1年生です | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 今年放流されたアワビ稚貝

 当方の海域で、水産技術センターが30年以上前から定点を設けて生物の生息量調査を実施しております

 海の中に2m四方の枠を設置して、その中の生物を全て採取して、漁場全体の生息量を推察するというようなことですね

 先日も調査が実施されたんですが

 

 採取した生物の中に今年放流されたアワビ稚貝もけっこう入ってきまして

 「せっかく漁場になじんだとこをもったいない」

 計測したら海に帰すんですけど、アワビにしたらストレスであることは間違いないはずなので・・・・

 

 

 調査場所に通りかかった漁業者

 「おい!このアワビは何年モノだ?おそらく2年ものだべ」

 5㎝ほどの稚貝を指して言います

 「フフッ。1才です!去年の5月に採苗したヤツ」

 「うそつげ、1年でこんなに大っきぐなるわけねえべ」

 「なるんだでば。貝殻になんにも付いてないでしょ。去年放流したアワビなら、必ず海藻か何か付いてるでしょ」

 「そういえば、そうだなあ。貝がキレイだもんな。1年でこんなになんのが?」

 「なるんじゃなくて、したの。アワビセンターの人達が。がんばったの」

 「そうが?このぐれえの稚貝を放流すれば水揚げもすぐ増えるベ。毎年やれ!こんなのばっかり放流せ」

 毎年5㎝サイズってのはそうとう難しいかと・・・・・(汗)

 


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