから、増加率のカーブが意図的にピークを迎えるように数字発表をするだろう。
 さりとて、大都市でバタバタ亡くなれば必ずリークがあるが、そういった話は見ない。
 数字だけで言うと2/20時点で北京が396名の感染者に4名の死者、169名の寛解者、上海で334名の患者、2名の死者、221名の寛解者だ。
 すると、日本がたどる先々の情勢は、おおよそ周辺エリアの状況と近いような状況が考えられる、と思うだろう?

 残念ながら、今の日本の対応からすると、支那大都市部のような状態ではなく、武漢に近い状態になる。
 支那は武漢の悲劇から多くの都市を強権封鎖し、かなりの大鉈を振るって抑え込みにかかっている。
 一方、日本は未だに「インフルエンザくらいじゃないの~?」的なことを専門家が平然と口にする状況だ。
 おそらく今の段階で必要だろうと思われる措置を何も取っていない。
 
 こうなると患者は必ず、すごい勢いで増えていくだろう。
 今はまだ、100名程度の患者数だが、日本には時限爆弾が放たれ済みだ。
 春節後の支那人観光客が日本全国に滞在し、かつ、未だに出入りが可能だ。
 人の出入りを止めていないため、感染リスクは常に高い状態だ。
 感染した不顕性患者は、自覚がないまま、様々な行動をいつもどおりに行い、感染させていく。
 気がついたら爆発的に増加するという事態になりかねないのだ。
 
 そして、患者が激増し、疑わしい人も含めて医療機関に殺到すると、もれなく医療崩壊だ。
 既に医療機関で感染して封鎖、みたいな状況の所もある。
 医療機関自体が機能しなくなっていく可能性を孕むのだ。
 以前から指摘しているように、患者数が医療機関の処理能力を上回れば、どれほど優秀な医療機関でも、対応はできない。
 対応可能な医者の人数もベッドの数も、限りがあるのだ。
 
 以前も水際対策の愚かさを指摘した。
 対応能力を上回る人数や、今回のようなステルス状態では、何の意味もない。
 厚生労働省を始めとした専門家が自信を持って進めたはずだったが、結局、感染者がどんどん増えている事で解る。
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「本当に分からない」福岡の夫婦、感染経路は不明…関係者に不安や戸惑い 2/21(金)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200221-00010006-nishinpc-soci
チャーター機で帰国の未就学児が感染 父から感染か 2/21(金)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200221-00000046-asahi-soci

 さらに愚かなのは、第二の水際作戦を展開していることだ。
 不顕性患者がいる以上は、感染を抑制できない。
 発症してから隔離したのでは手遅れだからだ。

 このことが解っているからこそ、重症化を防ぎ、死亡者数を減らそうとしている。
 しかしながら、冒頭述べたように、感染者数が一定以上の数になれば死者数も増加するし、感染者が増えてくれば、こぞって病院に押し寄せる。
 そうして死者数が増えてしまうのだ。

 第二の水際作戦も、どう考えたって失敗の方向でしかない。

 
 もうひとつ、この水際作戦の愚かな点を指摘しておく。
 パニックを防ぐとか経済打撃を最小化する為に、無意味な水際作戦を展開し、その結果、さらに背水の陣になっている第二水際作戦を選択すると、水の中に落ちるのだ。
 人々の不信感が極大化し、経済打撃も巨大なものになる。

 相互不信や経済活動の途絶などが巻き起こるからだ、

 再三、説明してきたものだが、既にアメリカも日本向けに渡航注意を出している。
 
 台風の時の電車の運行休止がいい例だ。
 多少の混乱や不満もあるものの予め封鎖し、人的被害を抑える。
 この時、経済的なマイナスは間違いなく発生しているが、話題にすらならないはずだ。
 しかし、大きな人的被害をもたらす鉄道事故を発生させると、対応や復旧を含めてしばらくは大混乱だ。
 この経済影響も相当なものになってしまう。
 だからこその、運行休止なのだ。

 また、パニックを防ぐというくだらない目的で、問題を矮小化して伝えるのは却って逆効果だ。
 子供がかかりにくい=しっかり感染しまくり、風邪程度=重症化出まくり、陰性でした=帰国直後に陽性(アメリカ人やオーストラリア人)、なのに陰性なので公共交通機関で帰宅は問題なしなど、不信感を抱くネタばかりだ。
 しかも、必死で死者数は少ないんですって沈静化を図るんだが、しっかし死者がいる。


 始末が悪いのは、テレビなどで喧伝しているらしい(テレビ見ないのでネットの批判でしか知り得ないスマソ)専門家の数字が、当てにならないことだ。
 味噌もクソも一緒くたの数字を並べ立てて問題がないということほど、無責任なことはない。
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新型肺炎 北海道で小学男児の兄弟2人感染 千歳の40代女性検疫官も 2/21(金)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200221-00010003-doshin-soci
下船の2人、新型肺炎感染 クルーズ船から帰還 豪州 2/21(金)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200221-00000037-jij-asia
「患者数を想定できず」「テレビで情報を知った」 クルーズ船の患者受け入れ病院の苦悩 2020年2月20日
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20200220-OYTET50019/

 未だにこんな事を言ってたりする。
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神奈川県、抗インフル薬の投与承認を国に要望 2020/2/21
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55941140R20C20A2L82000/
 
 疫学的な統計を考えれば、現段階でのスポット的な情報をかき集めて計算しても、何の意味もないのだ。
 まるで支那全体の身長の平均値を出して、日本人と比べているようなものだ。
 街ごとに管理体制が異なることや、発生初期~中期~全盛期~沈静期~終息期という流れの中で、どこに位置するかも解らない。
 発生初期の患者数や死者数と、武漢のような全盛期を迎えているところの数字を全部足して平均を出すと、数字がものすごく脳天気な話になるのだ。
 もともと当てにならない数字が出てきているのに、さらに当てにならない計算をして、それを論拠にたいしたことはないと言う罪深さだ。
 
 もうひとつ始末が悪いのは、変異することを計算に入れてない点だ。
 SARSも初期型のゆるいものから変異して強毒化、何種類もの亜種を生み出して死者を積み上げた。
 武漢の状況を見る限り、既に変異しているだろうと筆者は思っている。
 感染者数が増えると変異確率が上がるので、現在の症例で大したことがないかどうかはまるっきり当てにならないのである。
 感染して治ってもまた感染するから、免疫できて強くなる説も、かなり微妙だ。
 寛解者の血清を用いるという話が支那で出ているものの、有効性は未知数で当てには出来ない。
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新型コロナウイルスの感染から回復した人が再び感染 中国 2/21(金)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200221-00010029-abema-cn

 このように、感染やむなしという水際作戦は、本当にろくでもないのだ。

 さらに。

 このろくでもなさをちょろまかすために、あちこちで「たいしてひどくなりません!」と説明して回っている御用学者がいる。
 感染が広がるとみなさんが不安になるのは当然だ。
 それでパニックが起きるというのを避けるため、言いまくるわけだ。
 
 しかし現実問題として、ご家庭で誰かが感染したとすれば、家庭内での感染伝播力は強いことが解っているから、シャレにならない事態が起こる。
 小さいお子さんがいる家庭なら、子供の面倒をみる人がいなくなり、年老いや親などに面倒を見てもらえば、もれなく死亡リスク高騰だ。
 仕事をしている方が感染しても、会社等々、長期の休暇で仕事が麻痺してしまう。
 それは収入にも関わるから、小さい問題ではない。
 従業員が少ない会社なら、下手すれば倒産だ。

 
 また、今の管理状態のまましばらくするとどうなるか。
 3月の上旬か半ば頃に感染者が激増し、死者も次々と出てくるだろう。
 武漢の場合は、12月末くらいで450名ほどの感染者がいたという話がある。
 そこから約1ヶ月で封鎖を余儀なくされるほどの増加だった。
 その段階で完全に医療崩壊を起こしている。
 そうなったら封鎖するしかないので、各都道府県が封鎖状態に陥り、経済は完全麻痺、世界中から渡航禁止の扱いとなり、経済打撃は半端ないものとなる。
 実際、支那からの輸入品を扱う会社の業務は、輸入品が止まってかなり大変なようだ。
 そういったものが極大化する状態だ。
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武漢肺炎で中国金融業界が120兆円の大損害を被る可能性が浮上 4月までにピークを迎えなければアウト 2020年02月21日
http://japannews01.blog.jp/archives/50532592.html

 日本も支那同様だ。
 目先の経済打撃を気にして、先々の大問題を呼び込む可能性が高い。
 オリンピックどころか、習隠蔽来日すら、夢想でしかない。
 なお、未だにこんな馬鹿な話が出る。
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コラム:広がる「コロナ自粛」、内外需総崩れのシナリオも 2020年2月21日
https://jp.reuters.com/article/japan-coronavirus-column-tamaki-idJPKBN20F1AR
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https://twitter.com/arimoto_kaori/status/1230784182982283266

 では、この未曾有の国難に、どのように対処すればいいのか?
 重要なことは、厚生労働省が役に立たず倒閣運動に勤しみ、民間専門家対策会議をしても、これもレベルが低いという事実だ。
 強権も発動できないし、法的根拠がないという事態になる。
 そこで、閣議決定でいいから、既存の特措法を改定し法的根拠を与えることだ。
 同時に、米CDCの超専門家の参画をお願いすることだ。
 日本の専門家の認識が甘すぎて話にならないからだ。
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新型コロナ、厚労省が最新検査法を導入しない呆れた理由 2020.02.21
https://www.news-postseven.com/archives/20200221_1543357.html
クルーズ船で業務 厚労省職員 多くがウイルス検査せず職場復帰 2020年2月22日
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200222/k10012296751000.html
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新型ウイルスで死亡 適切に対応も大変残念 加藤厚労相 2020年2月20日
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200220/k10012294491000.html
せきゴジラ級でなければ感染せず 2020年2月20日
https://jp.reuters.com/article/idJP2020022001001472
イベント開催「主催者検討を」 新型肺炎、一律自粛は求めず―厚労省  2020年02月20日
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020022001071&g=pol

 中途半端な専門家ほど始末悪いという典型だ。
 既知の知見で未知のものを判断するほど愚かなことはない。
 早く法整備して規制することだ。

 やるべき対処をした上で下記だ。
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 1:最低でも一ヶ月程度は、イベント類の人が集まるものは公的に中止する。
  人がいるから人から感染するので、接触を避けることが重要だ。

 

 2:結核の対処と同じようなシステムを導入する。
 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
高齢者施設・介護職員対象の 結核ハンドブック 26P
https://jata.or.jp/dl/pdf/outline/support/taisaku_kaigo_handbook.pdf
 
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 結核は、感染力が異常に高いものの、発病まで時間がかかる上に、不顕性患者などキャリアを生み出す。
 まだ、対処可能な現段階で、感染者が出たら即時に接触者等、全て隔離して経過観察するしかない。
 
 3:臨時の医療機関や治療体制を大急ぎで拡充すること。
  隔離施設にしても、災害時の住居が使用可能なはずなので、活用すること。
  
 4:経済打撃に備えて、あらゆる準備をすること。
  中小企業や個人経営が相当、やばいことになる。
  金融政策だけではなく、強固な財政政策での対応を必要とする。

 5:支那からの渡航者は入国制限すること。
  これをしないと、日本がなお一層、世界中から制限を受けることになる。
  日本を踏み台に世界中に逃げる支那人が出るからだ。

 6:公共交通機関はマスク義務付け。

 とにかく、国が強権発動をして強硬に行わないと、拡散が抑えられない。
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感染症対策の識者「封じ込めにはこの1~2週間が肝心」 2020.2.20
https://www.sankei.com/west/news/200220/wst2002200034-n1.html
大阪府知事、イベント自粛は「国が中心で」呼びかけ求める 2020.2.20
https://www.sankei.com/west/news/200220/wst2002200023-n1.html

 

 国のマターと地方自治体マターの区分を破らないと、自治体での対処に限界がある。

 今すぐに対応しなければまずい。
 他にも色々考えられるが、法律の壁や人権の壁が立ちはだかるので、あまり強硬なのは難しい。
 これなんてバカバカしい批判だ。
 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
丸刈り女性医師を英雄視、中国 当局宣伝に非難殺到 2/21(金)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200221-00000099-kyodonews-soci

 髪の毛への付着で感染率が高まり、自身や家族を危険に晒すから、こういった事をしているわけだ。
 医療関係者の罹患は、それだけで大打撃になる。
 髪の毛と命とどちらが大事かという話でもある。
 それを喧伝に使う支那共産党を批判しているのだろうと好意的に見たいものの、「嫌がってる」等、批判する意味はない。
 そんなもん、好んでやるわけはなく、しかたなくやってるからだ。
 明日は我が身の話だ。
 したがって、こういったのも、本当に止めていただきたい。
  ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
感染で職員や家族「差別的扱い」 相模原中央病院が文書 2/19(水)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200219-00000075-kyodonews-soci

 医療関係者がいてくれるから、なんとか対処できるんだから、それを排除してどうする?という矛盾だ。
 しかし、看護師の感染から二次感染というリスクは当然、低くはない。
 実際、熊本の例では、同居の父親も感染している。
 その為、緊急に、医療関係者専門の託児所などを臨時で作るしかない。
 そういった対処は二次感染を防ぐためにも重要と思うんだが、なぜかそういう話は浮上しない。
 ただ医療関係者だけが割りを食う話になっているのだ。
 
 それにしても後手後手の上にアホな話しか出てこない。
 まるで、アホしかいないような話だから、こんなのに付き合ってると命が危ない。
 経済打撃も含めて、自分らで対処を考えていくしかない。
 呆れてだんだん凹んでくるわ。
 そういう方、筆者だけじゃないよね?

 

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 了

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