住み始めたころは何の問題も無かったドアが
いつの間にか『ぎ~』となってたり
悪ければ床をこすってたり・・・
なんでドアはそうなってしまう事があるのか?
そもそも新築の時の建付けが悪い場合が多いですが、、
そうでない場合も意外にあります。
ドアの両サイドには柱があります。
※イメージなので寸法は気にせず
柱は通常、乾燥木材(KD材)を使用します。
これは強制的に木材を乾燥させてしまう方法。
それとは別に、自然と乾燥させた木材もあります(AD材)
これは天日干しです。
木材には水分があって、というか・・
伐採したばかりの木の比重の殆どは水分です。
水分があると重いんですが、乾燥すると皆さんが知っている木材になります。
これを数値化したものが『含水率』となって%と表されます。
住宅で使用する木材は含水率15%未満。
15%でも5%でも使用して良いのですが、含水率が多いということは
木材の中に水分が多いという事(例え乾燥させたとしても)
これが住んでいる間に『パキ!!』とか言って木材が割れる音がする原因。
実際に割れてるから音がでてます。
壁の中の柱も同じです。
乾燥して『パキ!』とわれて、湿気が多ければ水分を含み柱は膨張します。
これを長年続けてると・・・・
当然ながら新築の時と同じ寸歩の柱ではなくなってきますよね。
で、その柱にドアが付いていたら?
ドアの建付けがくるってきても当然ということです。
ちなみに、、当社で使用する柱は含水率10%前後。
無垢の床材は5%まで乾燥させてます。
(5%未満だともはや調湿出来ないも木材になります)
右の無垢材は当社のフローリング
ドアの閉まりが悪くなっても、今のドアは丁番を調整すればある程度は改善できます。
でも限界があるんです。
どうやって調整してもうまく閉まらない・・・
こんな時はドアを削ったり、丁番の掘り込みをノミで調整したりします。
最後に、丁番そのものも劣化で壊れることもあります。
ドアは毎日のように開閉する部分なのでメンテナンスは必要です。