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https://gigazine.net/news/20200528-mink-infected-two-humans-coronavirus/

 

新型コロナウイルス初の「動物からヒトへの感染事例」が報告される


オランダでミンクからヒトに新型コロナウイルスが感染した事例が確認されました。動物からヒトに新型コロナウイルスが感染した事例はこれが

世界初です。


2020年5月25日、オランダの農業・自然・食品品質相であるカローラ・スハウテン氏が、ミンク養殖場の従業員2名の新型コロナウイルス感染を報告しました。この感染はミンクからヒトに感染した可能性が「非常に高い」とのことで、動物からヒトに新型コロナウイルスへの感染例としては初のものとなります。

世界の感染症対策を主導する世界保健機関(WHO)もこの事例について調査しており、関係者は「動物からヒトへ新型コロナウイルスが感染した最初の事例となるでしょう。ただし、我々はまだ動物やペットが新型コロナウイルスを広める可能性があるのかを深く理解するために、より多くのデータを収集し、見直す必要があります」とAFPに語っています。



ミンクからヒトへの感染が確認されたのは、以前にミンクが新型コロナウイルスに感染していることが確認されていたミンク養殖場のひとつです。オランダでは毛皮を作るためのミンク養殖場が国内に155カ所存在しており、そのうち4つの養殖場で新型コロナウイルスに感染したミンクが確認されています。なお、スハウテン氏によると、ヒトへの感染が起きたのはミンクが新型コロナウイルスに感染していることが明らかになる前だったため、感染時、従業員は防護服を着用していなかったとのこと。

ヒトへの感染が確認されたミンク養殖場では、ミンク24匹に対して新型コロナウイルス検査を実施しており、そのうち7匹が抗体を持っていることが判明しています。

スハウテン氏はミンク養殖場について、「感染拡大のリスクは最小限にとどまっている」「ヒトへの伝染リスクは無視できる」と語り、感染リスクは非常に低いと強調しています。しかし、現地メディアのBrabants Dagbladは「獣医の中にはスハウテン氏の対処を批判し、ウイルスの拡散を防ぐには養殖場のミンクをすべて殺処分にする必要があると訴える者もいる」と報じています。


ミンクからヒトへの感染が確認されたのは、以前にミンクが新型コロナウイルスに感染していることが確認されていたミンク養殖場のひとつです。オランダでは毛皮を作るためのミンク養殖場が国内に155カ所存在しており、そのうち4つの養殖場で新型コロナウイルスに感染したミンクが確認されています。なお、スハウテン氏によると、ヒトへの感染が起きたのはミンクが新型コロナウイルスに感染していることが明らかになる前だったため、感染時、従業員は防護服を着用していなかったとのこと。

ヒトへの感染が確認されたミンク養殖場では、ミンク24匹に対して新型コロナウイルス検査を実施しており、そのうち7匹が抗体を持っていることが判明しています。

スハウテン氏はミンク養殖場について、「感染拡大のリスクは最小限にとどまっている」「ヒトへの伝染リスクは無視できる」と語り、感染リスクは非常に低いと強調しています。しかし、現地メディアのBrabants Dagbladは「獣医の中にはスハウテン氏の対処を批判し、ウイルスの拡散を防ぐには養殖場のミンクをすべて殺処分にする必要があると訴える者もいる」と報じています。

なお、ミンクの新型コロナウイルス感染が確認された4つの養殖場のうち、3つは従業員からミンクへ感染したことが明らかになっています。しかし、残り1つの養殖場の感染源は「調査中である」とスハウテン氏は述べています。

オランダ健康研究所のヤープ・ファン・ディーゼル局長は、「これまでネコ他の動物が新型コロナウイルスに感染する事例は存在したものの、ミンク(動物)からヒトにウイルスが感染する事例は初で、非常に特殊」「もちろん、中国の新型コロナウイルス発生源が動物である可能性も非常に高いです」と語っています。

なお、オランダでは2013年にミンクの養殖を禁止する法律が可決され、既存の養殖場は2023年までに操業を停止する予定となっています。


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